ムン・ガヨン「女神降臨」出演で大ブレイク“撮影で涙が出そうになったことも…”
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11歳でデビューし、15年間着実に経験を積んできた女優のムン・ガヨンが、tvN「女神降臨」のイム・ジュギョンと出会い、大ブレイクした。彼女は女優としては挑戦が難しいと思われた、赤ら顔に見せるメイクも持ち前の可愛らしさでこなし、ロマンスとコメディを行き来する演技を自然に見せた。壊れることを怖がらない情熱は、韓国はもちろん、海外のファンまで魅了し、「女神降臨」以後、SNSのフォロワー数は600万人を突破した。
2006年に映画「師の恩」でデビューしたムン・ガヨンは、JTBC「魔女宝鑑」、MBC「偉大な誘惑者」、JTBC「ウラチャチャワイキキ2」、MBC「その男の記憶法」などで着実にキャリアを積んで主演となり、演技力が認められた。ドイツで生まれ、ドイツ語と英語が堪能なことはもちろん、多読家で有名な彼女は、tvN「最近の本屋:本を読んであげます」や「食ベンジャーズ」などのバラエティ番組にレギュラー出演し、オムチンタル(何でもできる完璧な娘)の姿を見せた。
失敗は演技のための糧だと思い、どんなに大変なことでも乗り越えることができるようになった。自分を愛することが女優生活の最大の原動力になり、自分自身に「いつでもやり遂げられる」と応援のメッセージを送るという彼女。ポジティブなエネルギーで明るい未来を描いていくこの素敵な女優は愛するしかない。
ムン・ガヨン:十分満足しました。幼い頃から演技をしていましたので、学生時代は修学旅行に行けなくていつも残念な気持ちが大きかったんです。でも、劇中で修学旅行に行くシーンがありました。今回の作品を通じて仲良くなったパク・ユナさん、カン・ミナさんなど同僚の俳優たちと本当に修学旅行に行ってきた感じで撮影ができて楽しかったです。学生時代の寂しい気持ちを全て解消できた作品でした。
――イム・ジュギョンという人物の方向や成長の過程をどのように描くか、長い間悩んだそうですね。
ムン・ガヨン:ドラマの後半に行くほど、すっぴんのシーンがよく出てくるようになりました。ドラマの序盤から意図した部分であり、悩みが多かったです。スホとファーストキスをした時、しばらく連絡が途絶えていたスホと再会した時など、意味のあるシーンを含めて、些細な部分までジュギョンが化粧するかどうかによって意味が大きく変わると思いました。見方によってはとても小さな意味ですが、これらが作っていくジュギョンの変化を見せようというのが目標だったと思います。
――意図した通りにメッセージがよく伝わったと思いますか?
ムン・ガヨン:ジュギョンを演じながら私が目標にしたものの一つが、化粧をした姿より、すっぴんのジュギョンが視聴者にもっと愛されてほしいということでした。撮影している時は反応を見る時間がなくてあまり実感できなかったのですが、撮影を全て終えて反応をじっくり見ていると、ありがたいことにすっぴんのジュギョンが本当にたくさんの応援をもらっていたことを実感することができました。本当にありがたかったです。
――赤ら顔とニキビが重要な役割を果たした作品でした。演技によってそのような姿を見せることに心配はなかったようですね。
ムン・ガヨン:全くありませんでした。以前の作品では様々なキャラクターを演じながら男装したり、顔を赤くしたり、様々な扮装をすでに経験してきました。壊れることへの心配よりは、視聴者の皆様がご覧になった時、負担になってはいけないと思いました。それでどの程度にすれば自然な扮装になるのか、監督や扮装チームと一緒に悩みながら会議を繰り返しました。
――芸能人はいつも大衆に完璧な姿を見せなければならないというプレッシャーがあると思います。ジュギョンが周りの視線を克服し、すっぴんで堂々と学校に行くシーンでカタルシスを覚えたのかもしれないですね。
ムン・ガヨン:ジュギョンがすっぴんで学校に行くシーンは、本当に待ちに待ったシーンの一つでした。強迫に近いほどすっぴんを見せたがらなかったジュギョンが、コンプレックスを克服し、ありのままの自分を愛するようになったシーンじゃないですか。撮影に入った時、カタルシスと同時に感情がこみ上げてきて、涙が出そうになりました。こらえて演技していたら怒られた記憶もありますね。
――ムン・ガヨンさんも型を破って出てきたような瞬間はありましたか?
ムン・ガヨン: 作品ごとに毎回そのような瞬間がありました。作品が終わる度に新しく得られるものが多かったです。忘れずに明確に覚えるため、何を学んだのか必ず手帳に書いておいています。でも、まだ割らなければならない卵がたくさん残っている気がしてすごくワクワクしています。
――劇中でジュギョンはメイクの達人でした。実際もメイクは上手ですか?
ムン・ガヨン:ジュギョンのように上手ではありません。普段は好きな口紅だけをちゃんと塗ります(笑)。
――ムン・ガヨンさんのビューティーライフが気になります。スキンケアから細かく気を使う方ですか、それともインナービューティーにもっと気を使う方ですか?
ムン・ガヨン:「女神降臨」の撮影をしながら学んだノウハウがあるとしたら、化粧するよりも落とすことが重要だということです。最近ではメイクをきちんと落とすことに気を使っています。そして撮影の時は必然的に不規則な生活をするしかないので、サプリメントを重要に考えるようになりました。必ず飲むように心がけています。
――「女神降臨」以降、Instagramのフォロワー数が6倍ほどになって600万人を突破しました。ものすごい人気ですが、これほどの反応を得ると予想しましたか?
ムン・ガヨン:本当に予想できませんでした。撮影中はいつも時間に追われて確認する時間がなかったのですが、放送終了後に確認してみたらすごく増えていました。本当にびっくりしました。
――「女神降臨」で共演したファン・イニョプさん、「ウラチャチャワイキキ2」で共演したキム・ソンホさんも昨年、ホットな俳優になりました。共演した俳優であるだけに嬉しかったと思います。
ムン・ガヨン:本当に嬉しかったです。特にソンホさんとは、最近一緒にCMを撮ったんです。控え室で一緒にしばらく笑っていました。「ウラチャチャワイキキ2」がわずか2年前の作品なのに、本当に多くのことが変わったじゃないですか。とても嬉しくて感慨深かったです。
――最近ムン・ガヨンさんを一番幸せにすることは何ですか?
ムン・ガヨン:些細なことです。毎日気分によって香水を変えてつける方ですが、その些細な時間が本当に好きです。そして最近は午後4時から6時まで、夕焼けの時間に好きな歌を聞きながらドライブをしたりしますが、その時間が一番私を幸せにします。
――周りの人々にどのように見られたいですか?
ムン・ガヨン:以前は尊敬される人になりたかったんです。正しいイメージに憧れていたと思います。今は完全に変わりました。自分に正直で、縛られない自由な人になりたいです。
――ムン・ガヨンさんは多読のアイコンじゃないですか。ライフスタイルに影響を与えた本は何ですか?
ムン・ガヨン:ライフスタイルに影響を与えたよりも、私の思考を安定させてくれる本はあります。マルクス・アウレリウスの「自省録」です。いつも持ち歩いて、必要な時に何度も取り出して読んで、考えを整理したりします。
――「最近の本屋:本を読んであげます」「食ベンジャーズ」などのバラエティ番組にも出演しました。そしてバラエティ番組に完璧に適応する姿を見せてくれましたね。
ムン・ガヨン:実はバラエティ番組はまだ難しいです。そのため少しでも自信を持って臨めて、ムン・ガヨンという人間を見せられる番組に出演しました。これまで出演したバラエティ番組は、ほとんど私が関心を持っている分野が多かったです。
――バラエティ番組が与えるエネルギーはありますか?
ムン・ガヨン:脚本があるドラマや映画とは違って、私が作っていく部分が多い分野じゃないですか。自由なエネルギーがとても新鮮で新しい感じがします。
――今までのインタビューを見ると、女性に対する関心がみられるところが多かったです。多くの女優が女性のキャラクターへの願いなどを話していますが、待っている女性キャラクターがいますか?
ムン・ガヨン:たくさんあります。大きな組織のボスになってみたいし、危機に瀕した男性主人公を助ける役割をしてみたいとも思います。一番望んでいるのはアクションです。きちんとしたアクションを見せる作品に絶対に出演したいです。そこで様々なキャラクターとストーリーに囲まれた人物を演じることになれば、なお良いと思います。
――幼い時にデビューしてもう15年の女優になりました。どんな女優になったと思いますか?
ムン・ガヨン:しっかりした女優になったと思います。これからも周りの流れに振り回されず、自分の道を進むしっかりとした女優になりたいです。
――女優としてムン・ガヨンの最大の強みは何ですか?
ムン・ガヨン:常に自分に無限の信頼を送る方です。「あなたは何をしてもうまくやり遂げられる」と自分を応援します。何でもできるという考えそのものが、演技する時に本当に良い影響を与えます。このような考えをいつも持っていられることが最大の強みだと思います。
――女優として生活しながら心が揺らいだことはありましたか?
ムン・ガヨン:揺れたことはありませんが、心の癒やしが必要な時はありました。周りの人がいくら演技を褒めてくれたり、力になる言葉を言ってくれても、自らそれを認めることができませんでした。自分にあまりにも厳しくしていて、何をしても満足できなかったし、息苦しかったです。限りない反省が私を正しい道に導いてくれると信じていたのですが、そうではなかったのです。
――自ら心を癒やす方法を見つけたのですか?
ムン・ガヨン:最近知りました。ありのままの自分を愛して認めることが、より良い道へ導くということです。私に対する完全な信頼が、女優として生活する上で最大の原動力になると思います。
――女優として生活しながら、一番大きな収穫は何でしたか?
ムン・ガヨン:生きていると、誰でも失敗することがあるじゃないですか。挫折することも多いですし。でも私はどんな失敗を味わっても「これもいい経験だ」「演技する時に使ってみよう」と思えるようになりました。失敗の経験が女優の糧になる感じでしょうか。私だけの脱出口ができたわけです。だからいくら大変なことがあっても別に怖くありません。きっといつか演技する時に役立つと思うからです。
――大衆がもう一度注目してほしいと思う作品のキャラクターはありますか?
ムン・ガヨン:とても多いです。全部好きなキャラクターなんですが、そのうち一つを選ぶなら「偉大な誘惑者」のスジを挙げたいです。とりわけ愛着を持っていた人物でした。理由はよく分かりませんが、撮影の時、泣いてはいけないシーンでたくさん泣いたりしました。感情移入がかなりできた人物でしたし、一番大事だったと言いたいです。
――女優として一番成長したと思った作品は何ですか?
ムン・ガヨン:「女神降臨」です。あまりにもたくさん愛されましたし、様々な経験ができましたので。扮装は言うまでもなく、音痴、運動音痴のキャラクターから、ワイヤーをつけてアクションを繰り広げたゲームの中の女戦士まで。その他にも様々な人物との関係を通じて、以前は見せられなかった姿を見せることができました。一緒に過ごした7ヶ月間、学んだ点がとても多いです。
――これからはフィルモグラフィをどのように積んでいきたいですか?
ムン・ガヨン:毎年私が持っていた思考やフィーリングがフィルモグラフィの中にうまく収められてほしいです。年齢によって変わっていく感性がうまく伝わってほしいです。視聴者の皆様が私と共に特定の時代を覚えていたり、その時代のムン・ガヨンに会いたくて私の作品を再びご覧になってくれたらうれしいです。
記者 : イ・ミンギョン