コン・ユからシム・ウンギョンまで…今年上半期、映画界をリードした“年齢別”男女スターは?

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2014年初旬に順風満帆だった映画業界が静かだ。ディズニー映画「アナと雪の女王」のブームと、セウォル号沈没事故により映画館を訪れる観客が激減したためだ。しかし、韓国の映画業界が再び動き出している。

◆MEN

これ以上言うまでもない。風が吹き荒れる映画館で、今年上半期に視線を引いた人物は断然ソン・ガンホとコン・ユ、イ・ジョンソクだ。運よく選ばれた?いつ出ても視線が行くしかない俳優たちだが、味見からしてすごかった。彼らの観客動員はまだ終わっていない。

“40代”ソン・ガンホ

「スノーピアサー」「観相師」で少しずつヒットを重ねたソン・ガンホは、「弁護人」を通じてソン・ガンホの名前を連呼させた。何故ソン・ガンホなのか、そして何故ソン・ガンホでなければならないのか、その存在感と位置づけを確実に認識させた作品である。数多くの代表作の中でも「弁護人」は、ソン・ガンホの役者としての人生に長く残る映画になった。最近イ・ジュンイク監督と意気投合し、映画「王の運命―歴史を変えた八日間―」への出演を確定したソン・ガンホが、英祖(ヨンジョ)としてどのようなカリスマ性を見せてくれるのか、結果が楽しみだ。

“30代”コン・ユ

「弁護人」に隠れてしまい、あまり注目を浴びなかったが、コン・ユのスペクタクルなアクションが輝いた「サスペクト 哀しき容疑者」は、間違いなくドラマ「コーヒープリンス1号店」以来のコン・ユの代表作として挙げることができる。北朝鮮のスパイ役を演じ、台詞よりも目の色で演じることが多かったコン・ユは“ラブコメキング”というあだ名が似合わないほど、男前なオーラで数多くの女性のハートを魅了し、30代俳優たちの空席を完璧に埋めた。

“20代”イ・ジョンソク

挑戦はいつも美しい。おしゃれに夢中な20代の俳優ならなおさらだ。「僕らの青春白書」を通じて癖のある忠清道(チュンチョンド)訛りとホダン(しっかりしているように見えて抜けている人)の色男の魅力を披露したイ・ジョンソクは、カッコイイビジュアルをわざとダサくしながら、挑戦を躊躇わなかった。インタビューで「自身の経歴に必ず必要な作品だった」と述べた彼は、映画の成績を気にしながらも、人気ばかりを追わない望ましい姿勢で、彼の今後に対する期待感を高めた。


◆WOMEN

忠武路で“お姉さん探し”は至難の技だ。女優のためのシナリオがない上に、良いキャラクターがあったとしてもほとんど男性俳優のサイド役だ。そんな中、宝石のようなシナリオを選んだ人がいるが、それはキム・ヒエ、チョン・ウヒ、シム・ウンギョンだ。30代女優の全滅と、人気のある20代の女優の不在が深刻な状況の中で、彼女たちの存在感は砂漠のオアシスのように観客の乾きを和らげた。

“40代”キム・ヒエ

「私が一番演技が下手だったと思う」公の場で大泣きしたキム・ヒエの涙は、決して偽りではなかった。キム・ヒャンギ、キム・ユジョン、コ・アソンなど、次世代の忠武路を率いる子役俳優たちと一緒にしたキム・ヒエは“良い作品”を選ぶ“審美眼”で「優しい嘘」を選択し、21年ぶりの映画復帰を成功裏に終えた。次の作品「セシボン」では、キム・ユンソクと恋愛模様を繰り広げる予定だ。優雅な女優キム・ヒエの全盛期が再び始まった。

“20代”チョン・ウヒ

2014年の最高の作品と言っても過言ではない、多様性に対する映画「ハン・ゴンジュ」は、映画の力と観客の口コミだけで18万人の観客を突破し、海外有数の映画祭に招待されてその名声を高めた。そして、その中で凄まじいスピードで成長した女優チョン・ウヒは、韓国の映画業界を驚かせるのに十分だった。“第2のチョン・ドヨン”が見えるという評価も惜しくない。静かに、しかし強く自身の道を歩んでいるチョン・ウヒの10年後が今から気になる。

“20代”シム・ウンギョン

突然現れ、再び映画業界を制覇した。“まさか”が歴史になる瞬間である。シム・ウンギョンは演技の神様に憑かれたようなワンマンショーで、観客動員数800万人突破という大記録を立てたほか、「サニー 永遠の仲間たち」に続き、「怪しい彼女」まで成功させ、名実ともに韓国映画界の“興行保証女優”となった。子役の時から着実に上り、成長の果てが分からない恐ろしい女優だ。限界を知らないシム・ウンギョンへのオファーは、しばらく続くものと思われる。

記者 : チョ・ヨンギョン