「ペントハウス」パク・ウンソク“最も記憶に残るシーン?イ・ジアさんとの人工呼吸で…”

MYDAILY |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=HUNUSエンターテインメント、マガジン「is」
日増しに深まる演技力と強烈な存在感で、圧倒的な魅力をアピールしている俳優のパク・ウンソクが、ドラマ「ペントハウス」で活躍した。パク・ウンソク以外のローガン・リーは想像できないほど、今回の作品で強烈なキャラクターを作り出して、これまでの演技力を存分に発揮した。

SBSドラマ「ペントハウス」が披露する復讐の中心には、常にローガン・リーがいた。シーズン1で自分の養妹であるミン・ソラ(チョン・スミン)を殺した真犯人を探すために、チョンア芸術高校の体育教師ク・ホドンと、莫大な富を誇示する財閥ローガン・リーを行き来しながら復讐を実行に移したパク・ウンソクは、シーズン2ではより慎重で冷静に復讐計画を立てる姿を披露して、興味深い展開と緊張感を引っ張ってきた。

パク・ウンソクはストーリーの序盤、シム・スリョン(イ・ジア)を殺した真犯人を探すために、オ・ユニ(S.E.S.のユジン)を利用して、ヘラパレスの絶対悪であるチュ・ダンテ(オム・ギジュン)とチョン・ソジン(キム・ソヨン)の間を揺るがす一方、ペ・ロナ(キム・ヒョンス)事件の真実に早くから気づいて次を計画するなど注目を集めた。

パク・ウンソクの活躍はここで終わらなかった。彼は自分があれほど守りたかったシム・スリョンが生きていることを知ってからは、彼女のためなら何でもする“騎士ローガン・リー”の切実さを、心を込めた演技で表現して視聴者を熱狂させたのだ。パク・ウンソクは、これまで自身が準備した復讐まで諦めるほど、シム・スリョンを守ろうとするローガン・リーの献身的なロマンスから、プロポーズを控えた男のトキメキ、そして爆発事故直前に不安を感知する表情の変化まで自然に表現して、視聴者を惹きつけた。

欲望に揺れず悪人の前では強く、弱者の前では弱いローガン・リーそのものを披露した“俳優パク・ウンソク”の真面目さは、1日にして完成されたものではない。2012年にドラマ「屋根部屋のネコ」を通じてデビューした彼は、演劇「プライド」「ヒストリーボーイズ」「アマデウス」など、多数の舞台に上がって、早くから抜群の演技力を証明してきた。演劇舞台を通じて人間の多様な姿と演技への情熱を披露したパク・ウンソクは、挑戦を怖れず舞台の上で爆発的なエネルギーをアピールして、多くのファンから愛されている。

彼の幅広い演技と多彩な魅力は、ドラマでも光を放った。ドラマ「ボイス2」「月桂樹洋服店の紳士たち」「逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-」「ドクタープリズナー」など、ジャンルを問わないキャラクターの表現力で演技力を証明してきたのだ。

シーズン1に続いてシーズン2まで、「ペントハウス」を通じて演技の花を咲かせたパク・ウンソク。シーズン2の放送終了を記念して、作品への愛情とこれまで感じたことについて率直に打ち明けた。

――「ペントハウス」シーズン2の放送終了の感想は?

パク・ウンソク:「ペントハウス」は、たまねぎのような魅力を持つドラマです。いつも新鮮で、楽しくて幸せな仕事でした。長い道のりを歩み、無事にシーズンを終えることができてありがたいです。たくさん勉強になり、多くのことを得ました。今後のストーリー展開を僕も楽しみにしているので、最後まで応援していただきたいです。

また、シーズン1に続いてシーズン2まで、長期間頑張ってくださった脚本家のキム・スンオクさんとチュ・ドンミン監督、そしてすべての先輩、後輩の皆さん、スタッフの方々に感謝しています。皆さんのおかげでローガン・リーの良い姿を見せることができました。何よりも「ペントハウス」を愛してくださったすべての方々に、感謝の言葉をお伝えしたいです。

――今回のシーズンで最も記憶に残るシーンは?

パク・ウンソク:ローガン・リーとナ・エギョ(イ・ジア)の人工呼吸のシーンが最も記憶に残っています。ローガン・リーはナ・エギョを助けるために人工呼吸をしましたが、演出的なテクニックを通じて、2人の関係と雰囲気、そしてこれからの関係の変化を表現できたのが印象的でした。

――ローガン・リーの「It's Payback」というセリフが話題を集めましたね。

パク・ウンソク:もともと台本には「ローガン・リーが、連れて行かれるチュ・ダンテに向かってジェスチャーをする」と書かれていましたが、ローガン・リーならチュ・ダンテに何か言いたいことがあるんじゃないかと思いました。それで、チュ・ドンミン監督と検討して、短くてインパクトのある表現について悩んだ結果、“自業自得”“Payback”ぐらいがいいと思いました。

――シーズン2を通じて披露したかった、シーズン1との違いは?

パク・ウンソク:シーズン1では、ローガン・リーが復讐を自ら計画して実行する“プレイヤー”の役割に近かったとしたら、シーズン2では、一歩後ろに下がって、全体的な流れを見つめる“オブザーバー”の雰囲気がありました。なので、主導的に何かをするよりは、オ・ユニやナ・エギョ、そしてシム・スリョンの計画を後ろでサポートしてあげ、決定的な瞬間に力を使う姿を見せたかったです。

――パク・ウンソクさんにとって「ペントハウス」はどんな作品として記憶されそうですか?

パク・ウンソク:「ペントハウス」は僕にとってターニングポイントでした。俳優が自分に似合うキャラクターに出会うのは、とてもありがたくて大きな幸運だと思っていますが、僕にとってローガン・リーがまさに“よく似合う服”だったと思います。ローガン・リー、そしてシーズン1のク・ホドンを通じて、パク・ウンソクという俳優が見せられる魅力を思い切りアピールすることができ、このような大事なチャンスが与えられたことに感謝しています。

――「ペントハウス」を通じて得たものは?

パク・ウンソク:たくさん勉強になりました。演劇を通じてデビューしたので、舞台での演技や発声、エネルギーの放出に慣れていましたが、長い期間にわたる「ペントハウス」の撮影を通じて、カメラに向けてする演技について、より理解できるようになりました。カメラワークやテクニカル的な要素、画面に出る多様なサイズと感情の連結、キャラクターデザインなど色々学べる時間になりました。たくさん学びましたが、まだまだ行くべき道が遠く、発展し続ける俳優になりたいと思います。

――シーズン2まで休まずに走ってきましたが、休息期間にやりたいことは?

パク・ウンソク:寒い冬が過ぎて暖かい春がやってきました。花が咲いて暖かい風が吹くようになってやっと、何かが新たに始まり、蘇生するという感じを受けます。春という季節が好きですが、好きな季節に休息期間が重なっただけに、これまでできなかったことをして、自分を浄化させて過ごしたいです。

考えておいた美味しい料理も食べて、好きな映画も観て、これまでおろそかにしてきた自転車も乗って、素朴な幸せを感じたいです。運動も欠かせないですね。運動は血液循環の原動力だと思っています。運動を通じて汗を流して、溜まった老廃物を排泄して、呼気を通じて否定的な考えを吐き出して、ポジティブなエネルギーを吸い込みたいです。

――新たなパク・ウンソクさんを形成するものは何だと思いますか?

パク・ウンソク:良い作品とキャラクター、そして台本だと思います。「ペントハウス」を通じてローガン・リーに出会ったように、良いキャラクターに出会って演技できることほど、“俳優パク・ウンソク”の胸を躍らせることはないと思います。

演技のほかに新しいインスピレーションを受けるのは、美味しい料理と旅行、キャンプなどです。何よりも自分を新たに作るのは自分自身だと思います。人生で誰かと競争して、たまには終わりがない競走をしているような気がして疲れる時もありますが、誰かを追い抜くよりは、ただ与えられた人生に最善を尽くす人になりたいです。子供時代から自分が持っている最高のポテンシャル、可能性を使って、前に進もうとする人になりたいと思ってきたので、これからもそのような人になるために努力します。

――最後に読者に伝えたいことは?

パク・ウンソク:暖かい春がやってきましたね。寒い冬を耐えて、新しい芽を吹いて、花を咲かせて蘇生の季節を迎える木のように、皆さんの人生にも新しい生気が力強く咲くことを祈っています。いつも応援してくださって感謝しています。

記者 : クァク・ミョンドン