キム・スヒョン「チャン・グンソクさんのような多芸多才のマルチ芸能人になりたい」
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才能と覇気を持っている「真面目な青年」
黒くて深い眼差し、もっと聞きたくなるような深みのある低い声、そしてどこか頼りがいがありそうな顔。テレビから見たキム・スヒョン(22)は何か深い事情があるような「真面目な青年」という感じだった。昨年末のSBSドラマ「クリスマスに雪は降るの?」と特集ドラマ「父の家」を見た視聴者なら、「真面目な青年」という言葉に納得するだろう。この2作品で、心に痛みを持っている「チャ・ガンジン」と「カン・ジェイル」役を演じたキム・スヒョンは見た目からして役にぴったりで、短い出演シーンながら彼の熱演で多くの人に深い印象を残した。
実際、キム・スヒョンは真面目でつまらない青年ではなかった。むしろあふれる才能と覇気を隠し持って、あんな真面目な青年を演じられるのか、不思議に思えるほどだった。
キム・スヒョンは「元々、明るい性格と真面目な性格、両方を持っています」と自分のことについて語った。そして「でも、演じるとしたら『ガンジン』や『ジェイル』のような役に魅力を感じます」と最近彼が演じた役への愛情を表した。
キム・スヒョンは2007年MBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「キムチ・チーズ・スマイル」でデビューした。当時、イ・ヒョンジン、チェ・グォン、チャン・ジウと共に「水泳部4人組」と呼ばれ、注目を集めた。彼らとは今も仲良く過ごしている。
はっきりとした将来の夢がなかった高校時代、彼の母親は恥ずかしがり屋で自信のない息子のことで、心配だった。それで始めたのが、演劇だった。彼は、高校1年生の時、初めて舞台に立ったが、舞台の上に立った時の感動は忘れられなかった。その感動はキム・スヒョンの人生を一変させた。
ミュージカル俳優を目指していました。歌は好きですが、上手ではありません
キム・スヒョンは全ての質問にそうではないと謙虚に、丁寧に答えてくれた。しかし彼は多芸多才の俳優だ。ミュージカル俳優を目指していただけあって、歌手並みの実力を持っている。さらに写真を撮るのが趣味で、彼のミニブログにはセンスを感じる写真が多数公開されている。彼は優れた運動神経の持ち主だ。水に入ることが好きで、中学の時にはスキューバダイビングの資格を取った。高校の時にはロック・クライミングの大会に出場したほどだ。さらに彼は日本語、英語、各地域の方言も話せる。
したいことも、関心のあることも多く、何でも習ってきた好奇心旺盛なキム・スヒョンはそれでも習いたいことがいっぱいだという。彼のこういう性格は演じる時にも変わらなかった。
「出演を決めるのが難しいような役の方に惹かれます。魅力的な悪役も演じてみたいし、ゲイの役も演じてみたいですね。イ・ミンホさんが今回ゲイの役を演じると聞いて、本当に人より一歩、先を行く俳優だなと思いました」
チャン・グンソクのような芸能人になりたい
俳優キム・スヒョンにとって2009年は意味深い年だった。大学へ進学し、演技を学び始め、SBSドラマ「クリスマスに雪は降るの?」で注目を浴びた。2009年末にはSBSドラマ「父の家」で、チェ・ミンス、ペク・イルソプなどの大先輩と共に演じる光栄をつかんだ。「実はドラマ『父の家』の初めての台本読み合わせの時は、 大先輩を目の前にしているという緊張感で、息もできないくらいでしたね。でも、 一緒に仕事しながら演技について色々と教わりました。台本の分析から演じる時に、 どうやって次のシーンに感情をつなげるかまで、きめ細かくチェックする姿が本当に素敵だなと思いました」
欲張りな俳優キム・スヒョンの次の目標は「多芸多才のマルチ芸能人」になることだ。
「チャン・グンソクさんが本当に羨ましいです。できないことってないですよね。ドラマ、映画、歌、番組進行、CMに至るまでしていて、上手です。こんな多芸多才のマルチ芸能人になりたいです」と語るキム・スヒョンは熱願と自信に満ち溢れていた。
「休まず、前へ進むこと」が今年の目標だと語るキム・スヒョン。彼の才能から見ると、「多芸多才のマルチ芸能人」になる日もそう遠くはないだろう。
記者 : カン・ソネ、写真:ソン・イルソブ、翻訳:チョン・ジュヨン