人々がフィソンに期待しているのは何だろうか？

胸がすっきりするような高音アドリブ、肩を揺らすグルーブ、感情の極限までいく深い歌声。12日正午公開された「Night and Day」には、このすべてが盛り込まれている。

2002年「だめですか」でデビューし、圧倒的な歌唱力で人々を驚かせたフィソンは、デビュー12年目を迎えた今回のカムバックでも驚くべき吸引力とパワーをアピールした。10年以上変わらない実力を見せているフィソンに驚きを隠せない。

フィソンが作詞したこの曲には、愛する女性に対する切ない告白が盛り込まれている。愛の告白をしながらも、どこか悲しく切なく見えるのはフィソン特有のカラーだ。「僕が望んで願っていたのは、君が持つすべて」「遠い未来、君と僕が目を閉じても、僕らの愛が長らく語り継がれることを僕は祈っている」等の歌詞は、重量感のあるフィソンの歌声と調和して、さらに共感を与える。

ミュージックビデオでは、Girl's DayのユラとTEENTOPのC.A.Pが遠くなっては再会するカップルを演じる中、フィソンが曲を総指揮しているような姿で注目を集める。フィソンは、他のミュージックビデオの中の歌手のようにダンサーと合わせて踊ることもなく、顔をクローズアップして高音を強調することもないが、神殿のような場所に座って上体をひねるだけでも、曲の荘厳な雰囲気を醸し出し、深い印象を残す。