韓国の映画界には名助演俳優が必要!

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写真=マイデイリー DB
今、忠武路(チュンムロ:韓国の映画界の代名詞)は名助演俳優たちの黄金期と言っても過言ではない。

キム・ソンギュン、チョ・ジョンソクなど、新人俳優が助演としてデビューし、主演顔負けの存在感を放ってその名を馳せた。そして様々な作品に出演してきたが、あまり知られていなかったクァク・ドウォンやチョ・ダルファンのような俳優は一つの人気映画でターニングポイントを迎えた。

さらに最近助演として活動してきた俳優たちが複数の主人公が登場する映画で堂々と主人公を務め、俳優として確固たる地位を築くなど、変化の風が吹いている。

このように長い間無名あるいは観客の記憶から消えた俳優たちがその存在感を放って演技力を認められているのは良いことだが、残念なこともある。それは俳優不足がテレビドラマだけでなく、映画界でも起こっているということである。

このような現象を端的に示すのが、オ・ダルス、ソン・ドンイル、コ・チャンソクである。これは40代俳優不足の現象に直結している。今年オ・ダルスは映画「10人の泥棒たち」「リターン・トゥ・ベース」「共謀者」「みにくいアヒルの子」に、ソン・ドンイルは映画「ミスGO」「追従の王」「風と共に去りぬ」に、そしてコ・チャンソクは映画「死体が帰ってきた」「ミスGO」「私は公務員だ」「追従の王」「風と共に去りぬ」に出演した。

特にオ・ダルスは8月に自身の出演した4作が韓国で公開された。彼は映画「10人の泥棒たち」では控えめでどこか抜けているような泥棒アンドリュー役に扮し、映画「リターン・トゥ・ベース」では21戦闘飛行団の整備隊を率いるミン曹長を演じて観客の笑いを誘った。

さらに8月29日に公開された映画「共謀者」では臓器の密売に加わって人の臓器を摘出する出張専門外科医ギョンジェ役を務め、最低の医師をリアルに表現した。一方、8月30日に公開された映画「みにくいアヒルの子」では知的障害を持つ父親だが、子供への純粋な愛は誰にも負けない人物を見事に演じきって観客に感動を与えた。

もちろん演技派俳優の演技が沢山見られるのは良いことだが、言い換えればその役を演じることができる俳優が多くない。

これと関連してある映画界の関係者は「最近、助演俳優の出演が重なっている。テレビでその演技力を認められた俳優たちが映画にも出演してほしい」と述べた。

現在韓国の映画界には良い俳優が大勢いる。彼らは俳優としてその役割を見事に果たしている。しかし限られた俳優が様々な作品の様々なキャラクターを演じるのは無理があるのも事実である。今、韓国の映画界には名助演俳優が必要である。

記者 : キム・ミリ