「REDリターンズ」イ・ビョンホン“ものすごい俳優たちとの撮影、夢を見ているようだった”

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イ・ビョンホンにとって映画「REDリターンズ」は、「グッド・バッド・ウィアード」(2008)の延長線上にあった。キャスティング当時同映画について言及したディーン・パリソット監督は「悪い奴だが、これまで見てきた悪役とは違うようにしてほしい」と注文した。イ・ビョンホンは「グッド・バッド・ウィアード」の中で満洲の原野を走っていたパク・チャンイが現代に生きていたならば、どのような姿になるのか想像してみた。そうして「REDリターンズ」でハン・ジョベを演じたのだ。

15日午後、ソウル広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)のロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で映画「REDリターンズ」(監督:ディーン・パリソット)のマスコミ試写会が行われ、劇中でハン・ジョベ役を演じた俳優イ・ビョンホンが出席した。「G.I.ジョー」シリーズ1、2に続き、「REDリターンズ」に出演したイ・ビョンホンは「ものすごい俳優たちと作業し、映画を撮る間ずっと夢を見ているような気分だった」と感想を明かした。

「REDリターンズ」は、引退後平凡な人生を生きていた元CIA特殊要員フランク(ブルース・ウィリス)がマービン(ジョン・マルコヴィッチ)、サラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)、カザ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)、ビクトリア(ヘレン・ミレン)と力を合わせ核兵器“夜の影”を探しに行く過程を描いた。イ・ビョンホンは、ブルース・ウィリスを狙う最高の殺し屋ハン役を演じた。

イ・ビョンホンは「俳優の中で気楽に感じた方はヘレン・ミレンだった。カメラの前でも外でもとても優しくしてくれた」と微笑んだ。続けてイ・ビョンホンは「映画に出ている方々は幼い頃から好きで尊敬していた。ヘレン・ミレンは、これまで作品では強烈で冷たくてカリスマ性のある女優だったけれど、実際には温かくて人間的だった」と親指を立てた。

ブルース・ウィリスは、現場でアイデアを出してスタントチームとアクション演技を変更するという。映画には役に立ったが、イ・ビョンホンは10日前から予め準備して練習した動きを完全に消してすべてを新たに受け入れなければならなかった。イ・ビョンホンは「毎回大変だったが、モスクワの食料品店で手を結んで披露するアクションではブルース・ウィリスが序盤で退場する。そのおかげで思う存分、アクション演技を披露することができた」と伝えた。

「REDリターンズ」ではイ・ビョンホンの鍛えられたボディも見ることができる。撮影前、シナリオでハンのボディを説明した地の文を読んで「これには3ヶ月はかかる」とため息をついたという彼は「『G.I.ショー』からずっと露出シーンがある。残念な部分もある。この準備がなければ他の部分にもっと気を使えたのに」と残念な気持ちを表現した。

「現実ではないが、映画では刀よりも銃を数回使ったことがある。『甘い人生』のときもそうだったし、今回の『REDリターンズ』もそうだ。それで経験があって銃は慣れた感じだが、刀は『G.I.ジョー』のときに初めて使ったと思う。僕にとってもっと多くの技術や訓練を要するものはどうしても銃よりは刀だと思う」

劇中には“韓国語での悪口”も登場する。韓国人のハン・ジョベが無意識に吐くセリフだ。イ・ビョンホンは「極端な感情が生じた場合、瞬間的に悪口を言ったり、韓国語を吐き出したりすることもあると思うと監督にアイデアを出したらとても喜んでくれた。ただ一回そうしたらずっと韓国語でやりなさいと言われる副作用ができた」と言い、笑いを誘った。

計画せずに休まず走ってきたという彼は「好奇心が僕をずっと動かすと思う。これからどんな機会が与えられるか気になる。僕を動かす原動力は好奇心だ」と言った。さらに、イ・ビョンホンは「RED/レッド3」への出演の可能性について「ブルース・ウィリスが(シナリオを)書いている。機会があれば喜んで出演したい」と付け加えた。

「REDリターンズ」は18日、世界で最初に韓国で公開される。

記者 : イ・ジョンミン、イ・オンヒョク 写真 : イ・ジョンミン