イ・ドヒョン「バラエティ番組が話題になるとは思わなかった…今年は映画に出演してみたい」

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注目の新人俳優が登場した。tvNドラマ「ホテルデルーナ」のコ・チョンミョン役で顔を知らせ、JTBC「18アゲイン」のコ・ウヨン役で完璧に女心を掴み、2020年を代表するライジングスターになった。2017年、tvN「刑務所のルールブック」でチョン・ギョンホの子役としてデビューした彼は、SBS「30だけど17です」、JTBC 「とにかくアツく掃除しろ!」などに出演し、デビュー3年で堂々と主演の座を手に入れた。YouTubeで芸能天才というタイトルのクリップ映像の再生回数が220万回を超えるほど、SBS「ランニングマン」やJTBC「知ってるお兄さん」などを通じて抜群のバラエティセンスも発揮した。周りを笑わせた時に自身も幸せになるという、善良な青年だ。さらに羽ばたく将来が楽しみになる、イ・ドヒョンの率直な話を始める。

――「18アゲイン」で名実共に人気俳優の仲間入りを果たしましたが、いかがですか。

イ・ドヒョン:そのように表現していただき本当にありがたいです。キャスティングしてくださった監督と仲間たちのおかげで得られた貴重な経験なので、ただ感謝するだけです。所属事務所の方々と一緒に初めて台本を読んだ時、とても面白かったので、作品自体は人気を集めるだろうと予想しましたが、僕までこんなに注目されるとは思わなかったです。

―― 「18アゲイン」が初の主演作でした。ドラマに対する反応だけでなく、俳優イ・ドヒョンへの反応もとても良かったです。自分自身は何点ぐらいだったと思いますか。

イ・ドヒョン:85点くらいです。本当に最善を尽くしましたが、振り返ってみると、残念なところが思い浮かんでしょうがないですね。それでも、堂々と熱心に臨んだと自負できるほどのことはしたと思うので、あまり低い点数はつけたくないです。完璧な満足はありえないと思いますが、残る15点を満たすのはこれからの目標になりそうです。



―― 主演として作品をリードしてみてどうでしたか。最も楽しんでいた点と、大変だった点が気になります。

イ・ドヒョン:最初はプレッシャーがとても大きかったですね。ユン・サンヒョン先輩と似ているように見えなければ、視聴者も不自然さを感じ、自分自身にも本当に腹が立ちと思ったんです。撮影をしながらプレッシャーが責任へと変わり、同じシーンでも、もっと研究して分析するようになりました。僕は大変さに比例して満足度が高まるタイプなので、その熾烈な過程が、撮影中ずっと良いエネルギーを出せるようにしてくれた原動力になりました。

―― 撮影中、最も良かった瞬間はいつですか。

イ・ドヒョン:父に正体を明かした瞬間を撮影した時が一番記憶に残っています。初めて“ホン・デヨン”であることを明かすシーンであり、父との長年の誤解が解けたシーンでしたが、台本を見る時から込み上げてきました。本当にうまく表現したくて欲張ったシーンでしたが、熱心に準備しただけに、監督もとても感動的によく表現してくださって、何回見ても一番好きな場面です。



―― 相手役だったキム・ハヌルさんとは年齢が離れていました。ややもすれば没入を妨げる部分でしたが、これに対するプレッシャーはなかったのですか?

イ・ドヒョン:最も気を使った部分の一つでした。本当の夫のように見えて、また男らしく表現しなければならないと思いました。この2つの点は、現場でハヌル先輩がたくさんリードしてくださいました。監督もどんなポイントで夫が妻のときめきを誘発できるのか、本当の夫のように見えるのか、たくさんアドバイスしてくださいました。その他にも台本の読み合わせもたくさんして、現場でも数回修正を重ねながら、安定的に演技に集中できるようになりました。

―― 学生時代にはバスケットボールの選手として大会にまで出場したと聞きました。実際に自分が過去に夢見てたことを、作品の中でも同じく夢見ていた経験がある役でした。感慨深かったでしょう。

ドヒョン: そうでした。バスケ関連のシーンを撮る時は、他の俳優たちよりもっと楽しく撮影しました。僕が過去に情熱を尽くしていた分野ですから。劇中で僕がバスケットボール大会のトロフィを持ち上げて、過去を懐かしむシーンがありましたが、そのシーンでは特に感情移入しました。

―― ドラマでがあまり見られなかった父性愛を扱った「18アゲイン」、ドラマを見て父親について考え直すきっかけになったという反応が多いですね。イ・ドヒョンさんはどうでしたか。



イ・ドヒョン: 僕もこのドラマを契機に、父について多くのことを考えました。韓国の父親と息子の関係は少しぎこちないという偏見があるじゃないですか。この作品がそんな偏見を少し破ることができる契機になったのではないかと思います。僕もとても優しくて可愛い息子ではなかったのですが、撮影をする中で、父にこれまでとは違って愛嬌も見せたり、もっと近付いて率直な話を交わすことができる息子になったような気がして嬉しいです。

―― 「18アゲイン」は、イ・ドヒョンさんにとってどのような意味のある作品になりましたか。

イ・ドヒョン: まず、本当にありがたい作品です。2度とこのような演技はやってみることはできないと思うほど、貴重な作品です。学生時代に演劇をする時には、学生の役から老人役まで、幅広い年齢の役を演じましたが、映画やドラマでは自身の年齢に合う役以外はなかなかできないじゃないですか。この作品では僕の年齢ではなかなか経験できない38歳を演じました。年齢を行き来する今回の作品のような役柄は、2度とできないと思います。だから本当に特別で、意味深い作品です。

―― 少しの間休憩を取る予定だそうですね。何をしながら過ごす予定ですか?

イ・ドヒョン:最近は睡眠が足りなかったのでぐっすり寝て、ペットのカウルとたくさん時間を過ごしています。また、家族と一週間ほどの済州島(チェジュド)旅行も計画しています。コ・ウヨンというキャラクターに別れを告げて、次の作品を準備しなければならないだけに、コ・ウヨンと別れる時間になりそうです。



―― 作品で引き締まった腹筋を披露するシーンがありましたが、運動はずっとやり続けてきたのですか。

イ・ドヒョン:スポーツなら様々な種類が好きですが、フィットネスを始めてからまだそんなにたってはいません。監督が「18アゲイン」の撮影に入る前に、体を鍛えておいてほしいと言ったので、本格的に始めました。やってみたら楽しくなって、今は趣味の一つになりました。

―― 「ランニングマン」や「知ってるお兄さん」などのバラエティ番組に出演したことが話題になりました。バラエティ分野に意欲はある方ですか。

イ・ドヒョン: バラエティ番組に対する欲というよりは、人を笑わせたいです。人が僕によって笑うのを見るのが好きです。そのため、面白い状況を作るのを楽しむ方ですが、「ランニングマン」出演が話題になるとは、想像もできませんでした。運が良かったと思います。僕は熱心にゲームを楽しんだだけなのに、多分先輩たちとゲームを一緒にするということだけでも胸がワクワクして浮かれたようです。ハハ。



――イ・ドヒョンという俳優の最高の強みは何ですか。

イ・ドヒョン: 情熱と思います。誰よりも熱心にするという言葉をよく口にするし、自身が言ったことに対して責任をとるためにいつも努力しています。「どこに行ってもあなたが熱心にやりましたと言えるほど、頑張りなさい」と言われたことがありますが、その文章が僕の人生のモットーになったようです。ご飯を食べていても、仕事をしていても、何でも一生懸命にしようとするのが強みだと思います。

――俳優として最後まで守りぬきたい信念があるとすれば何ですか。

イ・ドヒョン: 初心ですね。僕のメッセンジャーのプロフィール名も“初心”です。初心を失った瞬間、俳優という職業を続けていくことができなさそうな気がします。友達にもいつも“初心”を守ろうと話したりします。

――Netflix「Sweet Home」ではイ・ドヒョンさんのどんな姿を見ることができますか。



イ・ドヒョン:「Sweet Home」では、これまで見られなかった僕の完全に変わった姿を確認できると思います。従来の役とはギャップのある役なので、視聴者の方が不自然に感じないように願っています。

――今年の目標を聞いてみたいです。

イ・ドヒョン:2021年にも作品を休まずできる役者になりたいです。もう少し欲を出してみると、2021年には映画に出演してみたいです。まだ商業映画には一度も出演したことがないんです。男たちがたくさん出るノワールジャンルか、「10人の泥棒たち」のように多くの先輩たちと共演できる作品をしてみたいです。映画とドラマ、いずれもできればさらに幸せな2021年になりそうです。

記者 : : @atar1