オ・ジョンセ主演映画「THE HERO」制作発表会を開催“済州島で9割を撮影”

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「1995年に映画を始め、映画を準備してから15年を超えた。大きな企業から安定的な投資を受け、頑張りたかったが、僕が及ばなかったようだ。実は中小映画は予算のため、観客に会えるチャンネルが限られている。努力の賜物を見せたい気持ちは山々だ」(キム・ボンハン監督)

4年前からシナリオを書いた「THE HERO」で商業映画にデビューするキム・ボンハン監督は、この日同じ時間に行われた映画「天安艦プロジェクト」の上映中止に対する映画関係者たちの緊急記者会見を意識したように、残念な気持ちを示しながらも「事案が事案だ。みんなが一緒に生きていく必要がある」と述べながら言葉を慎んだ。

9日の午前、ソウル江南(カンナム)区狎鴎亭(アックジョン)CGVで映画「THE HERO」の制作発表会が開催された。演出を務めたキム・ボンハン監督と俳優オ・ジョンセ、パク・チョルミン、シン・ジス、ファン・イニョン、チョン・ユンソク、チョン・ジン、ペ・ホグン、ムン・ウォンジュが参加した。チョン・ウンピョとチョン・ハウンの親子が「THE HERO」で共演している。チョン・ウンピョは脇役で、チョン・ハウンは主・助演で参加した。

「THE HERO」は、お父さんジュヨン(オ・ジョンセ)が、愛する息子ギュワン(チョン・ユンソク)のために、放送終了した児童向けドラマの英雄サンダーマンに生まれ変わるというストーリーを描いた映画だ。俳優チョン・ウンピョは「サンダーマン」の監督ソン・ビョンホ役を、シン・ジスはジュヨンに片思いする「サンダーマン」のヒロイン、ミンヒ役を演じた。パク・チョルミンはサンダーマンに復讐しようとするヨンタク役を演じた。

シン・ジス「ヒーローコスチュームのため18時間もトイレに行けなかった」

「THE HERO」は90%ほどが済州島で撮影された。オ・ジョンセは「物理的に簡単ではないスケジュールだったが、愉快に楽しく撮影した」と述べ「撮影場所が済州島で、菜の花畑に初めて行った。本当に綺麗だった」と伝えた。一方、パク・チョルミンは「撮影に追われ、まったく済州島を感じられなかった」とし「悪夢のような期間だった」と暴露し周りを爆笑させた。

“幻の島”として有名な済州島は、彼らにとって“限界克服の象徴”だった。子供が読んでいた「ギリシャ・ローマ神話」の漫画からインスピレーションを受け、サンダーマンのキャラクターを作ったというキム・ボンハン監督は「済州島で朝はおにぎり、昼は太巻き、夜はカップ麺を食べながら撮影した」と話し「寝ずに36時間撮影した。それでも一人の出演者も逃げなかった」と感謝の気持ちを伝えた。

出演者たちをもっとも苦しめたのは「サンダーマン」の中のヒーローの衣装だった。「サンダーマン」のヒロイン、ペルセに扮装したミンヒ役のシン・ジスは「一度衣装を着ると自力では脱げなかった」と述べ「撮影のために18時間もトイレに行けず我慢した」と苦労を吐露した。キム・ボンハン監督は「それほどではないはず」と言ったが、出演者たちは口を揃えて「それ以上我慢したはず」と答え、周囲を笑わせた。

「THE HERO」のワントップ主演に挑戦したオ・ジョンセは「私のヒーローは両親」と語った。自身もまたそのような父になりたいとオ・ジョンセは説明した。しかし、現実はなかなか難しいものだった。オ・ジョンセは「虫がとても嫌いだが、蛾が飛んできて娘を落としたことがある」とし「この場を借りて申し訳なかったと伝えたい」と語った。

「THE HERO」は韓国で10月8日に公開される。

記者 : イ・ジョンミン、イ・オンヒョク 写真 : イ・ジョンミン