【PEOPLE】ヒチョルを構成する5つのキーワード
10asia |
ヒチョル
天上天下ヒチョル独尊。キム・起伏。そして自画自賛という言葉が一番似合う人、男か女か、歌手か俳優か芸人か、アイドルかアーティストか、見るたびに変化する人物。正体不明の男。一目見ただけでその魅力に落ちてしまうあの男、それがヒチョルだ。ドンヘ
SUPER JUNIORのメンバー。ヒチョルが「命をかけて守れる奴」と言うほど近い関係。彼らは、同じ女性が好きになったことを知り、互いのために譲歩したこともある。ドンヘが「江原道(カンウォンド)から来た新しい練習生」を迎えに行き、その日2人は出会った。
江原道のロマンチスト、江原道のシンデレラ、江原道の名人だと言われた彼は、幼ない頃“顔立ちも考え方も違い過ぎて、黙っていたらいじめられる”と、学校で喧嘩をして両親に心配をかけた。逸脱はしても問題は起こさないという思いから、家出はしても授業はサボらなかった。目立たないように、左利きから右利きに変えたり自分からAB型だと誇らしく過ごした10代。そんな彼は20歳になった年に、芸能人になろうと思ってネットで検索し、「社名が一番短い芸能事務所」のオーディションの申し込みをする。
BoA
ヒチョルの友人。BoAが近況報告をする際の、2人の親しい男性芸能人のうちの一人。ヒチョルはSMのオーディションでBoAの「Valenti」を歌った。その時、ヒチョルの歌は「調子の悪い生ライブ」だったが、関係者が「愛国歌でも歌ってみて」と言われ、きちんと第4番まで歌って合格した。SMの関係者たちが、彼がオーディションに遅刻しても受けさせたのは、アイドルを選ぶ会社として、逸材である彼を逃すことが出来なかったようである。SM側も、20歳にSMへの入社を決心したこの「アイドル」に「4444年7月10日」が誕生日だと言う「ドル+アイ」(「気が狂ったような人」の意味)の血が流れていることは、まだ知らなかったようだ。ヒチョルの両親はSMとの契約を聞いて「うちの子を人間らしくしてください」と言った。後日、息子から契約条件の修正について聞いた時に「(契約期間を) 50年にしなさい」と言ったこともある。
4season
「春ユンホ、夏ジェジュン、秋カンイン、冬ヒチョル」になったかもしれないSMの伝説のグループ。元々4seasonだったが、一緒に撮ったプリクラに名前を書く時、「a」を入れ忘れて4sesonだと言われたこともある。ヒチョルはユンホなどと同じ宿所でダンスと歌のトレーニングを受けたが、ユンホが間違えるたびに「20回やり直します!パパパ パパ!」と繰り返した。体を動かして汗を流すことが嫌だった彼が、これに凄く怒ったことがある。
ヒチョルは、オーディション合格の理由が自分の顔立ちだと思って汗を流すことは嫌だったが、スタイル維持のために運動をした。活動に対して外見やスタイルがメリットになる人が、その管理が出来なくてファンが失望するのはありえないことだと思い、体重管理などもすごく気にしている。
SUPER JUNIOR
「精算の日をオープンにして、両親が仕事に介入しなくて、女性関係は公開する」アイドルグループ。ヒチョルは、周知の通り「Sorry Sorry」でわずか4秒しか歌わなかったが、実のところSUPER JUNIORで彼が担当してるのは「存在感」だ。グループがデビューして間もない頃、KBS「四捨五入」などに出演して人気を集め、SBS「夜心満々」では自分がイケメンだとアピールし、KARAのパク・ギュリの「女神」キャラが出てくる前は、ナルシストキャラとしてカン・ホドンを驚愕させた。SBS「フルハウス」ではドクロが描かれたTシャツとピンクのウサギの形をしたスリッパなど、独特なコンセプトで視線を集めた。
カンインは冗談で「あの人は、自分がメインじゃなければ収録しませんよ」と言ったが、実は流れで途中からメインになることが多い。アイドルが集まっているSUPER JUNIORで「四次元のイケメン」キャラでグループの多様な色を出せるようにした。ヒチョルは2枚目のアルバムが発売された時に、ファンに「CDを買うときに“ヒチョル、ナイス!”と叫べ!」というイベントを企画しファンを困惑させたが、ファンの子たちをまとめる役割も果たした。
パク・ヒボン
以前一緒にSBSラジオ「Young Street」でパーソナリティーを務めた女優。現在、ヒチョルは再び「Young Street」のパーソナリティーをしている。色んな歌手のダンスを真似することが好きな彼は、ラジオで色々なモノマネをするのはもちろん、SBSのパーソナリティーなのにSBSのWorld Cupの単独中継放送に対して「別にコメントはしない。」と言ってキム・ドンリュルとイ・ソウンの「欲張り」を選曲したこともある。
彼は国民投票を奨励したり、一部のファンが他の歌手を非難することに対してはTwitterで「みんなが俺のファンだと守れれば良いけど、俺はサランラップではないから、そんな心遣いも持ってないし、他人を非難しながら俺を応援する人は俺のファンじゃない」と言った。男女が妙に混ざる顔立ちが彼の存在感を作り出した一番の理由なら、ファンに「情報化社会に情報格差を縮めなきゃ」と言ったことで、彼の行動が常に目を引くようになってしまう。でも、彼は「僕らみたいなアイドルは一発で消える」「自由に見えるけど、守ることは守って間違えたことは言わないようにする」と言う。
ハンジェヒボム
ヒチョルが飼っている猫。元々ヒチョルと仲間のキム・ギボムの名前から「ヒボム」。そこに、ハンギョンと親友のTRAXのジェイの名前の頭文字を取って「ハンジェヒボム」になった。宿所の下の階で火事が起きた時に宿所まで焼け焦げたにも相変わらず宿所にいるのを見て「その時、この子とは最後の日まで一緒だ」と思ったようだ。ヒチョルは猫を飼ってからナーバスになることが多くなったと言う。
彼は、熱い食べ物が苦手で「猫舌」だと言ったり、「お酒は好きだけど酒の席は嫌」で、ハンジェヒボムと酒を飲んだりカムバックの直前に勝手に髪を切ったりした。神経質で気難しくて「小言が大嫌い」であり、ステージに立つ時に事務所から髪型と衣装のチェックを受けない“猫人間”。それでも、ファンが作った靴はラジオのスタジオでちゃんと履く。存在感があって、主観が明確で、それなのに周りに気を遣う。訳もなくバラエティ向きのアイドルではない。
パク・スジン
SBSドラマ「千万回愛してます」で共演した女優。ヒチョルは俳優としても活動中だ。しかし彼は「一回で成就しよう」という考えよりも、一つずつきちんと習いたいという考えから、数年前より「不良家族」「黄金の花嫁」「千万回愛してます」など出演者の多い家族ドラマに出演している。女優のサ・ミジャは「先輩俳優の指導に従って、頑張っている姿に感心した」と話した。しかし彼は演技もテクニックを習うより自分の本能に従い、どんな役でも自分を投影して演じる。
今まで出演したドラマのキャラクターのほとんどが、目立つイメージだったためだ。強い個性をキャラクター化するか、色んな役をこなせるよう演技力を高めるかが、これからの演技活動の分かれ道になるようだ。
ソン・イェジン
ヒチョルの理想のタイプの女性。「ソン・イェジンと行く夏キャンプ」に応募したこともあるという。彼は好きな女性芸能人に対して「好きになったり、そうじゃなかったりする」と言い、年上と年下ではどっちが好きかと聞くと「年下<年上<同い年<年下」だと答える。女性が好きだと公にしても問題ないような、不思議なアイドル。これは、BoAが彼のことを「お姉さんのようだ」と言った通り、女性と一緒にいる時もよく喋れば喋るほど、細かい趣向を持っており、同時に、近づきすぎないよう注意する彼なりの法則があるようだ。そして彼はEPIK HIGHのMITHRAから俳優のカン・ジファン、キム・ミョンミン、さらには事務所の社長イ・スマンとも交友があり、JYPのプロデューサであるパク・ジニョンは、彼に対して「久しぶりの放送出演の時に、後輩たちが自分の前で緊張しておとなしくしているのに唯一声をかけてくれたことがきっかけで、兄弟みたいな関係になった。愉快な人だ」と話した。
レディー・ガガ
ヒチョルが「レディー・ヒヒ」としてコスプレした歌手。その他には、少女時代のジェシカを真似した「ヒシカ」になったりSUPER JUNIORのソンミンとのキスなど、様々なパフォーマンスを披露した。しかし彼の関心事は女性的な姿じゃなく、自分自身のビジュアルを加味して作られる美しさに近い。彼はこういったビジュアルで、普段は荒っぽくて悪口も言う自分の性格が持つ意外性が芸能人としての自分のメリットというのを分かっている。彼がバラエティ番組で、女性より美しい外見を持ち合わせながらも、あっという間にソン・イェジンを叫ぶ男子に急変することができる理由。
その点では彼は男性的なのだが、どんな女性の趣向にも正確に合わせるアイドルであり、作品活動だけじゃなく、彼の言動そのもので関心を集める。韓国にいればSMのアイドル、日本で生まれたらジャニーズへ行くしかない運命。
ウニョク
SUPER JUNIORのメンバー。どこででも目立つヒチョルが、ステージで一人赤色のパンツを履いたことを指摘してから葛藤が始まり、ヒチョルの好きなキムチチャーハンを奪い取り、気まずい関係になった。もちろんこんな理由は表面的なことに過ぎない。ヒチョルは演技活動を並行し始めてからメンバーとの葛藤があり、時々、ステージのリハーサルに参加するか、ドラマの撮影に行くかの問題で言い争いがあった。グループの活動がおろそかだという一部のファンの非難に、SUPER JUNIORのファンカフェから脱退したほど。それでも「Sorry Sorry」の準備をしていた時、ウニョクが「ヒチョル兄さんの立つ場所は空けて練習するから、そのまま入って来ればいい」と言ったことに感動して、メンバーたちと久しぶりに心を開き、仲が修復した。
以前、SUPER JUNIORのインタビューでは「他のメンバーたちがよく喋るから」あまり喋ることはなかったが、最近はインタビューで積極的にムードメーカーを担当している。SUPER JUNIORの中でも目立つ彼が、メンバーたちと自分を調和させる方法を習得したのか。彼もいつのまにか大人になっている。
キム・グラ
SBS「親友ノート」で気兼ねなくお互いの秘密を暴露したSUPER JUNIORを見て「SUPER JUNIORが東方神起よりいい!」と叫んだMC。キム・グラのファンでもあるヒチョルは、この日彼が歌う姿を見て「歌手に悪口を言うのはよく聞いたけど、歌を聞いたのは初めて」だと彼をからかった。結局ヒチョルはMBC「黄金漁場-ラジオスター」(以下「ラジオスター」)でキム・グラへの愛情を告白し、彼を慌てさせるレギュラーMCとなった。多数の芸能人と交友があり、どんな状況でも気後れせずにコメントして、色んなモノマネが出来て、不思議に思うくらい過去の芸能界に対してよく知ってるヒチョルは「ラジオスター」に一番適した人物かも知れない。
言いたいことは意地を張ってでも言う性格を少しだけコントロールすることができれば、キム・グラと一緒に「ラジオスター」の新しいコンビとなるかもしれない。「ラジオスター」は、デビューしてから常に視線を集めていたが、その存在感のせいで、グループもドラマも「特別出演」だった彼の定着地ではないだろうか。ビジュアルも性格も“Nu ABO”(新人類)だと言える彼が、メンバーの4人がみんな勝手にぶつかり合う「ラジオスター」にやって来た。
記者 : カン・ミョンソク