DECEMBER出身DK、長い空白期を経てソロカムバック「新人のような気持ち…日本でもずっと活動したい」

OSEN |

男性デュオDECEMBERとして人気を博した実力派ボーカリストDKが新曲を発売し、ソロ活動を開始した。

2009年に男性デュオDECEMBERとしてデビューし、多数のヒット曲で優れた歌唱力を披露し、リスナーを魅了してきたDKは昨年3月、JUICEエンターテインメントとの専属契約を締結し、DECEMBERのメンバーからソロアーティストとして活動を開始。長い空白期間を経て戻ってきただけに、DKは新人と同じ気持ちで臨むと覚悟を語った。

最近、ニューシングル「Lie」の音源とミュージックビデオを公開し、本格的なソロ活動を開始したDKは、OSEN社屋で行われたインタビューで初のソロアルバム発売の感想を伝えた。

新しい事務所に入ってから1年で発売する新曲であるだけに、感慨深いはずだ。DKは「ソロで出す最初のアルバムだと思っています。DECEMBERとして活動したときもソロアルバムを出しましたが、いわゆる『アイドルのユニット』のような感じでした。今回は僕がどんな人間か、どんな音楽をするのか、どんな声で歌うのか、最初からプロデューサーと一緒に作ったもので、ソロデビューアルバムだと思っています」と明かした。

続けてDKは「見方によってはデビューアルバムのような概念なので、僕は新人歌手ではありませんが、新人のような気持ちで挑みました。どんな色を与えなければならないだろうか、待って頂いていたファンの皆さんに『これから僕はこんな音楽をします』という印象を与えることに一番重点を置きました」と付け加えた。

DKの新曲「Lie」は、彼だけの切ない感性が際立つ歌声と優れたボーカルの実力が調和した楽曲で、特に急激な高音が印象的だ。彼は「実は高音が結構あります。絶叫するような感じをもっと与えようとしているうちにキーが上がってしまいました。なのでライブが心配です。そして、カラオケボックスで男性たちにチャレンジ精神を呼び起こさせることもあると思います」と笑いながら話した。

彼は今回のアルバムを準備する過程で、歌い方まで変えるなどたくさん努力した。「皆さんに気付いて頂けるか分かりませんが、実は歌い方を変えたので今は過渡期です。10年間DECEMBERでやってきたスタイルを変えることは難しかったです。前のスタイルが悪いというわけではなく、僕の声を先に出してから皆さんに愛されることを願うべきだと思いました。DECEMBERの時は、もっと多くの方に好まれる声を作ってみようという思いが先立っていたので、歌手としては望ましいマインドだったのですが真正性が欠けていると思い、今回は真正性に重点を置いて歌い方を変えました」

また、DKが今回の新曲について強調したのは“リアルサウンド”。彼は「この頃は楽器のソースがほぼ実際の楽器のレベルにまで達しているので、実際の演奏者が演奏することとパソコンで作業することはほとんど区別がつかないです。だけど、僕はオリジナルに戻って全て実際の楽器を使いレコーディングしました。30人組のストリングス(弦楽器)チームを呼んで録音しましたが、これは容易なことではありませんでした。お金より制作者と歌手の情熱がなければこんなことはしないと思います。ある人は『何のためにそんなことをするのか』と言いますが、僕の立場では初のソロアルバムで気を使いました。歌のメッセージは、別れた恋人のための楽曲です。長い間一人だけを愛し、別れを経験した方々に届ける楽曲です」と説明した。

DKの表現によると「Lie」はDECEMBERのときから彼がやってきた“スケールのある、すべての楽器を壊すようなバラード”だ。しかし、最近の音楽市場はアイドルのダンス音楽、ヒップホップなどのジャンルが主流になっている。「昔、僕の幼い頃は50人組のオーケストラが動員されたスケールの大きいバラードが主流でしたが、最近では主流から非主流になった面でもあります。しかし、バラードの長所は韓国で人気がなくならない事だと思います。バラードは皆好きですから。バラードが最近、音楽ランキングで人気で1年もランクインしていると言われ、バラード歌手には本当にポジティブな話だと思います。僕の楽曲もそういうふうになってほしいと願っています」と率直に語った。

今年でデビュー10年目になるDKは「これまでの10年を一言で表現するなら、戦争でした。だけど、幸せな瞬間がもっと多かったと思います。男性デュエットとして活動することはいつも容易なわけではありませんでした。お互いに仲が良くなかったわけではありませんが、行くべき方向が違うこともあったので。一番良かったのはファンです。僕が何かする度に来て下さるファンの方がいました。僕が一番幸せだったのは、どこに行っても負けないファンがいたことです。多くはありませんが、絆を感じますし義理があって情熱的です。ここ10年は僕とファンの間で、一生懸命に歌手生活をしながら思い出を作った時間が一番記憶に残っています」とファンに感謝の気持ちを伝えた。

彼はこれからの計画について「5月、9月にシングルを出して11月と12月頃には7トラックほどにしてフルアルバムまではいかなくとも、ミニアルバムで保存価値のあるアルバムを作りファンの皆様にお届けする計画です。まだ具体的な計画はありませんが、年末コンサートもしなければならないですし、日本でもずっと活動する予定です」と明かした。

最後にDKは新しい出発を控え「2019年が、僕には一番重要な年であるためにファンの方々だけでなく、多くの方々にも愛されなければならないです。デビューした時期や、僕が今まで注ぎ込んできた時間と情熱を振り返った時、2019年は僕の覚悟は必ず報われなければならない。ほぼ背水の陣の覚悟でやっています」と特別な覚悟を伝えた。

記者 : チ・ミンギョン