「キング~Two Hearts」視聴者に感動を与えた名場面&名台詞BEST5

TVREPORT |

写真=MBC「キング~Two Hearts」スクリーンショット
3月21日から放送スタートとなった「キング~Two Hearts」(脚本:ホン・ジナ、演出:イ・ジェギュ、制作:キム・ジョンハクプロダクション、以下「The king」)は立憲君主制というユニークな設定のもとで繰り広げられる物語を描く、ブラックコメディだ。「The king」は先を予測できない興味深い展開と俳優たちの好演で視聴者から好評を受けてきた。

最終回までわずか2話を残している中、予想外の結末を予告しており、視聴者の関心が高まっている。これまではどのようなストーリーが視聴者に感動を与えてきたのか、「The king」の名場面、名台詞BEST5を選んでみた。


1.イ・スンギ、涙の60km行軍完走

3月29日に放送された「The king」第4話でイ・ジェガン(イ・ソンミン)は南北将校単一チームと合意し、イ・ジェハ(イ・スンギ)の最終テストを行った。これを知らなかったジェハは戦争が勃発するかも知れないと勘違いし、キム・ハンア(ハ・ジウォン)を疑い、彼女に向け銃を発砲した。そのため、南北将校単一チームは解散の危機にさらされ、ジェハは60kmを8時間で完走すると宣言し、解散を取り消すことを要請した。

これを聞いたハンアは感動し、ジェハの挑戦に参加した。ジェハは最終テストの途中でケガした足のせいで倒れてしまい、ハンアは針で彼の症状を和らげた。結局、ジェハとハンアは拍手の中、堂々とゴールにたどり着いた。

このように「行軍」という辛い時間を一緒に過ごしたジェハとハンアの心には、いつの間にか愛が芽生え、この時から二人の恋が本格的に始まった。


2.イ・ユンジ、下半身マヒ“(私の足)輪ゴムみたい”

先月12日に放送された「The king」でイ・ジェシン(イ・ユンジ)はクラブMの団員に拉致され、そこから抜け出すため自ら絶壁から飛び降りた。

ようやく意識を取り戻したジェシンは自分の足を見つめながら「ママ、これどうしたの?輪ゴムみたい」と困惑した。彼女は、くしで太ももを深く刺して、血が流れるのを見ても何も感じられないと、嘆くように話した。

その後、病室でひとり音楽を聴いていたジェシンは、変な臭いに気づく。下半身に感覚がないため、自分が大便をしたのも気づかなかったのだ。ジェシンはなんとか自分で解決しようと、遠くにあるティッシュをとろうと身体を動かした。しかし、身体は思うように動かず彼女は床に伏せたまま泣き叫んだ。

ジェシンは羞恥心のため誰も入ってくるなと叫んだが、ハンアは病室に入り、寝具を片付け、ジェシンを風呂に入れた。ハンアはジェシンの背中を叩きながら、しっかりしてと叱り、ジェシンはそんなハンアを受け入れた。


3.イ・スンギとユン・ジェムン、気の張り合い“チャラチャラ vs 劣等感”

先月19日に放送された「The king」でジェハとキム・ボング(ユン・ジェムン)が初めて対面し、手に汗握る気の張り合いのシーンを演じた。

この日ジェハはクラブMが自分の兄(イ・ソンミン)の死と関連していることを知り、ボングを王室に呼び出した。ジェハはボングが顕示欲が強く、激しい劣等感を抱えていることを知り、彼を挑発し続けた。

ボングは「お前の兄、俺が殺したんだぞ。いいか?挑発に乗ってやって嬉しいか?でも、どうする?俺は、知ってて乗ってやったんだぞ。なぜか?それは俺がすごいから」と、自分がイ・ジェガンを殺したことを告白した。

続いて彼は、「お前の兄貴は俺を入国禁止にした。何も知らずに死んだのは知ってるだろ?バカみたいにのんきに酒を飲んで、逝っちまった」と卑劣な表情を浮かべた。すべてを悟ったジェハは震える手を押さえ、感情を落ち着かせた。

しかし、このようなボングの爆弾発言はすべて日省録(国王の日常を記録するもの)に録音されていた。ボングが話していた「いいか」が日省録の自動キーワードだったため、彼の発言はすべて日省録に録音されたのだ。後からこれを知ったジェハは日省録の音声を証拠として提出し、ボングをICC国際刑事裁判所に告発すると明かした。


4.イ・スンギ、ハ・ジウォンにプロポーズ“毎日キスする”

先月26日の放送でジェハはハンアが自分の子どもを流産したと知り、国王としてではなく、一人の男として北朝鮮を訪れた。しかし、ジェハはボングにより暗殺の危機にさらされ、危機の瞬間、ハンアはジェハを助けた。

ハンアはジェハの命を助けた後、挨拶もしないで帰ろうとした。ジェハはハンアが乗った車の前に立ちはだかり、ハンアは結局車から降りた。そして、ジェハは「一つ聞きたくて来た。君は俺が好きか、それともウン・シギョン(チョ・ジョンソク)が好きか」と冗談を飛ばした。

ハンアは「よく分からないけど、憎い相手はいます」とし、ジェハはハンアに「俺、結構根に持つよ。さっきの言葉。ずっと復讐するけど、自信ある?」と聞き返した。

続いて彼は「俺は君に毎朝、キスをする。ストーカーみたいに後を追いながら、君が欲しがるもの全部買ってあげるし、浮気も絶対しないで、君だけを見る。これからは絶対泣かせない。世界で一番幸せな妃にして、死ぬまで君だけを想う。これが俺の復讐だ」とし、ハンアの前にひざまずき、プロポーズをした。

ハンアは「いつも口先だけの、韓国のチャラ男」と言いながらも幸せの涙を流した。これでハンアは韓国に戻ってくることになり、二人はボングに関して本格的に調査し始める。


5.チョ・ジョンソク、イ・ユンジにキス“申し訳ございません”

17日に放送された「The king」でシギョン(チョ・ジョンソク)はボングに会うために中国へ行く前、ジェシンと、姫と近衛隊長の関係ではなく、男と女として会った。

ジェシンは自分が兄ジェガンを殺したという事実に苦しみ、シギョンは「あいつらのせいです。姫様のせいではありません。記憶を取り戻しただけでも、姫は十分立派です」とジェシンを慰めた。彼は涙を流し、震えるジェシンの手をギュッと握った。

続いてシギョンはジェシンをおんぶし、庭園を散歩しながら自分がいない間元気でいてほしいと話した。シギョンは「毎日“私のせいじゃない”と100回言うこと、1日3回笑うこと、無理にでも心理治療をちゃんと受け、リハビリも欠かしたらダメです。人前に立つのも練習してください。歌もまた始めてください」と話した。

続く助言にジェシンは「また、なんですか?」と無愛想に聞くと、シギョンの唇に軽く口づけた。これに勇気付けられたシギョンはジェシンに不意打ちでキスをした。

しかし、キスの後、シギョンは「申し訳ございません」と言いながら、車椅子を早く押すなど、奥手らしい面を見せた。ジェシンはそんな彼が可愛いのか、「何がですか?」と聞き、微笑んだ。

記者 : ソン・ヒョジョン