MBLAQパパたち、一歩さらに成長したね

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KBS JOYリアル育児体験番組「MBLAQのハローベイビー」の出演者
ジョージ・バーナード・ショー(アイルランドの劇作家、社会主義者)は以下のような言葉を残しました。「親であるということは一つの重要な職業だ。しかし、いまだかつて、子供のためにこの職業の適性検査が行われたことはない」そう。私もやはり、子供を育てることにはテクニックが必要だし、資格の有無についての検査はもちろん、それにともなう教育が必ず必要だと子育て期間中、ずっと考えていました。何も知識がない状態で本でのみ育児を学ぼうとするから、試行錯誤の連続でした。色々な情報を聞こうと、講義も受けました。食べることや着ること、そして習い事など、子のためになることをなぜそのようなことに見境も無く一度に力を注いだのか分かりません。子供が怒涛のように流れ込むそのような多くのことをすべて理解できたはずはありません。さらに子供の気持ちを気にも留めず、無条件で何かをさせないようにした事も少なくありません。「ダメ」という言葉はしょっちゅう口にしていたようです。それでも子供が真っ直ぐに育ったのは、とても運が良いことだと言わなければならないのではないでしょうか。

そのような意味で、多国籍な文化を持つダヨン、ローレン、レオの3人の5歳児を通じて育児を体験するKBS JOY「MBLAQのハローベイビー」は、MBLAQのメンバーたちにとって良い機会になったと思います。特に、早くパパになりたがっていたリーダーのスンホ君にとっては、とても良い勉強になったようです。また同番組の面白いところは、5人の若いパパたちを通して、自分の過去の姿を発見できたということです。約束をちゃんと守り、キメ細かく温かい面を持っているため子供に人気のスンホ、ジオ、チョンドゥン君とは違い、ストレートでたまに無理強いするため不人気のジュンとミル君は、私にとても似ているため、毎回思わず笑ってしまいます。

MBLAQのメンバーの中には、様々な親の姿が見えます

5人の異なるタイプのパパが存在するため、たぶんメンバーを見てあれは私のようだと思う人もいると思います。ご飯を食べようとしないダヨンを、冷たく後回しにしたミル君は、とても私に似ています。私もまたそのような断固たる方法が正しいと思っていたママだったのです。私の子供たちがどれほど苦労したのか、想像できるでしょう。かと思えば、子供たちから、自分の幼い時の姿を見つけることもできるようです。ジュン君がまったく口を開こうとしないダヨンを見て、「自分もあのようにかたくなだった」と話していました。以心伝心なのか、遊びに行ったウォーターパークでもダヨンがあたかも景色のようにその場に固まっているのに気づいたのは、ジュン君だけでした。私も幼い時ダヨンのようにみんなの後ろについて回り、自分からは積極的になれない性格でした。もちろん今も誰かが後押したりひっぱってくれないと、何かを始めるのは難しいですけどね。ところで彼女のように人見知りが激しく自分の意思を表現できないことについて、専門家はこのように話していました。

「気持ちを分かってあげるだけで心を開く」、それが答えでした。なぜご飯を食べたがらないのか、なぜ何もしゃべらないのか、話に耳を傾けて、首を縦に振るとすぐに彼女の心を開くことができました。実際、思い出してみるとダヨンは元々消極的な子供ではありませんでした。パパを起こしに行った日も、他の友達を引き連れて行くほどの積極的な子でした。しかし残念なことが一つ、また一つ積み重なり、それを吐き出さないまま心に留めておくため、結局は口を閉ざしてしまったのです。そういえば、私もやはり気に障ったことがあったとしても、それを両親にたやすく言えない子供だったような気がします。それはそうとして、子供の心を開き、怒る事以外の方法で子供たちとコミュニケーションをとるということを悟ったら、とても難しく感じた子育てが少しずつ簡単になっていきました。例えば、ジュン君がいたずらをして、誤ってダヨンを押し転ばせてしまった時、ダヨンは大泣きしたものの、スタッフの「ジュンパパは嫌い?」との問いには首を横に振りました。ジュン君が心から悪かったと謝ったためでしょう。

育児体験番組についての考えが変わりました

“謝罪”これがまさに人間関係においてのキーワードなのです。私の子供も、幼い頃のことを話すとき、ありがたく幸せだったという話よりも、くやしかった話をよくします。それも大したことではなく、親も思い出せないほどのことなのです。傷ついた瞬間すぐに謝ってもらえなかったため、今まで心の片隅に残ってしまっていたのでしょう。それ以外にも、育児体験を通じてMBLAQのメンバーたちは多くのことを学んだようです。信頼を得るまでには長い時間が必要ですが、その信頼を失うのは一瞬だということを。そして自分以外の他人と一緒に過ごすことが成長であり大人になるということを、子供について知るうちに学んだことでしょう。自分がどんなに心を込めても、相手からは反応を得られないことがあるということ、そして誰かから愛情を受けるためには自らが愛される人にならなければならないという事実も知ったのでしょう。

私は普段、育児体験番組は、色々な面で子供にとっては得るものより失うものが多いと思っていました。しかしこの番組のダヨン、ローレン、レオのように、コミュニケーションを十分にとることができる年齢の子供たちならば、そして興味本位な設定でなかったならば、子供たちにとっても親の役割を担う芸能人にとってもお互い成長するための良い経験になると思います。今後「ハローベイビー」の出演者たちは、ミュージカルに挑戦するとのことですが、やはり簡単ではないでしょう。でもその中に込められた意味のある話を期待したいと思います。

記者 : チョン・ソクヒ、編集 : イ・ジヘ、翻訳 : 平川留里