Aziatix「K-POPアーティスト?スタート地点は違うが、抵抗はない」

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写真=Astar

「Awakening」をリリースした、グローバルグループAziatix

韓国の音楽配信サイトよりも、アメリカのiTunesでより熱い反応を得たグループがいる。Aziatix(アジアティクス)のことだ。Eddie Shin、Flowsik、Nicky Leeで構成されたAziatixの音楽を聴き、アジアの人々は「ポップミュージックみたいだ」と反応している反面、英米圏のリスナーたちは「K-POPのスタイルが盛り込まれている」と話している。

「韓国語がまだ下手」と詫び続けたAziatixは、一つの音楽だけにこだわる人たちではなかった。キム・フングクの「ホランナビ(アゲハ蝶)」からIVYの「引き裂かれた胸」まで多様な音楽を聴くというAziatixは「K-POPグループじゃなかったけれど、K-POP好きの方々が僕たちも好きになってくれて、嬉しい限りだ」と謙遜していた。


アメリカは“メロディー”に、アジアは“ビート”に注目

これまで韓国よりは海外での公演に集中していたAziatixは、最近リリースしたニューアルバム「Awakening」を持って、本格的な韓国でのプロモーションに取り掛かる。「さらに素敵な姿をお見せしたくて、少し時間がかかってしまった」と落ち着いて述べたが、韓国でのステージを前にして、弾んだ心を隠すことはできなかった。

「幼い頃から、アッシャーとソテジワアイドゥルの音楽を聴いて育ちました。R&B、ポップ、ヒップホップなどジャンルも問わなかったです。僕たちがやっている音楽は、そこから自然に出てきているんだと思います。アメリカの人たちには、僕たちの音楽のことを『アジアンK-POPスタイルだ』と言われますが、たぶんその理由はメロディーだと思います。逆にアジアの人達からすれば、強いビートが先に耳に届くので、『ポップミュージックみたい』だと言われるのだと思います」

アーティストであり、ソングライターでもあるAziatixには、一つの哲学がある。「作業が一遍に展開されず手詰まる曲は、大胆に捨てる」ということだ。プロデューサーのJae Chongと相談して、自分たちならではのカラーをさらに強くしようとしている。それぞれ好きな音楽は違うが、作業に入ると不思議にも一つのサウンドを創り出す。それがまさに、Aziatixのサウンドである。


JYJ ジュンスのフィーチャリングを務めたFlowsik、感想を尋ねると…

2011年に発表した初めてのフルアルバム「NOCTURNAL」が“一生懸命な” Aziatixだったなら、「Awakening」には「率直に、言いたいことを全部話す」というアーティストとしてのAziatixが盛り込まれた。キーワードは、“希望”だ。Nicky Leeは「経済の状況もそうですし、地震などの自然災害も起きて多くの方が厳しい状況に置かれていると思う」とし、「希望と幸せを発信する音楽がやりたかった」と伝えた。

「聴く音すべてが音楽です。カフェでアイデアがひらめいたりもしますし、テレビでニュースを見ていたらピンときて曲を書くこともあります。一日に2~3曲は書きますが、ほとんどスタジオで暮らしています。タイトル曲「Alright」は、僕たちが地球を訪れたと思って書きました。「どんなに厳しいことがあっても、すべてうまく行く。大丈夫だから」という内容が盛り込まれています」

Flowsikはジュンスの初のソロアルバムのタイトル曲「Tarantallegra」のフィーチャリングにも参加した。曲の間に低く響く声の持ち主が、彼である。「英語と韓国語で歌詞を書いて収録するのは初めてだった」と打ち明けたFlowsikは「飛行機で歌詞を書いたが『もうちょっと頑張れば韓国語でラップもできるかも』と思った」とし、「作業方式も違うので、面白かった」と話した。


「斬新で大胆なグループだと評価されたい」

Aziatixは6月中旬から、アジアツアーが始まる予定だ。彼らの情熱のステージは、今夏のロックフェスティバルでも目にすることができる。「これからがスタート」と言う彼ら。「目標にどれほど近づいているか」との質問に、「10年後にもう一度聴いて欲しい」との答えが返ってきた。

「やっと1年ですから。一生懸命僕たちの音楽をやっていれば、いつかは分かってもらえると思います。僕たちは、その道を歩いているんです。こんなにいい反応がすぐに返ってくるとは思わなかったんですけど、特別なもの、他人が挑戦したことのないことをやっているという点で、斬新なグループでありたいです。流行りについて行くよりは、長所を活かす、大胆なグループだと思われたいです」

記者 : イ・オンヒョク