ベネチア国際映画祭でキム・キドク監督が非競争部門に招待された理由とは?

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写真=映画「メビウス」海外ポスター
第70回ベネチア国際映画祭に公式招待されたキム・キドク監督の新作「メビウス」(制作:キム・ギドクフィルム)が、競争(コンペティション)部門ではなく非競争部門に招待された理由について、映画ファンの関心が寄せられている。

第70回ベネチア国際映画祭の非競争部門に公式招待された「メビウス」は、9月3日の午後2時45分にサラ・フェルラ(SALA PERLA)で公式スクリーニングイベントを行う。キム・キドク監督と主演のソ・ヨンジュ、イ・ウヌが出席し、取材陣と共に映画を観覧する計画だ。

昨年「嘆きのピエタ」でベネチア国際映画祭の最高賞である金獅子賞を受賞したキム・キドク監督は、2000年作「魚と寝る女(原題:島)」でベネチア国際映画祭に初めて参加した後、毎年ベネチアの招待を受けてきた。2004年には「うつせみ」で監督賞、若手批評家賞、国際批評家連盟賞を受賞した。

このようにベネチア国際映画祭でいつも歓迎されているキム・キドク監督が、今年はなぜ競争部門ではなく非競争部門に招待されただろうのか。

「メビウス」の広報を担当しているホホホビーチのある関係者は、非競争部門に招待された理由について「昨年金獅子賞をを受賞したからではないか」と推測した。

この関係者は「ヨーロッパではキム・キドク監督に対する認知度が高く、かなり人気もある。キム・キドク監督の大ファンもかなりいる。特にベネチア映画祭はいつもキム・キドク監督にラブコールを送ってきた」と説明した。

続いて「しかし昨年に続いて今年も『メビウス』が受賞することになれば、判定が偏っているという指摘が出てくるのではないだろうか?『メビウス』も『嘆きのピエタ』に負けない作品性を誇る作品であるため、非競争部門であっても招待したようだ。もし昨年『嘆きピエタ』が銀獅子賞を受賞していれば、今年競争部門に招待された可能性が高い」と話した。

残念ながら、今年はベネチア映画祭でキム・キドク監督の「アリラン」を聞けなくなったが、彼は依然としてベネチアが愛するアジア最高の監督だ。3日に韓国で公開される「メビウス」が世界の映画人からどのような評価を受けるのかに注目が集まっている。

第70回ベネチア国際映画祭は8月28日から9月7日までの11日間、イタリア・ベネチアのリド島で開催される。開幕作としてはサンドラ・ブロック、ジョージ・クルー二主演の「グラフィティ」(監督:アルフォンソ・キュアロン)が選ばれた。

記者 : チョ・ジヨン