EXOの元メンバーで中国系カナダ人のクリスに、懲役13年の実刑判決が確定した。

中国中央テレビ（CCTV）などによると、北京市第3中級人民裁判所は本日（24日）午前、強姦罪及び集団わいせつ罪で起訴されたクリスの控訴を棄却し、懲役13年を言い渡した原審を維持した。中国は2審制を採択しており、控訴審が最終審となる。

裁判所は「クリスは多数の被害女性がお酒に酔った状況を利用して性行為をしたため、それは強姦罪に該当し、人を集めてわいせつ活動を行ったうえ、その主犯であるため、集団わいせつ罪も該当する」とし「原審判決が認めた事実関係が明らかであり、証拠が確実で十分だ」と説明した。

クリスは2018年7月、自宅で他の人と一緒に2人の女性にわいせつな行為をした疑いで裁判にかけられた。また、お酒に酔った女性に性的暴行を加えるなど、同じ手方で3人の女性と飲酒の後、集団でわいせつ行為をした疑いも持たれている。

これに先立って、北京市朝陽区人民裁判所は昨年11月、第1審の判決公判で強姦罪で懲役11年6ヶ月、集団わいせつ罪で懲役1年10ヶ月など、計13年の懲役刑を宣告。さらに、刑期を終えた後、海外に追放するように命じた。カナダ国籍である彼は13年の刑期を終えた後、カナダに追放されることになる。カナダでは性犯罪者に対し、化学的な去勢を実施しているため、クリスもこのような処分を受ける可能性があるという。

2012年にEXOのメンバーとしてデビューした彼は、2014年にSMエンターテインメントを相手に専属契約効力の不存在確認訴訟を起こし、中国で活動を展開してきた。2017年には映画「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」に出演した。

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