「海雲台の恋人たち」なんとか海雲台に行けばいい? ― Best or Worst

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ストーリー

悪縁なのか運命なのか分からない出会いが始まった。韓国で最も熱心に働く検事テソン(キム・ガンウ)は、麻薬密貿易の犯人を捕まえるために結婚式当日までおとり捜査に余念がない。一方、ソラ(チョ・ヨジョン)は一時父親の右腕だった叔父たちと一緒に船に乗り、魚を釣って、刺身を切ったりしながら、借金返済に専念していた。これから「海雲台(ヘウンデ)の恋人たち」になる2人は、逃した犯人を捕まえようとする“活きサバの達人”と妹のお酒代を返そうとするオ・ウドンとして初めて出会った。

Best or Worst

Worst:なんとかソウル、いや、海雲台に行けばいいのか?しかし、“果たしてこのドラマとともに海雲台に行くべきなのか?”を迷わせるスタートなら?実は、「海雲台の恋人たち」は大きな野心のないドラマだ。夏であって、夏休みとバカンスシーズンだから、制作陣が明かしたように「面白くて気軽に視聴できる」作品も確実に価値がある。しかし、このとんでもなく散漫で、どの時点で笑うべきなのかが曖昧なドラマを“気軽に視聴”することは簡単ではない。「海雲台の恋人たち」は初回放送からほぼすべてのキャラクターたちが登場し、無理やり押し付けられたかのように、それぞれに与えられた不十分な時間の中で、各自の性格と関係を示すことで精一杯だった。編集点が目に見えるほど途切れた展開と放送事故と思わせるバックグラウンドミュージックの混線、地域色を表せなかった正体不明の方言は、急停止した車に乗っているかのように、見ている人にずっと不快な感じを与えた。そんな中でも俳優たちは孤軍奮闘したが、車が急停止すると、そこに乗せられていた魚は地面に叩きつけられるしかないものだ。露骨で脈絡のない露出だけで、すでに席を立ち始めた視聴者たちを説得、または誘惑することは簡単ではないだろう。

仲間たちとおしゃべりするポイント

― 真昼間に四方に開いたところで麻薬を取引するこのヤクザたちの覇気を見てくれ!新婚旅行の途中、腹膜炎で手術することになった新婦を前に口元が上がるこの新郎の覇気を見てくれ!
― 誰かがあなたに「シベリアでみかん食べてるようなこと言うな!」という恥辱的な悪口を言ってきたら、こう言い返してやろう。「おい、この、グースパーカー、パーカー、パーカー!」
― 脚本家様、“足演技(演技が下手という意)”のチェックリストに“足方言”の項目はありませんか?

記者 : キム・ヒジュ、翻訳 : ハン・アルム