パク・ジェジョン、20歳の挑戦「歌手の夢を叶えることができたのは『SUPER STAR K』のおかげ」

OSEN |

写真=チョン・ソンイ
Mnet「SUPER STAR K5」の優勝者パク・ジェジョンが放送終了から8ヶ月が経った今、音楽界への本格的なデビューを告げた。少しどもりがちな喋り方と垢抜けない感じの外貌とは正反対の、深くて豊かな歌声を披露するパク・ジェジョンはデビューから再度どんでん返しを予告した。

パク・ジェジョンは9日、オーディション番組の決勝曲「At First Sight」をリミックスした衝撃的なR19の予告映像を公開し、話題を集めた。17日正午に発売されたタイトル曲「ICE ICE BABY」は夏を攻略したシーズンソングだ。リズム感のあるレトロポップジャンルの楽曲で、歌手Beenzinoがフィーチャリングに参加した。パク・ジェジョンはテレビで見せたことのない独特な音楽とイメージで勝負し、「SUPER STAR K」の前シーズンの優勝者とはまた異なる道を歩む。

「3段階の変身を準備しました。初めて公開された予告映像が衝撃だったなら、2番目はタイトル曲『ICE ICE BABY』で爽やかな音楽を披露したいと思います。3番目は活動しながらお見せするつもりですが、音楽番組で歌を歌いながら観客の方々にプレゼントする“セルフプロモーション”を計画しています。『ICE ICE BABY』だからアイスクリームをプレゼントするのもいいじゃないでしょうか?(笑) 『At First Sight』のリミックスバージョンと『ICE ICE BABY』のレトロポップは確かにイメチェンです。新鮮な感じで見て頂きたいと思います」

「At First Sight」のリミックスも、レトロポップもパク・ジェジョンには大胆なイメージチェンジだったことは確かだ。特に、レトロポップジャンルには以前から興味があったという。だが、R19の予告映像について彼はそれが衝撃を与えるとは思わなかったと言いながら笑った。

「完成された映像を後から確認しましたが、本当に衝撃になるとは思いませんでした(笑) 音楽を持って違う表現をしてみたいとは思っていました。『At First Sight』は何だかブルース・ジャズの感じがする楽曲ですが、リミックスでエレクトロニックの感じを与えました。ミュージックビデオの全体的な雰囲気を見て、ソ・イニョン先生の指導の下、モノクロの映像を作りました。前髪を上げることはあまりないのに(笑) R19がポイントになったというよりは、レトロながらもモダンなものを作ろうとしました。モノクロでありながら高画質という感じです。芸術性の高いミュージックビデオになりました」

写真=チョン・ソンイ
ここ8ヶ月間、パク・ジェジョンはボーカル、ダンスなどの基本から着実にレッスンを受けると共にたくさんの楽曲を聴いた。その中から「ICE ICE BABY」をタイトル曲に決めたのは、非常に慎重な決定だったという。パク・ジェジョンは自身のデビュー曲に特別な愛情を持っているようで「本当に気に入った」と話した。

「数多くのガイド曲の中で『ICE ICE BABY』を聴いたとき、ショックを受けました。家に帰ってもずっと耳に残っていました。80年代のシンセサイザーを使用した楽曲ですが、レトロポップというジャンルはぜひやってみたいと思っていたし、この機会でなければダメになるのではないかと思いました。『SUPER STAR K』のときにお見せできなかった、はっきりとしたジャンルのイメージをお見せしたいです」

大衆的なイメージを考えたとき、多少残念なところは「SUPER STAR K5」が前のシーズンよりそれほどヒットしなかったことだ。そして、もうすぐ「SUPER STAR K6」が放送を控えている。パク・ジェジョンにとって「SUPER STAR K」というタイトルがプレッシャーになるのではないかと聞いた。

「番組がそれほどヒットしなかったことは認めます。僕は『SUPER STAR K5』で歌っただけで、テレビに出演しただけです。『SUPER STAR K』という番組が、フロリダ州で永遠に過ごしていくだろうと思っていた僕にも公平性を与えてくれたことに感謝しています。今回も僕が『ICE ICE BABY』でデビューして精力的に活動し、僕によって『SUPER STAR K』をもう一度思い出してもらえるようになればと思います。ニューシーズンも期待しています。『SUPER STAR K6』に出演する方々にも、僕が歌手になるという夢を叶えたのも『SUPER STAR K』のおかげだったことをお見せできるよう努力します」

「SUPER STAR K」の歴代優勝者だったソ・イングク、ホ・ガク、ULALA SESSION、ロイ・キムは皆それぞれの分野で精力的に活動している。役者として認められたソ・イングクから地道な音楽活動をしているホ・ガクなど、全てのオーディション出身歌手、そして「SUPER STAR K」の準優勝者だったジョン・パク、チョン・ジュニョンなどはバラエティで頭角を表わしている。パク・ジェジョンはまず、音楽面で色々な試みをしてみるつもりだ。

写真=チョン・ソンイ
「僕は一応、音楽面で新しいチャレンジをしました。これからも多様なジャンルを披露し、音楽で認めて頂きたいです。演技、バラエティに欲があるというよりは、経験してみたいだけです。バラエティは実は自信あります(笑)」

「SUPER STAR K」史上最年少の優勝者でまだ二十歳のパク・ジェジョンは、今後の目標と関連して音楽的な夢が多かった。彼は「ジャズはいつかやる」としながら「ミディアムテンポのバラードも、レトロポップもずっとやっていたいです。ヒップホップの感じがする曲もやってみたいし」と意気込んだ。

パク・ジェジョンについてはまだ知られていない部分もたくさんある。あまりにも若くしてオーディション番組で優勝したため、年齢以外に彼の性格や趣味など、付加的な情報はそれほど多く公開されていない。アメリカのフロリダ州にちょっとだけ住んでいたというパク・ジェジョンは現在、家族と離れて韓国で一人暮らしをしている。彼がそっと公開した、自分だけの趣味はサッカーと料理だった。

「Kリーグがとても好きです。そして、サッカーのユニフォームを集めることが趣味です。今は60着ほどありますが、観賞用です。全部スモールサイズを買ったし、タグもそのまま付いています。サッカーはまるで芸術作品のようでいいです。サッカーゲームも好きです(笑) そして最近では、料理に興味を持ち始めました。実は僕は料理のイロハも知りませんが、料理番組が面白いです。O'live TVでチョン・ジェヒョン先輩がフランスの家庭料理を紹介する番組やEBS『パク・スホンの最高の料理秘訣』をよく見ていました。いつかは学びたいです」

20歳のパク・ジェジョンの音楽人生は、これから本格的に始まる。音楽への彼の努力と情熱が必ず実を結ぶことを願う。

「僕はこれから、様々な試みを行いながら音楽をするつもりです。その部分で認めて頂くためにベストを尽くします。たくさん応援して頂ければと思います。頑張ります!」

記者 : キム・サラ