【スターコラム】TEENTOPのNIEL&CHANGJO&CHUNJIの休暇ダイアリー“今日はお休み” ― Vol.1

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2010年7月、6人組の男性アイドルグループ、TEENTOPが登場した。彼らはデビュー曲「拍手(Clap)」をはじめ「香水をつけないで」「CRAZY」「To You」「Be ma girl(僕と付き合う?)」などを次々とリリースしながら成長した。メンバー全員が10代でデビューした最年少のアイドルグループだったが、今ではメンバーの過半数が20代となり、デビュー2周年を迎えた。その間、休まず走ってきたTEENTOPが秋夕(チュソク:韓国のお盆にあたる祭日)の連休に9泊10日という長い休暇をもらった。ステージ上で様々な魅力を披露しながら活躍した彼らが、TEENTOPではなく日常に戻った。/編集者

NAVER スターコラム:TEENTOP

1.NIEL「イギリスに行ってきました!」

少し前、デビュー後に初めて10日間の休暇をもらった。イエーイ!今まで1日、2日の短い休暇はあったけど、このような長い休暇は初めてだったから、もっと特別で楽しかった!エネルギーを再充電し、これまでの僕を振り返ることができる大事な時間だった、9泊10日の長い休暇!

休暇をもらって一番最初に思ったことは“旅行”だった。インタビューやテレビで夢は何かと聞かれると、いつも最初は「マイケル・ジャクソンのように世界的な歌手になって歌で人々の心を動かすこと」と言った。もう少し具体的にやりたいことを聞かれると、僕は必ず「世界旅行」と答えていた。

「10日間の休暇に僕は絶対に旅行する。世界旅行という目標に一歩近づかなきゃ」と思い、何も考えずイギリスにいるいとこの兄さんに電話した。兄さんがいるイギリスなら、親も快く行かせてくれるだろうと思ったから^^

「兄さん~僕、9月の最後の週にイギリスに行くから準備しといてね~!」

TEENTOP NIELの9泊10日の長い休暇、スタート!

前日の夜まで、荷物をまとめながら浮かれた気持ちを隠せなかった。長い間親と離れているだけに、母に「行ってきます、心配しないで」と挨拶もして、勢い良く出発した。

胸を膨らませながら、デビュー後なかなか一緒にいられる時間がなかったうちの3兄弟、僕と心強い兄さん、茶目っ気いっぱいの末っ子の弟は、イギリス行きの飛行機に乗った。

イギリスに行ったら必ずやりたいと思っていた3つのこと!イギリス人の同い年の子たちと芝生でサッカーをすること、ハリーポッターの熱狂的なファンだから写真を撮ること、そしてオペラ劇場でミュージカルを見ること!このような目標を持って、15時間のフライトを経て到着したロンドン・ヒースロー空港。ああ~イギリスだ!馴染みの薄いことさえ新鮮に感じられた。ついに“ロンドンの休日”の始まりだな!

僕を知る人は誰もいないだろうと思ったのに、どこからか「NIEL、NIEL」と叫ぶ声が聞こえたし、僕を見てサインを頼んでくるファンの方もいた。長時間のフライトで少し髪がぼさぼさになって恥ずかしかったけど^^ イギリスでも僕たちTEENTOPを応援してくれる現地のファンがいるということにビックリしたし、誇らしい気持ちもあった。「これからもっと一生懸命頑張らなきゃ」と固く決心した瞬間だった。

ロンドン旅行の最初の訪問地は、イギリス国会議事堂と時計台のビッグ・ベン。写真だけでしか見たことがないものを直接見た3兄弟は、正気じゃなかった。映画に出てくる城が僕の目の前に現れた感じなのだろうか。とにかく、イギリスの象徴に挙げられる名所だった。雄大でピカピカと光っていた。

そして、バッキンガム宮殿!中に入ることはできなかったけど、静かで平和なバッキンガム宮殿を見ながらウィリアム王子に変身するような突飛な想像もしてみた。

ふと、メンバーと一緒に来てたらどうだったのかなと思った。色んなポーズをとって、前で歌を歌ったりダンスをしたりしながら皆楽しむだろうな……次は必ずメンバーと一緒にイギリスに来なきゃ!

イギリスでやりたかったことの中で一番初めにやったことは、オペラハウスでミュージカルを見ること!

兄さんと弟と軽く夕食を済ませた後、夢見ていたイギリスでオペラを自分の目で見ることができるとワクワクしながら、ロイヤル・オペラ・ハウスに足を運んだ。僕が見た「Ghost Patrol」という作品は、アニメ「ライオン・キング」を原作とするミュージカルで、映画「ライオン・キング」の感動と同じくらいドラマチックで、オペラハウス全体を包んでいる音楽を体中に吸収するような戦慄を感じた。

子役時代にミュージカルのステージに上がってから、デビュー後にたくさんステージで公演しながら感じた喜びとはまた違った。感動の連続だった。

ふと「僕もこのような感動を、僕たちの音楽を聴いてパフォーマンスを楽しむファンたちに与えているのだろうか?」と思った。その日の夜、TEENTOPのステージ映像を何時間も見ながら考えた。オペラハウスで感じた感動を思い出しながら「僕も戦慄が感じられるステージを見せなきゃ!」って。

デビューから3年、まだ道のりは遠いけれど、地道に努力しベストを尽くしてTEENTOPという名前を世界に知らせたい気持ちがもっと強くなった。時には辛かったし、疲れて周りの人に駄々をこねたりしたけど、今回の休暇が終わって韓国に帰ったら、もっと頑張ろう!もっと努力するTEENTOPに、NIELにならなきゃと誓った。

イギリスで欠かせない訪問地、ハリーポッターの本に出てくるキングス・クロス駅にGo!Go!

とても親切なイギリスは、9と4分の3番線がどこにあるのか詳しく案内していた。案内ボードに従って少し探すのが難しかったそのプラットフォームを発見!まるでホグワーツ魔法学校に行くためにカートを押し込むシーンを連想させるようになっている模型の前で、写真を撮ることに夢中になった。バッキンガム宮殿ではウィリアム王子に、今はハリーポッターに変身!

人の目を気にせずにしばらく笑って、鼻歌も歌いながら真の休暇を満喫した。気分がいいからか、兄さんや弟と目が合うだけで笑ったり、いたずらし合ったりしながら、これまで仕事であまり会えなかった寂しさをイギリスで全部解消した。

海外旅行に行って韓国人に会うことはそんなにない。だから、どこからか韓国語が聞こえてくると、必ず振り返ってみることになる!これがまさに愛国心というものなのだろうか^^ イギリスでも同じだった。韓国の観光客が僕に気付いてくださって、挨拶をしてくるときは本当にありがたい気持ちでいっぱいになった。僕もいつもよりもっと明るく笑った。

韓国でも同じだろうけど、海外では特に誇らしい韓国人のプライドを見せるため、行動一つ一つが慎重になるようだ。自由な面はあるけど、韓国のイメージを僕の間違った行動で悪くしてしまうわけにはいかないから!多分すべての韓国人観光客が同じ気持ちだろう。

そして、歌手になる前サッカー選手になりたかった僕は、イギリス人の同い年の子たちとサッカーの試合をすることを内心期待していた。「小学校の頃は、サッカーの期待の星だったけど、ヨーロッパでサッカー対決でもしてみようか?」でも、旅行の疲れで体力が急激に落ちたのか前半戦も全部は走れず、枯渇した体力で棄権してしまった。やはり、地の利とは……。言い訳をしながら寂しく競技場を離れるなんて、悲しい!(実は、イギリスサッカーの期待の星の小学生たちとの勝負だった…涙)

旅行を終えていとこの家に帰って来ては、撮った写真を見ながら話に花を咲かせた。ふと夢のような感じで妙な気分になったり、ソウルが恋しくもなった。イギリスでの夜はそのように更けていった。

いとこの兄さんのおかげで、イギリスのあちこちに隠れている名所に行くことができたのだ。僕のイギリス話は徹夜して話しても終わらないだろう。カメラに収められなかった王族のウィンザー城はもちろん、タワーブリッジ、ロンドン大英博物館などなど!カメラに収められなかったイギリスの名所と街は僕の胸にいっぱい詰め込んだ。

休暇を終えて戻る前の日、初日の旅行スケジュールから振り返ってみながら、色んなことを考えた。惜しい気持ちで写真をもう一度見たり、兄さんと弟のおどけた姿にまたキャッキャと笑ったりしながら思い出をかみしめた。

幸せだったロンドンを後にして、韓国に戻る飛行機の中で一番最初に考えたことは、バッキンガム宮殿?甘いアイスクリーム?絵のような夜景?ノーノー!母が作ってくれる料理とスンドゥブチゲだった。イギリスではあんなに楽しかったのに、突然家のご飯を考えるなんてちょっと笑えるけど、母が作ってくれる温かいご飯を一番に思い出した!

初の長期休暇。兄さんと弟と遊びまわったあと、一人でじっとロンドンの空を見た。青い空を見ながら誓った。これからもっとたくさんの方に感動と愛を伝える歌手になるんだと。長期休暇、楽しく遊んで大声で笑って!確かに再充電できた僕のヒーリングタイム。イギリスの空を見ながら飛躍する準備を終えた。自分に約束事をかみしめながら、幸せだった初の休暇を終える。


2.CHANGJO「休みは不安」

TEENTOPの末っ子、CHANGJOの初の休暇!

僕は、これまで頭の中で描いていた数々の計画を一つずつ行動に移し始めた。

仕事で今まで会えなかった家族と、近くに旅行へ行って来た。親に甘えたり、いつもより大きく笑ったりしながら楽しい時間を過ごした。また、本当に久しぶりに会ったいとことプールに行って遊んだ。一日一日家族と一緒に過ごす時間、あ~幸せだ。

友達と会って映画を観て、美味しい物も食べながらこれまでお互いにあったことを話し合った。時間が過ぎることも忘れて友達と一緒にいた。

そうやって忙しい休暇を送って、だいたい1週間が過ぎた頃、休暇が始まってから一度も連絡がなかったNIEL兄さんの様子が気になった。実はデビュー後、このように長い間メンバーと離れたことがなかったので、休暇が始まる前にCHUNJI兄さんは冗談で「僕たちは、これまで一緒にいすぎた。休暇中は、それぞれ離れて過ごしながらお互いの大切さをもう一度考えよう。そういう意味で10日間、便りがないのは良い知らせということで」と、堂々と言ったが、数日も過ぎないうちに僕たちはお互いのことを聞いていた。考えてみると、笑えてくる。

でも、唯一イギリスに旅行に行ったNIEL兄さんは、飛行機に乗る前に短い挨拶を残しただけで連絡がなかった。後で聞いてみたら5人とも「お土産買って来い」と言うだろうと思って、便りがないのは良い知らせという約束を守ったという。休暇前の約束を、唯一守ったNIEL兄さん。ひどいよ~~~!

楽しく自由時間を満喫した僕はふと、デビュー前、オーディションのために一生懸命練習した春川(チュンチョン)にある練習室を思い出した。ひたすら思い出を頭に浮かべながらその場所へと向かった。

残りの休暇期間、友達と毎晩ダンス練習室を借りてダンスの練習をした。TEENTOPのCHANGJOになって、再び訪ねた家の近くの練習室は、4年前オーディションのために遅くまで練習した当時の気持ちを思い起こさせ、鏡を見ながらダンスをして汗を流してみると「初心を忘れずにたゆまぬ努力をする歌手になる」という気持ちもさらに強くなった。そのときのCHANGJOに戻ってもう一度誓った。

練習を終えた次の日、ジョギングで運動を始め、いつもとは違った山へ行き、登山に挑戦してみた。これまでの僕を振り返って自分を評価してみる一人だけの時間を持ちたいという気持ちで、準備を整えて山を登り始めた。

頂上へ登る一時間半の間、月末評価で気を揉んで悩んでいた練習生時代から、TEENTOPという名前で一つになって一緒に過ごした過去の時間が、映画のワンシーンのようによぎって行った。

いよいよ頂上に到着!CHANGJOがCHANGJOに「CHANGJO!TEENTOPという名前で永遠に共にし、僕たちを応援し、信じてくれるファンをがっかりさせずに常に初心の気持ちを忘れないようにしよう」と叫んだ。

初心を忘れてはいけないと誓って、また誓った。何だかやりがいを感じた。きれいな空を見上げながら素敵な未来を夢みた。

次の日、予定になかった登山に準備運動もせず行ってきたせいか、筋肉が固まってしまった。ちょっとだけ?後悔はしたけど^^ 「やはり兄さんたちに劣らないほど思慮深い末っ子」と自分を褒めながら、休暇の最後の夜を過ごした。明日からはまたTEENTOPのメンバーとして、アジャアジャ、ファイト!


3.CHUNJI「二十歳の青春を満喫する」

「やった!休暇だ」

世界で一番幸せな歓声をあげたくらいに、20代初の休暇という考えだけでワクワクして楽しかった。

前に中学校の同級生である地元の友達と僕は一つ約束をした。「二十歳になったら必ず旅行に行こう」と。ついにその約束を果たすことになったのだ。あ~胸がいっぱいだ!

二十歳になって大学生になったのに、アルバムの活動時期と重なってMT(1泊2日の親睦会)に一度も行けなくて残念に思っていただけに、友達との旅行はもっと特別な意味があった。そう、大学生になったから誰に何と言われてもMTには行ってみなきゃ~ハハハ!

僕の休暇の話を聞いて僕より喜んだのは、中学校時代から一緒に過ごした親友たち。もうすぐ軍隊に行く友達と思い出を作るために旅行に行った僕たちは、広い庭でバーベキューができるペンションをベースキャンプに決めた。

ペンションに着いた僕たちは荷物をおろして、ふんふんと鼻歌を歌い、お互い目が合ったらおのずと笑ってしまった。お腹が空いた僕たちは、自信満々に料理の腕を見せてあげようと色々な食材を買ったけど、結局一番美味しく食べられたのは焼くだけで料理になる色んなお肉!あ~空気のきれいなところで友達と一緒に食べるお肉は最高に美味しかった。

肉を見ているうちに、ふと豚肉炒めマニアのTEENTOPのRICKYを思い出して、一人で笑った。宿舎で一緒に生活し、毎食一緒に食べて、テレビやコンサートで海外にもたくさん行ったけど、こんなこじんまりとしたMTにメンバーたちとも来たいと思った。

末っ子のRICKYとCHANGJOが二十歳になったら、お酒が一緒に飲めるこのようなMTに一回来なきゃ。でも、何年待てばいいのかな?

良い雰囲気になってきたところで、友達と今までできなかった話、これからやりたいこと、叶えたい夢など、人生ゲームよりもっと鳥肌のたつような真剣な話をした。夜が明けるまで、男たちの話は続いた。ひとしきり話した僕たちは、学生時代とは違ってお互いが考える未来について真剣に話を聞いてあげた。

大人になった感じがして少し恥ずかしくなったり……“僕たち、もう大人だね!”

この時間があまりにも良くて満喫していた瞬間、友達がサプライズで誕生日パーティを準備してくれて、思わず涙が出た。友達の真心が伝わってきて、どうやって感謝の気持ちを表現すればいいのか分からなかった。本当にありがとう!僕たちずっと一緒だぞ!

デビュー後にファンが祝ってくれた誕生日、たくさんの方々が僕の誕生日を祝ってくれることが不思議だったあのときのように、胸がジーンとしてきた。

幼いときを一緒に過ごした親友たちと正直な話をしながら、夜を明かした。同じ夢を見て、これからも長く一緒にいるうちのメンバーたちの顔も頭に浮かびながら、友情や義理という言葉では全てを表現できない密接な何かを考えた。そうやって僕は二十歳の初旅行を満喫した。

文:TEENTOP NIEL、CHANGJO、CHUNJI

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記者 : Kstyle編集部、編集 : ファン·ヨンヒ(イシューデイリー局長)