“音楽配信チャート1位”にインパクトを感じない韓国音楽界…ランキングに長く残ることが重要

OSEN |

2013年の歌謡界が変化している。韓流に後押しされ嵐のように吹き荒れたアイドルブームはある程度落ち着き、電子音を排除したアコースティックサウンドを被せた様々なジャンルの音楽が再び注目を浴びている。19thフルアルバムでカムバックした“歌王”チョー・ヨンピルも変わらぬ人気を見せつけた。

変化の多い歌謡界と同様、音楽配信チャートも揺れている。カムバックさえすれば「リリースと同時に音楽配信チャート席巻」という報道が溢れ、大衆はチャート1位に対する最小限のインパクトも感じられなくなった。もはや1位になることより、誰が長くチャートに残れるかが重要になった。

韓国最大の音楽配信チャートMelOnの場合、21日現在のチャートのランキングを見てみると、1位イ・ヒョリ「Bad girls」(5月21日)、3位イ・ヒョリ「Miss Korea」(5月6日)、5位Vibe「この歳になるまで」(5月15日)、6位4Men「プロポーズしています」(5月8日)、8位Vibe「ぜひ一度会いたい」(5月2日)、10位The One「お元気ですか」(5月20日)など、トップ10の殆どの曲は今月リリースされた曲だ。

残りの曲も僅差で5月のリリースから逃れただけで、あまり違いはない。2位4Minute「名前は何ですか?」(4月26日)、4位ロイ・キム「春春春」(4月22日)、7位Secret「YooHoo」(4月30日)、9位楽童ミュージシャン「I Love You」(4月24日)も全てリリースから1ヶ月も経っていない曲だ。

ある音楽関係者は「単純にチャートで1位になることが重要な時期は終わった。誰がどれだけ長く、チャートの上位にランクインするかが重要になった。4Minuteの『名前は何ですか?』のように、チャートを逆走したことが更に注目を浴びているのはそのためだ。短期間で寄せられた関心ではなく、持続的な関心が最も重要な時期だ」と現在のチャートを分析した。

もちろん、音楽配信チャート自体が最新曲に対するユーザーの反応をリアルタイムで反映するため、このような現象自体が自然な結果に思われるかも知れない。しかし、それで説明するには、今年の頭に1年ぶりにチャートに再浮上したBusker Buskerの「桜エンディング」のケースもあり、平均寿命を遥かに越え長期間上位にランクインする“長寿曲”も存在する。

GAONチャートによると、トップ50の中に今年最も長くランクインした曲SISTARのユニットSISTAR19の「いた人がいなくなると」で、1月第5週のチャートで11位にランクインし、5月第2週の49位まで、計14週間トップ50入りしている。続いてDavichiの「亀」が3月第2週のチャートから9週間、イ・ハイの「ROSE」が3月第5週のチャートから6週間、トップ50入りしていることが目立つほどだ。

関係者によると、有名歌手の一部の曲もトップ50入りと同時に僅か1~2週で姿を消すケースも多々あるという。

GAONチャートの関係者は21日、OSENとの電話取材で「トップ50に残る曲は、平均寿命が長くて5週だ。これほど寿命が短くなったのは、あまりにもたくさんの曲が溢れ出ていることが理由だと思われる。また、アイドルグループのバブルが次第にはじけ、新しいジャンルと様々な試みの音楽がリリースされることも要因の一つだ」と説明した。

記者 : パク・ヒョンミン