“ファンタスティックコンビ”ナム・チャンヒ&チョ・セホ「僕たちの名前をかけた番組をやりたい」

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写真=キム・ジェチャン
10年以上の友情を誇り、お茶の間を掌握した主人公がいる。今は検索しなくても分かるナム・チャンヒ&チョ・セホコンビだ。

SBS水木ドラマ「星から来たあなた」(脚本:パク・ジウン、演出:チョン・テユ)放送終了後行われたインタビューでナム・チャンヒとチョ・セホに会った。ナム・チャンヒとチョ・セホはドラマでホン社長(ホン・ジンギョン)の漫画喫茶の常連で、無職のヒョクとチョルス役をそれぞれ熱演した。

「星から来たあなた」の放送終了の感想を聞くとチョ・セホとナム・チャンヒはお互いを見て笑った。チョ・セホは「本当に楽しい思い出でした。思ったよりたくさんの方に愛されて感謝しています。大きな役ではありませんでしたが、大ヒットしたドラマに参加できたことがいい経験でした」と微笑んだ。ナム・チャンヒも「ドラマがこんなに人気になるとは思いませんでした。小さな役でしたが、照明が当てられて良かったです。楽しい時間でした」と話した。

「星から来たあなた」のキャラクター、ぴったりの服を着た感じ

ナム・チャンヒとチョ・セホは「星から来たあなた」で小さいながらもはっきりとした存在感を示した。確かに大きな役割ではなかったが、強烈な印象を残したのだ。自分の服を着たようなナム・チャンヒとチョ・セホの演技はドラマに大きな活力を吹き込んだ。

「撮影現場の雰囲気が本当に良かったです。(ナム・チャンヒと)二人で一緒にやったので、もっと良かったです。それで演じやすかったです。赤と青のトレーナーも台本に書かれていて、用意しました」(チョ・セホ)

「何よりも監督と脚本家がすごいと感じたのが、すべてのコンセプトをよく決めてくれました。オーダーメイドの服を着たような感じでした。僕たちに似合う演技だったと思います」(ナム・チャンヒ)

ナム・チャンヒとチョ・セホの出演はホン・ジンギョンの助けが大きかった。ホン・ジンギョンがナム・チャンヒとチョ・セホを「星から来たあなた」制作陣に推薦したのだ。この部分はMBC「黄金漁場-ラジオスター」を通して知られ、大きな話題を集めた。しかし、3人は単純な関係ではなかった。彼らは古くから厚い親交を維持してきている“親友”だった。

「ホン・ジンギョン姉さんとはラジオの時、仲良くなりました。僕たちがジンギョン姉さんがラジオDJをやっていたときのゲストでした。ドラマのためだけではなく、お姉さんにはいつも感謝しています。芸能界の仕事をしながらいい兄貴たちにはたくさん会いましたが、お姉さんは初めてです。本当に実の姉のように家族のように過ごしています」(チョ・セホ)

「軍隊を除隊してすぐにホン・ジンギョン姉さんと知り合いました。お姉さんがいい友達を紹介してくれるということで行ってみると(チョ)セホでした。そのときすでに僕はセホとは親友でした。そうやって自然に3人で仲良くなりました。言葉の通り三銃士になりました」(ナム・チャンヒ)

「星から来たあなた」で見せてくれた3人の味のある共演は、ただで出来たわけではなかった。数年間にわたる親交がさらに輝かせたのだ。ホン・ジンギョンの推薦は断言するに“神の一手”だった。


僕たちは気の合う友達

ナム・チャンヒは2000年「嬉しい僕たちの土曜日」を通して芸能界に入門した。チョ・セホは翌年SBSの6期公採お笑いタレントでデビューした。二人はこれまで多数の番組に一緒に、または別々で出演し、顔を知らせたものの大きな成功を収めることは出来なかった。しかし、今は違う。“面白い”お笑いタレントに生まれ変わり、誰よりも上昇基調にある。

「人気を実感するという言葉が恥ずかしいです。昔から人にはよく気付いてもらいました。最近“面白い”と言われるようになって本当に嬉しいです。その言葉自体が嬉しいです。何よりも仕事がたくさん入っています。そのたび“たくさんの関心を受けているんだ。がんばらないと”と思います」(チョ・セホ)

「正直、人気の実感はよく分かりません。僕は一人で歩くとあまり気付かれません(笑) しかし、チョ・セホはすぐに気付かれます。セホは声も大きいので、イベントなどに行くと反応がいいです」(ナム・チャンヒ)

お互いに対する呼吸について聞くと笑いが出た。そしてすぐに「気の合う友達」と同時に答えた。固い友情だ。10年の友情の結実がチョ・セホとナム・チャンヒをさらに固くつなげているようだった。

「僕たちはお互いの短所を補うことが出来ると思います。僕の弱点を知っている人が、それで笑いを誘ったりもしますから。誰よりも僕のことを知っている人が隣にいるので、役立つことが多いです」(チョ・セホ)

「正直、セホと僕は性格が反対です。セホは外向的なのに、僕は内向的なんです。性格が同じだとケンカしたりするじゃないですか。逆だからこそお互い調和が出来るようです」(ナム・チャンヒ)

恋愛・結婚したいです

33歳、チョ・セホとナム・チャンヒは恋愛はもちろん、結婚についても考えていた。チョ・セホは「恋愛は大変です。すごく恋愛がしたいのに、一人の生活に慣れているため、どうやったらいいかわかりません。別れもぎこちないですし。記念日に何かをする恋愛をしなくなって6~7年ぐらい経ちましたね」と打ち明けた。

ナム・チャンヒは「結婚したいです。しかし、恋愛を再び始めようとしたら怖くなりました。恋愛したらみんな別れるじゃないですか。その別れが辛いです。だから別れない恋愛がしたいですが、それが結果的に結婚でした。結婚するためにはお金や現実的な部分が必要だったりするので、悩み続けています。まだ“この人だ”と思える女性にも出会えていませんし」と本音を打ち明けた。

デビューして10年が経ったものの、ナム・チャンヒとチョ・セホはテレビに映る自分たちの姿にいまだに慣れていない様子だった。それでも放送の仕事を続けたのは“夢”があるためだった。

「僕はラッキーな男です。自分に合う職業を持っていますから。子どものころからおしゃべりでした。お笑いタレントをやってみると、自分自身が人を笑わせることが好きで、幸せを感じていました。僕にはこの仕事が合ってると思います」(チョ・セホ)

「19歳の時、デビューではないデビューをしました。そしてスポットライトが当てられましたが、準備が出来ていないと思いました。それで悩み続けたと思います。最近ドラマに出演してから演技をもう少しやってみたいと思いました。元々高校のときも演劇をしながらその夢を育んでいました。楽しいことが何かいつも考える方ですが、今は演技だと思います。バラエティもバラエティですが、演技の方をたくさん見せたいという思いがあります。悪役を必ずやってみたいです」(ナム・チャンヒ)

ナム・チャンヒとチョ・セホは最終的な目標もすでに考えていた。二人の名前をかけた番組をやること。ナム・チャンヒは「セホと一緒に僕たちの名前をかけて番組をやってみたいです。ラジオDJになるかもしれません」と話した。チョ・セホは「ゆっくり叶うのでもかまいません。始めたばかりだと思っています。長い時間が過ぎれば出来るのではないでしょうか。大衆にとって見やすい人になったとき、一つを一緒にやって長くやっていきたいです」と微笑んだ。

ナム・チャンヒとチョ・セホとのインタビューは思った以上に愉快だった。しかし、真剣な面もあった。軽いだけではない彼らの話を聞いているうちにますますハマッった。新たな全盛期を迎えているナム・チャンヒとチョ・セホ。多彩多能でセンスあふれる彼らのこれからがより楽しみだ。

「期待株という言葉を乗り越えたいです。必ずそうしなければなりませんし、そうします」(ナム・チャンヒ、チョ・セホ)

記者 : パク・グィイム