「捜査班長 1958」イ・ジェフン、女工失踪事件を捜査【ネタバレあり】

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=MBC「捜査班長 1958」放送画面キャプチャー
「捜査班長 1958」でイ・ジェフンが、悪を処断するために身を投げる。

韓国で17日に放送されたMBC金土ドラマ「捜査班長 1958」(演出:キム・ソンフン、脚本:キム・ヨンシン)第9話では、紡織工場の女工たちの失踪、そして死亡事件を通じて“ジョンナム四公子”の残酷な悪行が描かれた。パク・ヨンハン(イ・ジェフン)は、彼らの富と権力と手を組んだペク・ドソク(キム・ミンジェ)まで共犯で捕まえるために最後の攻撃に出た。ニールセン・コリア基準で第9話の一分当たりの最高視聴率は11.3%、世帯視聴率は全国10.0%、首都圏9.3%、2049視聴率は2.7%を記録した。金曜日に放送された全体番組の中で首都圏世帯視聴率1位を獲得した。

この日、ジョンナム警察署にはボン・ナンシル(チョン・スビン)の友達イ・ヤンジャ(キム・ウンビ)が失踪届を出すためにやってきた。彼女が通っている紡織工場から“キム・スンジョン”という女工が消えたためだ。まず、通報を受けた捜査二班が調査もなく終結処理をしたこの事件は、パク・ヨンハンによって再び水面上に上がってきた。イ・ヤンジャは“トンサン紡織”女工失踪が初めてではないと話した。キム・スンジョンが5人目の失踪者で、毎月1日、月例朝会の後、一人ずつ消えたという話を伝え、謎を深めた。

パク・ヨンハンと刑事たちはトンサン紡織捜査に入った。工場長は何も言わず消える女工が数十人いるといい、大したことではないと話した。代わりにパク・ボクスン(キム・ユンジュ)という女工を通じて毎回、月例の朝会が終わって社長が工場長に一人を指すと、その夜以降、女工が消えたという証言を確保した。パク・ヨンハンは社長のクォン・ヒョングン(キム・テジョン)を女工拉致の嫌疑で逮捕した。しかし、今回の事件でもペク・ドソク署長が足かせだった。これに先立ってクォン・ヒョングンを含む高官顕職の子供たち、いわゆる“ジョンナム四公子”に治安部の局長チェ・ダルシク(オ・ヨン)を処理する代価として事故の後始末をしてあげると約束したのだった。

結局、ペク・ドソクの横暴でクォン・ヒョングンが釈放され、消えていた女工のキム・スンジョンは、山奥の絶壁の下で冷たい遺体で発見された。遺体には暴行と強姦の痕跡の他にも、怪しい点が複数あった。まず、顔はおかしな化粧がされており、口の中のパイナップルのかけらと、腕にはアヘンが注射された痕跡が残っていたのだ。当時、普通の人はなかなか手に入らないパイナップル、アヘンなどでクォン・ヒョングンたちに対する疑いは深まった。パク・ヨンハンと刑事たちは彼らの集まりである“テニスボーイズクラブ”に行き、チョン・ヒソン(イ・ボンジュン)、ナム・ジョンギル(キム・ミン)、クォン・ヒョングン、ノ・ユナク(チョ・ミンギュ)と対面尋問した。

もちろん、彼らは事件と関連がないと否認した。すべての心証が彼らを指していたが、確実な証拠が必要だった。ちょうど、パク・ヨンハン、キム・サンスン(イ・ドンフィ)と会ったにもかかわらず、四公子に対する証言をためらっていた“モクリョンガク”の女性社長がジョンナム書店にやってきた。モクリョンガクは四公子がよく訪れる常連の飲み屋で、「時に良心は数千、数万の証人と同じだ」というパク・ヨンハンの一言が心を動かしたのだ。モクリョンガクの社長は四公子が店でアヘン、暴力をしていたとし、「その中で一番の問題はチョン・ヒソン」と話した。普段から接待婦たちに手を挙げ、もてあそんでいたという彼の本来の姿は、衝撃そのものだった。

パク・ヨンハンと刑事たちは検挙のためにすぐに出動した。そんな中、偶然鉢合わせた交通事故現場でナム・ジョンギル、クォン・ヒョングン、ノ・ユナクを見て衝撃に包まれた。クォン・ヒョングン、ノ・ユナクは即死し、ナム・ジョンギルだけ意識があり、病院に運ばれた。何よりも被害車両にはチョン・ヒソンを除いた3人だけがいたというのが疑わしかった。パク・ヨンハンはチョン・ヒソンが一人だけ生き残るために他の人を消そうとしたと推測した。そしてもし、その予想が正しいのであれば、死なずに生き残ったナム・ジョンギルをそのまま放っておかないだろうと病院に駆けつけた。

やはりチョン・ヒソンはナム・ジョンギルの病室にいた。彼はパク・ヨンハンの疑いに満ちた問い詰めに、不快感を見せた。バレたくないキム・スンジョンの死、交通事故の状況をパク・ヨンハンはすべて見抜いていたのだ。チョン・ヒソンはペク・ドソクのところに行き、「どうなっていますか。全部処理してくれるっていったじゃないか」と興奮した様子を見せた。しかし、彼らに伏せていたペク・ドソクは完全に変わっていた。彼は傍若無人な態度のチョン・ヒソンの胸ぐらをつかみ、「お前とお前の父親の人生が俺の手の中にある。伏せろ、俺に」と逆に脅迫した。

ペク・ドソクはカン刑事(ムン・ジンスン)を通じて交通事故の偽物の加害者を買収し、被害車両から見つかった麻薬を“塩”に変える偽りのブリーフィングで後始末に出た。パク・ヨンハンは「もうチョン・ヒソンだけじゃなく、共犯も捕まえないとだね? 犯行を露骨に黙認し、事件を捏造しているからね」と捜査の範囲をペク・ドソクまでに広げようと提案した。まず、パク・ヨンハンと刑事たちは病院に向かった。パク・ヨンハンの指示で病院の状況を監視していたナム・ソンフン(ドウ)巡査はナム・ジョンギルが目覚めたと伝えた。

その時、ちょうどチョン・ヒソンも病院に到着した。続いてナム・ジョンギルの母親まで家に帰り、病室にはチョン・ヒソン、ナム・ジョンギルの二人だけ残った危険な状況になった。意識を取り戻したナム・ジョンギルはチョン・ヒソンを疑うように「俺が死ぬことを願ったりしなかった?」と聞いた。チョン・ヒソンは「何を言ってるんですか。僕がなぜ兄さんが死ぬことを願うんですか」と本音を隠そうとするのもつかの間、すぐにナム・ジョンギルの顔を枕で抑えて殺害を試みた。

キム・サンスンとソ・ホジョン(ユン・ヒョンス)が病室の前で騒ぎを起こしている間、パク・ヨンハンはチョ・ギョンファン(チェ・ウソン)と一緒に病院の屋上に上がった。チョ・ギョンファンが布を結んで作ったなわをつかみ、パク・ヨンハンはこれを握って病室の窓に向かって降りていった。病室の中では、最後にチョン・ヒソンの殺人を証言するナム・ジョンギルが死亡する寸前で、病室の外ではパク・ヨンハンが握っているなわが徐々に切れて彼が墜落し、見る人の心拍数を上昇させた。果たして最終回でパク・ヨンハンと捜査一班はチョン・ヒソン、ペク・ドソクなどを相手に正義の戦いで勝利できるか、関心が高まっている。

MBC金土ドラマ「捜査班長 1958」第10話は、韓国で18日の夜9時50分に放送される。

記者 : チャン・ウヨン