「イカゲーム」ホ・ソンテ、ドクス役で存在感のある演技を披露“キャラクターのために1ヶ月半で17キロ体重を増やした”

MYDAILY |

写真=ハンアルムカンパニー
「このような雰囲気に慣れてないので逆に怖く、より慎重に行動しようとしています。一瞬で通り過ぎる風だと思って、冷静に受け止めます」

Netflixオリジナル「イカゲーム」で暴力団のドクス役を演じた俳優ホ・ソンテが語った感想だ。最近、オンラインでインタビューを行った彼は、「イカゲーム」に対する世界中のファンからの応援に「戸惑っています」とし「Instagramのフォロワー数が増えました。『イカゲーム』の主要キャストのうち、最下位ですがありがたいです。世界中から様々な言語でコメントを書いていただき、感無量です」と述べた。

「イカゲーム」は、456億ウォン(約44億円)の賞金がかかった謎のサバイバルゲームに参加した人々が、最後の勝者になるため命をかけて極限のゲームに挑戦する話を描く。それぞれの事情を持つ参加者456人は、脱落がすぐ死につながる生存競争で生き残るため、各ラウンドで高度な心理戦を繰り広げる。

映画「密偵」「犯罪都市」「鬼手」、ドラマ「怪物」「サイコパスダイアリー」などで強烈な印象を残したホ・ソンテは、無差別に暴力を振るう悪役のドクス役を演じた。ドクスはカジノで組織のお金を失って追われる中、ゲームに参加することになるが、暴力と威圧ですべてを解決しようとする。

「イカゲーム」はNetflixが配信されている全ての国で1位を記録した初の作品となり、ブームを巻き起こしている。ドラマの人気に力を得て、ホ・ソンテのInstagramのフォロワー数も爆発的に増加した。「イカゲーム」の公開後、なんと40倍に増えて120万人になった。そして今でもフォロワーは増え続け、現在は190万人になっている。

ホ・ソンテはSNSで見た最も記憶に残っているコメントについて聞くと「僕を『ダディー』と呼んで、可愛いと言ってくれています。なぜ『ダディー』と呼ぶのかは分かりません。キュートとか、ラブリーという単語も多いです。期待して写真をアップしたりはしませんが、反応が良くてありがたいです」と答えた。手に入れたい修飾語としては“可愛い美中年”を選んで、「悪役でも、顔にシワが多くても可愛くもいられます」と説明した。

家族の反応については「母が大騒ぎです。家族一緒に楽しんでいます」とし「妻も同じです。僕よりもクールな性格で、煩わしいと思いながらも、心の中では喜んでいるようですね」と述べた。

ビジュアル的にも変化を図るため、体重を増やした。ホ・ソンテは「昨年、新型コロナウイルスの影響により、作品の制作が延期になって5ヶ月間休みになり、ダイエットをしていました。でも『イカゲーム』のファン・ドンヒョク監督が『ドクスは体が大きいのに、肩が狭いね』と冗談を言いました。それに衝撃を受けて1ヶ月半で17kg増やしたんです。人生でこんなに短期間で体重を増やしたのは初めてです。運動器具を購入して、体を大きくすることに集中しました。92kgまで増やしたんです」と語った。

そして「皆さんにドクスに合うビジュアルと演技を見せようと思いました。最大限強くて汚らしく見せようと頑張りました。一生懸命にやろうという気持ちだけでした」とし「緊張感を与え、強いドクスですが、自分の命が危なくなる瞬間には誰もが持っている情けなく幼稚な姿が出てきます」と説明した。

また「『カット!』と言われたら、すぐ現実に戻るスタイルです。役に没頭しているスタイルではないです」とし「キム・ジュリョンさんとチョン・ホヨンさんと共演する時、シーンごとに集中してくれたので、信用して簡単に入り込むことができましたし、ファン監督のディレクションに99%頼りました」と告白した。

写真=Netflix
ホ・ソンテはミニョ役のキム・ジュリョンについて「キム・ジュリョンさんとは、難しいシーンが多かったです。体もたくさん使って、ぶつかったりしました。キム・ジュリョンさんがか弱くて細いので、撮影中も心配になりました」と伝えた。セビョク役を演じたチョン・ホヨンについては「気さくで、初めて会ったのに先に話しかけてくれました。ケミ(ケミストリー、相手との相性)が良かったです。パク・ヘスさんはとてもユーモラスで、アヌパム・トリパシは優しい性格です」と伝えた。

イ・ジョンジェ初の監督作である映画「ハント」に合流したホ・ソンテは、「幸せです。俳優の経験がある監督なので、こちらをとても気楽な雰囲気にしてくれます。ディレクションの細かさが、演出だけやってきた監督よりも繊細でした。俳優の立場をよく分かってくれているので、楽な気持ちで順調に撮影しています」と語った。

次の活動について「『ハント』を撮影していて、さらに2本のドラマを通じて新しい姿を見せる予定です」と伝えた。

「イカゲーム」のブームは、いつまで続くだろうか。ホ・ソンテは「2023年の秋まで」とし「ストリーミングサービスの特性上、2年は続くのではないでしょうか。視聴者がどんどん増えると思いますし、新しい加入者もいますから。『イカゲーム』は今後二度とないほどの作品になると思います」と作品への愛情を示した。

記者 : ヤン・ユジン