“入国禁止処分”ユ・スンジュン、ビザ発行拒否処分の取消訴訟…2月14日に宣告期日

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写真=ユ・スンジュン SNS、SBS
韓国への入国を拒否されたユ・スンジュンの、査証(ビザ)発行拒否処分の取消訴訟の宣告が来月行われる。

昨日(17日)午後、ソウル行政裁判所行政第5部(部長判事:チョン・サンギュ)では、ユ・スンジュンが米ロサンゼルスの韓国総領事館を相手に提起した査証発行拒否処分の取消訴訟の4次公判が行われた。この日、ユ・スンジュンの法定代理人と米ロサンゼルスの韓国総領事館の法定代理人は、宣告を控えて最終弁論を行った。

ユ・スンジュンの関係者は「兵役を逃れる目的で、アメリカ市民権を取得したのではなく、アメリカ市民権を取得したから、兵役が免除されたのだ。兵役を逃れたではなく、家族と一緒に暮らすために移民を選択したのだ」という従来の主張を再び強調した。取得の経緯が社会的非難を受けたとしても、法的には問題がなかったと説明した。しかし、米ロサンゼルスの韓国総領事館の関係者は「入隊通知書まで出ている状況で、海外の市民権を取得し、兵役を逃れた」と反論した。

さらに両者はこの事件が社会に与える影響についても、激しく対立した。ユ・スンジュンの法定代理人は2次公判でも、不当な入国禁止処分が逆に議論を巻き起こしたとし、「兵役を逃れた疑惑への国民の怒りというのも、一部の国民の感情だ。相変わらず抽象的な論理だ」と述べた。

一方この日、米ロサンゼルスの韓国総領事館の法定代理人は「社会的問題に発展する可能性がとても大きい。特にただの訪問ビザではなく、営利活動もできるビザだったからだ。韓国の国民と同じ待遇をしたとしたら、世間一般での価値観を深刻に棄損させる可能性もある」と主張した。

ユ・スンジュンの法定代理人は数回に渡って、感情に訴えたりもした。昨年8月に行った2次公判では「訴訟を行ってきた5年間、ユ・スンジュンは何回も諦めようとしたが、説得の末、最高裁判所の判決まで受けた。それにもかかわらず、結果は最初と同じだった。人格の侮辱と批判を耐えてきた結果がこれだ」と伝えた。

この日の最終弁論でも「違法行為をしたことがないのに、このような処分が下されたのは納得し難い。ユ・スンジュンは反省と後悔もしているが、確かに悔しい部分もあるだろう」とし「彼の立場で考えてほしい。反省し、謝罪もしたのに、そのたびにまた嘲笑と非難の対象になるじゃないか。今も20年間、兵役に関する話になると、すぐにユ・スンジュンの名前があがる。入国禁止処分が不当ではないか、冷静に判断すべき時期だと思う」と要求した。

弁論が長くなると、裁判所は追加資料と弁論の内容を整理した後、提出してほしいと伝え、最終弁論を終結した。判決の宣告期日は2月14日に行われる。

ユ・スンジュンは2002年、入隊を控えてアメリカへ出国、韓国の国籍を放棄してアメリカ市民権を取得した。これに対し政府は、出入国管理法11条に基づき、入国禁止措置を取った。

2015年、ユ・スンジュンは在外同胞に発行するビザ(F-4)で入国を申請したが拒否された。これに対し同年、米ロサンゼルスの韓国総領事館を相手取って査証発行拒否の取消訴訟を提起し、昨年3月に最高裁判所で最終勝訴した。その後、ユ・スンジュンは再びビザの発行を申請したが、拒否された。これに対し昨年10月、彼は米ロサンゼルスの韓国総領事館を相手取って査証発行拒否処分の取消訴訟を提起した。現在は、最終弁論まで終えた状態だ。

記者 : オ・ユンジュ