Vol.2 ― チョ・ドンヒョク「どん底に生きるチンピラを演じてみたい」

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写真=ソン・イルソプ
チョ・ドンヒョクは我慢していた。
KBS第2テレビの月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」での話だ。より正確に言えばチョ・ドンヒョクではなく、ソ・ジュンソクが我慢していた。ソ・ジュンソクは腹が立っても我慢するしかないキャラクターだからだ。

インタビューで会ったチョ・ドンヒョクは、すべてを乗り越え解脱した人のように見えた。「本当に悔しかった」「腹が立ってたまらなかった」「涙が出るくらいだった」など腹が立つシーンを話す時でも彼は微笑んだ。


どん底に生きるチンピラを演じてみたい

―穏やかに微笑んではいるが、毒気があるようにも見えた。「解放できる全てを自分の中に閉じ込めている」という覚悟のようにも感じた。次回作で演じてみたい役を聞いてみると、ハンサムな外見から「チンピラ」という答えが出た瞬間そう感じることができた。
      
チョ・ドンヒョク:チンピラ役をやってみたいですね。暴力団ではなく、街でよく見るチンピラを演じられたら、僕の演技への渇望が満たされる気がします。ソ・ジュンソクでは我慢しすぎたから、僕の中にある何かを解放したい。例えば、映画「アジョシ」でキム・ソンオさんが演じた役とか。

―彼はソ・ジュンソクがオムチナ(親が考える何でもできる完璧で理想的な男の子)ではないところが良かったと語る。全てを持っているが、全てを持っていないソ・ジュンソクという人物がかわいそうだと思いました。富裕なエリートの家庭で生まれたジュンソクは怒る必要のない人物だった。どう怒ればいいかも分からなかった。そのためジュンソクは我慢ばかりしていた。

チョ・ドンヒョク:ジュンソクはじれったいところがありますね。そのじれったさを我慢して演じました。ストーリーでは、僕が心温かい医師から悪役に変わりますが、完全な悪役になるために歯を食いしばって我慢しました。はっきり言えるのは僕とジュンソクは違うということですね。僕はジュンソクのように我慢できません(笑)


ソ・ジュンソクとチョ・ドンヒョクの共通点は?

―恋に落ちたソ・ジュンソクは内気なキャラクターだ。 ユン・ジヘ(チェ・ジョンウォン)に自分の気持ちも伝えられず、イ・ガンフン(シン・ハギュン)に心を奪われたジヘをただ見ているだけだ。ソ・ジュンソクではないチョ・ドンヒョクはどうなのか。

チョ・ドンヒョク:ソ・ジュンソクと似てますね。好きな人がいても積極的にアプローチできません。一人で悩むタイプです。隣の人に「あの人、きれいだな」と僕の気持ちを話して、その人に手伝ってもらいます(笑)

―ジュンソクとドンヒョクのもう一つの共通点はストレス解消法だ。ジュンソクはガンフンにやられたときに「怒りの運動(激しい運動)」で怒りをおさめる。下戸なチョ・ドンヒョクも同じだった。運動、サウナ、瞑想が彼のストレス解消法だ。

チョ・ドンヒョク:普段はランニングなどの運動をしています。本当に腹が立ったらランニングマシンの速度を上げてましたが、最近は体に負担が大きいと感じて速度を上げたりしていません。自転車や運動の後にサウナに入り、瞑想するのが僕のストレス解消法ですね。

記者 : イ・ウンジ、翻訳:チョン・ジュヨン