キム・ギドク監督「メビウス」海外メディアの反応分かれる“立派だ vs 残念だ”

OSEN |

キム・ギドク監督の映画「メビウス」に海外メディアの間でも評価が分かれている。

「メビウス」が3日(現地時間)、第70回ベネチア国際映画祭で海外のメディアに初公開された。The Hollywood Reporter、Variety、Twitch Filmなど海外のメディアが一斉に「メビウス」に関する記事を掲載し、様々な反応を見せている。

The Hollywood Reporterは「昨年『ピエタ』でベネチア映画祭で金獅子賞を受賞したキム・ギドク監督が、去勢と近親相姦でずたずたになった中流階級の家庭の話を台詞なしで描いた作品で戻ってきた。強姦、去勢、サディズムおよびマゾヒズム的な行為を台詞を入れずハンドヘルドカメラで表現した。キム・ギドクは韓国で上映されるバージョンではいくつかの流血シーンや近親相姦シーンを削除したが、ベネチアでは元のバージョンを見ることができた」と伝えた。

続けて「しかし、昨年『ピエタ』で受けた批判的歓呼(critical acclaim)は受けにくいと見られる」と明かした。

また「『メビウス』からは『春夏秋冬そして春』で見せたキム・ギドクの精神的基盤が見えてこない」と残念な気持ちを綴った。

Varietyは「メビウス」に台詞が登場しないことを集中的に扱った。Varietyは「台詞が登場しないことが最初にはおかしく見えるが、段々慣れていく。これはまるで古代の劇場公演の不安な品質を連想させる」と伝えた。

Twitch Filmは「今年一番パワフルな経験を与える映画。強烈で賢明だ」と「メビウス」を高く評価した。

「メビウス」は5日に韓国で公開される。

記者 : キム・ギョンジュ