「密会」純情男ユ・アイン、最後の青春ラブソング…本日(13日)最終回

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
「楽器というのは君が音を出すまでなんでもないものだろう。人間同士もそうだ。僕もかつてはいい楽器がほしくて病気にまでなった。しかし、心を込めていないと、どれほどいい楽器もただのモノに過ぎない。同じく、安物でも自分を表現して盛り込む余地はある。今君が持つものに真心を込めて大切にして愛してほしい」

お金や背景がなくても青春は美しかった。20歳年下の男性の純粋で情熱的な愛は、最初から最後まで物質的な欲望にとりつかれた上流社会と対比され、お茶の間を魅了した。音楽を媒介に、キム・ヒエと恋の感情を共有したユ・アインの青春ラブソング。残念ながら本日で幕を閉じる。

12日放送されたJTBC月火ドラマ「密会」(脚本:チョン・ソンジュ、演出:アン・パンソク)の第15話では、ソ・ピルウォン(キム・ヨンゴン)会長一家の圧迫にも揺れないイ・ソンジェ(ユ・アイン)とオ・ヘウォン(キム・ヒエ)の姿が描かれた。

この日、ソ・ピルウォン一家は、検察の捜索差押状を使って、裏金問題の責任を取るようヘウォンを圧迫した。しかし、ヘウォンはこれみよがしにソンジェと街頭デートを楽しみ、芸術財団の副会長職を解任された瞬間にもソンジェの学校を訪れる大胆さを見せた。

恐れないのはソンジェも一緒だった。彼は、自身を心配するヘウォンに「どうにでもなっていい。ただ、僕の女になってください」と言って、窮地に立たされたヘウォンのそばを守った。ヘウォンの夫カン・ジュンヒョン(パク・ヒョクグォン)が自分たちを姦通罪で告訴し、姦通の証拠を探すために自宅を襲撃された瞬間にも、ソンジェはヘウォンを守るために必死だった。

しかし、ヘウォンは20歳も年下のソンジェに世話されるほど、純粋でも弱くもなかった。自身が握っている証拠を利用して野望に満ちたキム・インギョム(チャン・ヒョンソン)と手を組み、グループの不正の身代わりを作り、自身の地位と名誉を誇らしげに守った。

ソンジェは悲しくなった。ソンジェは、チョ・インソ(パク・ジョンフン)教授に「それは僕が長い間望んでいたことでした。昨日のああいう形ではありませんでしたけれど。それでも良かったと思いました。でも、嬉しくありません。以前、教授がオ・ヘウォンを何があっても理解するとおっしゃったことを思い出しながら、僕もそうしようと努力していますが、それがうまく行きません」と話し、涙を流した。

これに対してチョ・インソ教授は、青春を搾取された人々に、厳しい環境でも成功した同僚たちのメッセージを伝えて慰めた。青春を慰める彼のメッセージは、ソンジェのピアノの旋律と調和し、重い余韻を残した。切ない恋に落ちたソンジェの青春ラブソングは、果たしてどんな結論を迎えるのか注目される。

「密会」は、優雅で洗練されたキャリアウーマンとして生きてきたオ・ヘウォン(キム・ヒエ)と、自身の才能を知らないまま平凡に生きていた天才ピアニストイ・ソンジェ(ユ・アイン)の恋を描いた感性的な恋愛ドラマで、ヘウォンが急激に落ちた恋によって感じるときめきと、絵に描いたような人生が引き裂かれそうな不吉さの岐路に立たされて繰り広げられるストーリーを描く。

本日終了する「密会」の後番組としては「ユナの街」が放送される。「ユナの街」は、職業、性別、年齢、性格まで千差万別の個性溢れる人々と、元スリ犯である女性が住む集合住宅に、世界中のどこを探してもいないほど善良な男性がやってきて、傷を癒しながら一緒に生きていくストーリーを描く。キム・オクビン、イ・ヒジュン、イ・ムンシク等が出演する。

記者 : オ・ミニ