キム・ギドク監督に続きホン・サンス監督の新作も青少年観覧不可判定…“異なる理由”
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キム・ギドク監督の新作「殺されたミンジュ」に続き、監督の映画「自由が丘で」も青少年観覧不可判定を受けた。最近、映像物等級委員会は「殺されたミンジュ」について「映像の表現において暴力的なシーンが刺激的で、持続的に登場している。その他にも煽情性、恐怖、台詞および模倣の危険性や主題においても、青少年に有害な内容が含まれている」として、青少年観覧不可判定を下した背景を説明した。
また、「本作は、国と社会に対する不満と傷を抱いている者たちが、自分たちの上に君臨した人たちを拉致し、復讐するというストーリーを描いた映画である」とその内容を説明した。
去年、キム・ギドク監督の映画「メビウス」は、同委員会の再審議を3回も行った末に、韓国内公開が許可され、同委員会との摩擦を経験したことがある。最初の2回は、同委員会が制限上映可判定を下したが、必ず公開させたいとのキム・ギドク監督の強い意志で、3回にわたる編集作業の末、韓国内で公開された。
しかし「殺されたミンジュ」は、青少年観覧不可判定を受け、前作に比べ順調に公開されることになった。韓国で5月22日に公開される予定で、俳優マ・ドンソク、キム・ヨンミン、イ・イギョン、チョ・ドンインなどが出演している。
一方、今まで1回も青少年観覧不可判定を避けたことのないホン・サンス監督の新作も、また青少年観覧不可判定を受けた。
前作「他の国で(IN ANOTHER COUNTRY)」の公開当時は、ホン・サンス監督が自ら同委員会に青少年観覧不可判定を申し込み、話題を集めたこともある。その理由は、映画の内容が青少年には理解しがたく、若い観客が観覧の雰囲気を壊すことを避けたいとの理由からだった。
同委員会は「自由が丘で」の青少年観覧不可判定の理由について「映像の表現は、社会通念上容認される水準だが、主題の理解という面を考慮すると、青少年には理解し難い映画だ」として、青少年観覧不可判定を下した背景を説明した。
映画のあらすじについては「昔の恋人を探すために韓国に来た日本人が、ゲストハウスに滞在しながら出会う様々な人たちとの話を描いた内容」だと説明した。日本の俳優加瀬亮以外にも女優ムン・ソリ、ソ・ヨンファ、キム・イソンなどが出演している。
記者 : チェ・ナヨン