キム・ギドク監督が吐露「海外に住む韓国人から僕のせいで恥ずかしいと言われた」

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キム・ギドク監督が作品活動に対する信念を明らかにし、視線を引きつけた。

3日午後1時(現地時刻)、イタリア・ベネチアのリド島SALA CONFERENZEでは、第70回ベネチア国際映画祭の非コンペティション部門に招待された映画「メビウス」(監督:キム・ギドク、制作:キム・ギドクフィルム)の公式記者会見が開かれた。

「メビウス」は誤って息子を去勢した女と、罪滅ぼしのために去勢したある男の物語を描いた作品だ。5日から韓国とイタリアで公開される。

キム・ギドク監督の“ペルソナ”ことチョ・ジェヒョンが、過去を反省しながら息子に赦しを乞う父親役として、昨年「未熟な犯罪者」(監督:カン・イグァン)に出演し東京国際映画祭で史上最年少の最優秀男優賞を受賞した新人ソ・ヨンジュが、親の過ちで手足が不自由になってしまった息子役を演じた。また「怒りの倫理学」(監督:パク・ミョンラン)で活躍したイ・ウヌが夫に対し愛憎を抱いている妻、そして父と息子の周りをつきまとうもう一人の女性を演じた。

キム・ギドク監督は「2002年にベルリン国際映画祭で映画『悪い男』を披露したら、現地に住んでいる多くの韓国人から『韓国映画が恥ずかしい』と言われた。僕の映画のせいで恥ずかしい思いをし、顔を上げて歩けないという話を聞いたこともある」と吐露した。

続いて彼は「でも僕は韓国を愛している。韓国は大好きな僕の祖国であり、その中の問題は僕の映画とは別の問題だと思う。観念的に深刻な問題がある時、映画的に問題を提起するのが僕が韓国を愛する方法だ」と述べた。

また、第70回ベネチア国際映画祭は先月28日から9月7日までの11日間、イタリア・ベネチアのリド島で開催される。開幕作にはサンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー主演の「ゼロ・グラビティ」(監督:アルフォンソ・キュアロン)が選ばれた。

記者 : チョ・ジヨン