チュウォン&イ・ジョンソク“準備された俳優”が良いキャラクターに出会ったとき

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写真=SBS

「グッド・ドクター」チュウォン、「君の声が聞こえる」イ・ジョンソク、男性俳優の世代交代を告げる怪物新人になった理由

ドラマで男性俳優の世代交代が行われている。これまで見たことのない雰囲気を持つ俳優らが、最近放送を終了したSBS「君の声が聞こえる」のイ・ジョンソクと、登場するや否や同時間帯で1位を獲得し、高い人気を得ているKBS 2TV「グッド・ドクター」のチュウォンが良い例である。

二人は男性主人公として視聴率が保障される俳優であることを証明し、一気に芸能界の有望株に浮上した。ビジュアルはもちろん、演技力と持ち前の魅力まで認められ、誰も真似できないキャリアを作っているのだ。まだ20代の若い俳優から見つけることが容易でない力が彼らから感じられる理由は何だろうか。

「君の声が聞こえる」のイ・ジョンソクはモデルデビューした後、「検事プリンセス」などに出演したが、本格的に名を広め始めたのは「シークレット・ガーデン」からである。イ・ジョンソクは、劇中で気難しいが才能のあるミュージシャンのサンに扮して顔を広めた。その後「ハイキック3-短足の逆襲」「ゆれながら咲く花」などに出演し、ますます多くのファンを確保したが、まだドラマ全般を引っ張っていく主人公としての力量は確認されなかった。

その彼が「君の声が聞こえる」で超能力少年パク・スハを演じることになったことは、絶好のチャンスだった。彼は高い身長に小顔、白くてきれいな肌などで女心を掴み、安定した発声と演技力で主演として堂々と自身の役割を果たした。典型的なイケメンとは言いにくいが、自身だけの魅力をアピールしてむしろフレンドリーな感じを与え、イ・ジョンソクへの関心は爆発的に増加した。

イ・ジョンソクはドラマで引き続き主演級に成長したことに続き、ソン・ガンホ、キム・ヘス、イ・ジョンジェなどと映画「観相師」にも出演するなど、テレビと映画で精力的に活躍している。広告からも相次いでオファーが入っていることは言うまでもない。

写真=Logosフィルム
チュウォンにとっても、今回出演するドラマ「グッド・ドクター」は優れた選択だった。チュウォンは「製パン王キム・タック」で悪役としてデビューし、カン・ドンウォンに似た顔で注目された後、「カクシタル」で主演になるという幸運を手にした。「カクシタル」でチュウォンは新人らしくない演技力を認められ、視聴率も高かったが、主人公としての存在感は足りなかったことが事実だった。

「烏鵲橋の兄弟たち」は、事実上チュウォンの力よりはKBS週末ドラマのメリットとベテラン俳優らの好演が輝いたドラマで、「7級公務員」はあまりヒットしなかった。それに、ポストイ・スンギを狙って出演したはずのバラエティ番組「1泊2日」の人気が下がり、彼の人気には何ら影響を与えなかった。

しかし、「グッド・ドクター」のチュウォンは違う。視聴者らはキャラクターを超え、チュウォンという俳優自体のイメージを変えた。チュウォンは自閉症を克服しなければならない医師パク・シオン役に扮し、予想外の演技力を見せている。視聴者たちはチュウォンのこのような好演に注目している。

着実に身に付けてきた演技力を基に、ユニークなキャラクターをこなす

彼らが注目された一番目の理由は、まさに演技力である。安定した発声と自然な感情表現は、彼らが持つ一番大きな長所だ。「君の声が聞こえる」のチョン・ウンインは、イ・ジョンソクの演技に対し「感情を瞬時に上手に掴む」と賞賛した。

面白いことに、チョン・ウンインがイ・ジョンソクの演技を褒めるときにチュウォンを言及したことだ。「僕は人をよく褒めないタイプだけど、イ・ジョンソクの演技は『烏鵲橋の兄弟たち』のチュウォンを見たときの感じがする」と言い、イ・ジョンソクとチュウォンの可能性を言及した。

チュウォンは撮影に入る2ヶ月前から自閉症児童の施設を何度も訪れ、演技の方向性を決めたという。自ら演技の方向性とコンセプトを掴んだのだ。若い俳優からは見られない情熱と言うしかない。イ・ジョンソクもチョン・ウンインの賞賛通り、ディテールを生かすための努力を通じてドラマの全般的な説得力を高めた。

写真=KBS、SBS
しかし、イ・ジョンソクとチュウォンの演技力がいきなり良くなったとは見えない。以前にも、彼らは安定した発声と演技力で俳優としての可能性を証明してきたためだ。彼らがこれほど高い関心を得るようになった決定的な理由は、演技力を基にしたキャラクターである。

彼らはこれまでドラマで表現されたことのないユニークなキャラクターを演じた。イ・ジョンソクは人の心が聞こえるファンタジーのようなキャラクターを演じた。ややもすればキャラクター全体が崩れる。しかし、イ・ジョンソクは安定した演技力を基にキャラクターに生命力を吹き込んだ。ユニークで新鮮な純情男で若者の支持も確保した。

チュウォンも自閉症を持つ医師という普通ではないキャラクターを演じる。ドラマ全般でチュウォンが一番目立ち、演技力も抜群だ。彼らは代替できない魅力をアピールし、他の人がその役を演じることは考えられないようにした。当然ながらスター性は上がるばかりだ。

彼らは自身が持つメリットを最大化できるキャラクターを見つけた。スターは単なる演技力とビジュアルを超え、決定的な決め手があってこそ生まれる。そのようにチュウォンとイ・ジョンソクは準備された俳優が良いキャラクターに会ったときに発揮できる相乗効果を見せ、これから彼らに与えられる限りない機会への可能性を切り開いた。そして、男性俳優の世代交代の中心に堂々と立った。

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記者 : ウ・ドンギュン