「オ・ジャリョンが行く」熱愛説よりも進まないドラマ ― Best or Worst

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ストーリー

タイトルは「オ・ジャリョンが行く」なのに、昨日もオ・ジャリョン(イ・ジャンウ)ではなく、ナ・コンジュ(オ・ヨンソ)が行った。ジャリョンが初恋のマリ(ユ・ホリン)に会えなかったという話を聞いたコンジュは、電車代がないという言い訳をしてジャリョンの屋台でアルバイトをする。一方、数日前、ペクロ(チャン・ミヒ)から屈辱を味わったギジャ(イ・フィヒャン)は、息子ヨンソク(チン・テヒョン)がジンジュ(ソン・ヒョンジン)の代わりに交通事故に遭ったことを知る。今がチャンスだと思い、ジンジュとペクロに「ヨンソクほどいい夫、婿は他にいない」と偉そうに言う。

Best or Worst

Worst:「オ・ジャリョンが行く」で最も熱いものは、コンジュの片思いでもヨンソクの野望でもなく、ジャリョンが作ったトッポッキだ。ジンジュの家の財産を狙って愛する女と赤ちゃんまで捨ててジンジュと結婚したヨンソクは、一人でいる時さえ自分の欲望を表現しない。ジャリョンに向けたコンジュの小さな片思いは、2人がカムジャタンのお店で働いていた時と比べ、まったく進展していない。問題は、愛する男のために喜んで彼の世界に足を踏み入れたコンジュの純情と、小細工を使わず成功しようとするジャリョンの着実で優しい心が向き合うことがないということだ。そのため、「私はオ・ジャリョンさんが好き。オ・ジャリョンさんを諦めない」というコンジュの決心は、誰も説得できないこだまになって戻ってくる。ストーリーが前に進む力を得るためには、すでに決まっているキャラクターの性質を繰り返して見せる細かなエピソードではなく、人物の感情を引き出せる大きな事件が必要だ。毎日のように、キジャの俗物キャラクターとコンジュのジャリョンへの真心だけを確認するわけにはいかないじゃないか。

仲間たちとおしゃべりするポイント

― ジャリョンが火傷を負ったコンジュの手をぎゅっと握る瞬間、私は直感しました。明日の朝、「オ・ヨンソ&イ・ジャンウ、ドラマでも甘いスキンシップ」「熱愛説のオ・ヨンソ&イ・ジャンウ、ドラマでどれほど仲がいいのか見てみたら……」のような記事がたくさん報じられるだろうな!と。
― 体の調子がよくないとコンジュとジャリョンだけ残しといて先に家に帰るジェリョン。兄より君の方が人の気持ちをよく分かっているんだね。
― イ・ギジャ(“勝とう”という意味)、コ・ソンシル(“誠実”という意味)、ナ・コンジュ(“姫”という意味)、チャン・ペクロ(“美しい”という意味)……このようにダサい“直球”の名前はもう結構。

記者 : イ・ガオン、翻訳 : ナ・ウンジョン