放送終了「エンジェルアイズ」がくれた“3つのプレゼント”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=「エンジェルアイズ」放送画面キャプチャー
SBSの週末ドラマ「エンジェルアイズ」が最後まで優しい恋愛ドラマとして幕を閉じた。2ヶ月あまりの時間の間、週末の夜を切なくした同ドラマは、ケミ(俳優同士の相性)、ヒーリング、ときめきなど、お茶の間に3つのプレゼントを残した。

「エンジェルアイズ」は韓国で15日に放送された第20話で、試練と苦難の末ハッピーエンドを迎えるドンジュ(イ・サンユン)、スワン(ク・ヘソン)の姿を描いて物語を終えた。

ケミはジャンルを問わず、恋愛が登場する作品なら最も重要な要素のひとつだ。登場人物のケミが如何に調和し、活かされるかによって、ドラマの成否が決まることもある。「エンジェルアイズ」の場合、ドンジュとスワンの恋が大きな柱であるため、ケミの重要性も高くなるしかない。

結果的にドンジュとスワンのケミは「エンジェルアイズ」を成功させた。2人は一緒にいるだけで見事な相性を見せ、視聴者たちをドラマに入り込ませた。このようにケミが活かされると、ドラマの中で極限まで走る2人の悲劇的な愛も更に美しく映った。視聴者たちはまるでドンジュとスワンが実際の人物であるかのように感情移入し、ドラマに入り込んだ。

「エンジェルアイズ」の長所はケミだけではなかった。同ドラマは家族、または人、そして愛を盛り込み、これはヒーリングにつながった。視線を引く“マクチャン”(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)ドラマの要素がない同ドラマは、その代わりお茶の間を癒した。最初から最後まで見る人の心を温めた「エンジェルアイズ」だった。

特に同ドラマは単純に男女同士の愛だけでなく、家族の愛と意味を振り返ることもできた。ドラマの序盤で描かれた視覚障がい者のスワンと彼女の初恋ドンジュ、そしてドンジュの家族の温かい心まで。そして、そこから「エンジェルアイズ」はヒーリングという大きな力を得て視聴者から好評を受けた。

「エンジェルアイズ」が残した3番目のプレゼントはときめきだ。初恋という、ドキドキする、ドキドキするしかないこの単語は、ドラマを貫く最も大きなキーワードだ。初恋は叶わないとの言葉に真正面から“反逆”した「エンジェルアイズ」は、ドラマだからこそ、さらに美しく初々しい初恋を描いた。

初恋を忘れられず、再び恋に落ちる設定は、多少非現実的に見える可能性がある。しかし、同ドラマはそのような非現実を、むしろ童話のように盛り込んだ。初恋、童話、ハッピーエンドなどは、視聴者をときめかせた。

21日からは「エンジェルアイズ」の後番組として「果てしない愛」が放送される予定だ。「果てしない愛」は、激動の韓国の70年代から80~90年代を経て今日に至るまでの韓国の現代史を貫き、熾烈に生きた主人公たちの夢と野望、愛に関するストーリーを盛り込んだ、現代史の壁画のような長編ドラマだ。

記者 : パク・ジョンソン