「花道だけ歩きましょう」チェ・ユンソ“デビューして10年…諦めようかと思っていたときにこのドラマに出会えた”

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写真=ビッグ・ピクチャーエンターテインメント
女優チェ・ユンソが、進路について悩んでいた時期に「花道だけ歩きましょう」に出会ったと話した。

KBS 1TV毎日ドラマ「花道だけ歩きましょう」で、ヒロインのカン・ヨウォンを演じてたくさんの支持を受けたチェ・ユンソは、Newsenとの取材で、デビュー10周年を迎えた心境を伝えた。

放送期間が長い「花道だけ歩きましょう」は、決して簡単な作品ではなかった。1週間に一日しか休めなかったため、体力的に疲れて大変だったが、他のドラマ撮影現場とは明らかに違う雰囲気のおかげで、幸せに作品を終えることができたという。

ヨウォン役を“コグマ(サツマイモ、もどかしい状況を指す)キャラクター”と呼んで否定的に見る視聴者も一部いたが、チェ・ユンソはキャラクターと演技を応援して支持してくれる視聴者のおかげで、さらに力を出すことができた。

ドラマを終えたチェ・ユンソは、「SNSなどでは応援してくださる方々も多く、ファンも本当にたくさんできました。誰にでも諸刃の剣はあります。私にできることは全部したように思います。これ以上、私にできることはないです。私には演技しか見せるものがありません。その部分で、できることは全部したと思います」とし、完走に対する満足感を表した。

様々な意味で今回のドラマは、チェ・ユンソにとって意味のあるドラマとして残りそうだ。1年半の空白期を経て出会った作品である上に、デビュー10周年を迎えて初の主演ドラマだからだ。

2010年、SBSドラマ「シークレット・ガーデン」で、ヒョンビンの婚約者として彗星のように登場した後、いつのまにかデビュー10周年を迎えたチェ・ユンソは、芸能界生活を振り返った。もう10年も経ったということが信じられないというチェ・ユンソは、「振り返ってみるとスランプもありました」と話し始めた。

「この作品に出会う前までは、仕事について悩むほどでした。その時は所属事務所もなかったし、すべてが断絶されている状態でたくさん悩んでいました。どこから始めたらいいのか、そのようなこともたくさん考えました。『私の限界はもうここまでなのか?』と思ったし、いくら幼い時から追いかけてきた夢だとしても、成果が見えず同じ場所にとどまっていたので、『周りの人々のためにも自分が諦めたほうがいいのかな? 未練を捨てるべきなのかな?』と思ってさまよっていた時期に、『花道だけ歩きましょう』に出会いました」

やっと出会えた「花道だけ歩きましょう」は、スランプに陥ったチェ・ユンソに本当の花道を作ってくれた。「花道だけ歩きましょう」は、10年前の本格デビュー作であるKBS 1TV毎日ドラマ「笑ってトンヘ」を撮影したセットと同じ場所で撮影したため、チェ・ユンソには格別な意味があった。

「誰にでも花道と砂利道があるし、砂利道を歩いてこそ花道が分かるものです。私は砂利道をたくさん歩いたので、本当に感謝する気持ちで臨むことができました。俳優たちの関係についても、どれほど大切なものか知っているので、本当に一生懸命に頑張った作品です。生まれてからここまで一生懸命に頑張ったことはないように思います。『花道だけ歩きましょう』に全部合わせました」

それとともにチェ・ユンソは「このように思ったりもします。役者は作品が終わるときに、いつもこれが最後だと思うんです。私たちは選択されなければならない人だし、作品は決まっていません。意図したかどうかはともかく、ブランクが1年になるか、2年になるかわかりません。この作品に出会うまで1年半という時間がかかりました。最後の作品だと思ってやっています」と打ち明けた。

デビューしてから10年が経ったが、チェ・ユンソは相変わらずカメラの前で緊張して、また疑う。昔も今も、カメラ恐怖症だというチェ・ユンソは、「今は“カメラ疑い症”みたいです。私が表現したことが正しいか考えます。自分一人でOKではないし、そのような不安があります。撮影初日の時などは、相変わらずドキドキして緊張して怖いです」と打ち明けた。

チェ・ユンソは、新しい変身を夢見てラブコメディへの意欲を表した。チェ・ユンソは、「ラブコメディも本当にやってみたいです。正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品)のように重いものはやってみたので、軽くてリラックスできるラブコメディのようなものもしてみたいと思います」として笑顔を見せた。

チェ・ユンソはバラエティ出演についても「バラエティも面白いと思います。最初から性格がすぐに表れるタイプではないので、かえって体を使って一生懸命にしなければならないものは上手にできると思います。でも、出演して一発芸を見せなければならないバラエティは、自分というカラーを上手に表すことができるか不安です。題材について話すのは上手にできると思うけれど、魅力をアピールしなければならないのは、すごくバラエティセンスがよい人々だけができるものかもしれないと思います」と、自身の考えを打ち明けた。

「花道だけ歩きましょう」を盛況のうちに終えたチェ・ユンソは、休息を取って次回作を検討中だ。

今後については「すぐにまた会いたいですが、体力的に消耗が多く、感情的にも多くのエネルギーを注いだので、リフレッシュが必要だと思います。体も疲れて、回復する時間が必要です」と伝えた。

記者 : パク・アルム