ウェルテル効果?チョ・ソンミンさんの自殺後、釜山で一晩に7人が自殺

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写真=TVレポート DB
元プロ野球選手のチョ・ソンミンさん(39)が自殺した翌日、釜山(プサン)で一晩の内に7人が自ら命を絶った。

釜山では7日、自殺で二人の息子を失った60代の女性が、幼い孫娘に「おばあちゃんがいなくてもしっかり生きてね」という遺書を残して自ら命を絶った。60代女性をはじめ、うつ病の治療を受けていた50代の女性、事業の失敗を悲観した50代男性、20代の女子大生など、計7人が一晩の内に自殺した。このようにチョ・ソンミンさんの自殺直後に相次いだ自殺に、「ウェルテル効果」という分析が出ている。

「ウェルテル効果(Werther effect)」は、有名人の自殺報道に影響され、自殺が増える社会的現象を指した用語だ。1974年にアメリカの社会学者デイビッド・フィリップスが初めて言及した用語で、ドイツの文豪ゲーテの代表作「若きウェルテルの悩み」が出版された18世紀末、ヨーロッパでウェルテルを真似た拳銃自殺が数多く報告されたことから名づけられた。

韓国では、この「ウェルテル効果」が明確に現れている。自殺予防協会によるとチョ・ソンミンさんの元妻で女優のチェ・ジンシルさんが自殺した2008年10月から2ヶ月間、韓国国内の自殺者は3081人で、前年の同時期(1807人)より1274人増えた。

女優イ・ウンジュさん(2005年2月)とユニさん(2007年1月)、チョン・ダビンさん(2007年2月)、アン・ジェファン(2008年9月)の場合も、自殺以降2ヶ月間の自殺者が前年同期と比べ約300人から約900人まで増えた。

記者 : イ・スア