VIXX エン、自画自賛でも納得できる信頼感「ラジオ局長も10年やったDJのようだと言う」

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写真=SBS
自画自賛が憎らしくない。自信であり、自分に対する信頼である。最近、歌手や演技、バラエティに続き、ラジオDJにまで活動の幅を広げたグループVIXXのエン(本名:チャ・ハギョン)のことだ。

SBSパワーFMは5月2日の春の番組改編を迎え、毎日午前2時から1時間にわたって放送される「Vixx N K-Pop」を新設した。これまで多数のラジオ番組でゲストとして活躍してきたエンは、「Vixx N K-Pop」のDJに抜擢されてリスナーたちと交流を図っている。

ラジオの人気が高まり、エンは公約を掲げた。初回放送から1週間でSBSラジオのアプリ“GOLLIRA”の掲示板への書き込みが1万件を突破すると、ゴリラの着ぐるみを着て放送局に出勤するという公約だったが、すぐに書き込み数が10万件を軽く突破した。これを受けてエンは26日午後、ソウル城東(ソンドン)区ショッピングモールENTER 6漢陽大(ハニャンデ)店のSBSオープンスタジオで公約を実行した。

この日、エンはキュートなゴリラの着ぐるみを着て、ファンの前に登場した。照れくさそうにずっと笑っていたが、公約と一緒に行われたインタビューでは、慎重な姿のエンとして取材陣に会った。

先にエンはVIXXメンバーたちの反応から伝えた。「Vixx N K-Pop」のゲストで出演中のケンが嫉妬をたくさんするという。エンは「一緒にラジオをした時に、僕のコメントをたくさん奪った」と暴露した後、「たくさん祝ってくれるけど、ケンもDJをやってみたいと言った。譲る気?全くない。1%もない」と断言した。

「初放送のオープニングのジングルが終わって、オープニングコメントを読む時にたくさん緊張しました。僕の震える声が、僕にも聞こえました。そのとき本当にたくさん緊張しましたが、コーナーを開始するやいなや、緊張がほぐれました。メンバーたちと一緒にいましたし。『僕のラジオだから、自分の思い通りにやってみようかな』という自然な気持ちが沸きました。初めは言葉が早くて、発音がつまったりして、震える声がたくさん聞こえました。緊張をしないタイプなのにとても震えました」

先立って多数のラジオにゲスト出演をしながら話術を磨いたエンだが、ラジオの主人公になるのは本当に難しかった。幼い頃から夢見ていたラジオDJだが、完璧に準備しなければならなかった。それで選曲にも神経をとがらせて、ファンとの疎通にも努力する。

リスナーと近づくためのコメントも作った。所属事務所の先輩であるソン・シギョンの「おやすみ~」をある程度意識して、「夢で会いましょう」という締めくくりの挨拶をする。できる限り情があり、わくわくしてほしいと心を込めて選択したコメントだ。自らアイデアを出したレギュラーコーナーも二つもある。アナログなラジオを夢見て作った「事情Nリクエスト曲」と、新人たちと会いたいと企画した「みんなヒットする準備ができている」だ。スタッフたちともよく合い、それこそ“楽しく”進めている。

「ラジオのレギュラーを務めながら感じた魅力がたくさんあります。もちろん、放送だと表情を見れるという部分もあるのですが、むしろ最近は声だけを聞くラジオのほうが、より心を感じることができるような気がします。さらにその人に集中することができ、その人を知ることができるようです。それでラジオを推薦したくて、僕がラジオをしている理由でしょう。放送で見たら先入観がたくさん生じかねませんが、ラジオで聞くその人は、まさにその人として圧縮されるようです。本当にその人、率直な人間性が出るようで、アナログなラジオが良いです」

人の多い並木道や明洞(ミョンドン)を気兼ねせずに歩きたいという話をたくさんするというエンは、ラジオでそんな日常的な話をすることができて、さらにラジオに対する愛着が多い。「芸能人たちは日常的なことをたくさんしたいと言うじゃないですか。ラジオには本当に日常的な僕らの話があります」と強調したエンは、「ストレスが解消されると言うとおかしいですが、癒されるようです」と明らかにした。

「葉書でエピソードが送られて来るのですごくドキドキしました。不思議な気分だったんですよ。そんな魅力が好きで、思い出になりました。昔の物に愛着が多い方です。その物を見ると、その時を思い出して、ラジオにはそんな魅力があります。昔ラジオを聞いていた方たちも、またラジオを聞くと良いのではないでしょうか。『私もそうだった』と、そのような共感を与えることができるようです。僕の話をして、僕はこんな人だということを話しているので、皆さんの友達で、弟で、兄であると言えます。海外のファンがたくさん聞いているので、韓国語の勉強する方たちも聞いていて楽しいと言ってくれます。面白くもありますから(笑)」

深夜2時という遅い時間帯の編成に対して、残念に思う気持ちはないのだろうか。エンは「最初は夜10時の時間帯にやりたかったんですが、今は夜中の2時なので本当に魅力的」と答えた後、「最初は個人的にたくさん惜しかったのですが、ラジオを始めてからはかえって強みになりました。夜中2時であるため、むしろ少し率直にして、より多くのことを気にせずにストレートにできるようです」と説明した。

「ファンが『目の下のくまが膝まで降りてきた』という話をたくさんしていますが、無条件に聞いてと強要しませんが、目の下のくまが膝まで降りてきても良いくらいのラジオのようです(笑) 多くの脚本家たちが、僕のラジオの強みは“情の厚さ”だと言っていました。聞いていると、お兄さんが優しく自分を慰めてくれるような感じもするし、夜中の2時だからといって静かで眠くなるラジオではなく、面白くて楽しいラジオ。むしろ明け方に働く人たちが、眠りから覚めるためにたくさん聞くと言うんですよ。自分で聞いても情がいっぱいで面白いです。僕はない話はしません。上手にできることを上手にできると言います。ラジオ局長も『10年くらいやった子みたいだ』と言いました。さらに自信を得て、より自信を持ってやっています。しかし、これはみんな他の人たちの言葉を借りて言っているんですよ(笑)」

このようにラジオDJの座を立派にこなすことができたのは、先輩たちの助けも大きかった。キム・シニョンのラジオにゲストとして出演して、出演者とリスナーの両方が楽しくできる様子を見て、ラジオDJの夢をさらに膨らませた。SUPER JUNIORのリョウクも多くのアドバイスをしてくれた。リョウクは一番重要なのは気楽さだと言い、エンの長所について話してくれた。その結果エンは「実際にうまくやっている」と、自画自賛を忘れなかった。

「ラジオをしながらまだ失ったものがありません。多様な人々と会いながら、たくさんの経験をしています。一座の主人になって、多くの人たちの話を聞いてアドバイスもするDJが本当に格好良いから。DJになりたかったんですが、DJをしてみるとラジオの魅力がもっと分かるようになったんです。僕は『Vixx N K-Pop』というタイトルを聞いて、一番最初に抱いた考えがチャ・ハギョンです。より多くの人がラジオを聞いて、癒されたら嬉しいです。もっと僕のラジオを知ってほしいし、チャ・ハギョンとしての魅力を感じてくれたら嬉しいです」

ラジオの進行とともにVIXXデビュー3周年を迎えた感慨も格別だ。「デビュー3周年になった頃、昔書いた日記を見ました。練習生の時、僕自身に宛てて書いた手紙も読んでみましたが、『ラジオDJになったハギョンへ』と書いたのがあったんです。夢が叶いました。この3周年が嬉しく、感謝しました。こんなに幸せな3周年を迎えることができて、嬉しかったです。何かがない3周年ではなく、何かを成し遂げた3周年なので、気分が良くてじーんときて、ちゃんと生きてきたという感じがしたんです。ラジオを通じて、何か話ができる人になったことに対しても胸がいっぱいです。とりあえず今は演技、バラエティ、DJの全てがまだ定着していないと思います。もちろん、歌手エンとしては引き続きうまく定着させて、僕が考えるカラー通りにうまくやっていると自負していますが、その他のものはまだそうできていないようなので、この部分を集中して取り組みたいです」

ラジオDJをやりながら自分はもちろん、VIXXを振り返ることもある。最近ではグループHOTSHOTとHeartBが記憶に残っているというエンは、彼らの姿からVIXXを見たりもする。新人グループをゲストに迎えてラジオをした後、宿舎に戻ってメンバーたちを見ると、なんだかジーンとした感情が湧いてきて不思議だった。メンバーたちを一回ずつ抱きしめて、久しぶりに話をしたりもした。

「HOTSHOTとHeartBを見て、VIXXが緊張している姿が思い出されました。どうしても新人だからそうであり、兄、弟しての互いの関係もVIXXと似ているんですよ。説明するのが難しいのですが、妙という表現が一番よく合うみたいです。VIXXがすごいなと思ったり、後輩を見ながら嬉しいという考えもしました」

歌手エンとDJエンを「正確にエンとチャ・ハギョン」と比較したエンは、「歌手としての僕も立派だと思う」と自画自賛した後、「歌手としてのエンが、頭のてっぺんからつま先まで包装されていて、僕の才能をステージで発揮しようとするセクシーなエンだとしたら、チャ・ハギョンはもっと頼もしく、優しい人」と定義した。

「歌手として歌った時、僕の声が大好きです。ファンや聞いてくれる方々は『雲を漂うようだ』と言います(笑) 僕は淡白で好きなようです。テクニックが多い歌手ではなくて、僕が感じるそのまま、声を表現するのが強みです。好きな音楽をしているうちに、僕が歌って踊るのが好きです。誰かが強要したステージではなく、もちろん、エンではなくチャ・ハギョンも才能がありました。中学時代から人気が高かったのですが、チャ・ハギョンとしての才能でちょっと違うのが、とにかくセクシーさではありません。頼れる、信頼できる、性格に対する魅力を感じる遊び心があるようです。チャ・ハギョンは信じることができる人です。僕が信頼できる人という信頼が強いです。信じても良い人だと自信を持って言えます」

エンはどんなスターたちよりも自信に溢れていた。自画自賛だが、納得できた。誇張がなかったからもっとそうで、自分に対する確信、自分がやっていることに対する自負心があることでもっと魅力的なエン、そしてチャ・ハギョンだった。もっと多様な分野で活躍できるという確信が生まれた。

「“マルチタレント”よりは、うまくできることをやる人になれたら良いですね。何をしても不安もなく、よくできること、自然と溶け込んでことができるのが重要なようです。自然に見られる人だったら良いです。DJをしながらも、うまい、できないより、自然に共感ができたらと思います。最後に、ラジオが本当に魅力的だということを多くの人たちに知ってもらえたら嬉しいです。それが心からの思いです。僕がやりながらたくさん感じているので、多くの人たちにも感じてもらえたら良いですね」

記者 : ホ・ソルヒ