「ルビーの指輪」放送終了…KBSドラマの運命を変えた姉妹の“フェイスオフ”

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※この記事にはドラマの結末に関する内容が含まれています。
写真=KBS
昨年8月から放送が始まったKBS 2TV「ルビーの指輪」が第93話を最後に、今月3日長い旅にピリオドを打った。

「ルビーの指輪」は性格とルックスが異なる二人の姉妹が交通事故によって顔が変わる“フェイスオフ”を素材にした。欲と嫉妬に駆られた妹は姉が記憶を失った隙を狙って、自分が姉の顔に整形、結局姉の人生を根こそぎ奪ってしまった。人間の欲望と嘘の最後を描いた作品の最後は“破滅”だった。

今月3日に放送された「ルビーの指輪」最終回では、アイデンティティを失って最後まで自分がチョン・ルビ(イム・ジョンウン)だと考えるチョン・ルナ(イ・ソヨン)の姿が描かれた。

ルナは1年間、精神病院に入院して治療を受けた。彼女は自分が完治したと主張し、面会に来たナ・インス(パク・クァンヒョン)にこれまでの時間を反省する様子を見せた。またルビにも許しを求めた。しかし、ルナは依然として欲望に満ちていた。ルナは医師との面談で「私はチョン・ルナではなく、チョン・ルビ」と、変わらない姿を見せた。結局、欲望の末は自分さえ失う破滅に至ってしまった。

「ルビーの指輪」はこのような刺激的な素材でドラマの前半、マクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマのこと)議論に巻き込まれた。しかし、緊張感あふれるストーリー展開とイ・ソヨン、イム・ジョンウンの一人二役の演技が視聴者をテレビの前に引き込んだ。また、二人の姉妹の代わった運命は一時期低迷していたKBSドラマの運命も変えた。

「ルビーの指輪」は視聴率が低かったシットコム(シチュエーションコメディー:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)の時間帯に編成された。さらにMBC「オーロラ姫」とSBS「おバカちゃん注意報」が固定視聴者を確保している状況で、難しい挑戦を始めた。しかし、心配とは異なり、「ルビーの指輪」は初回放送で7.6%(ニールセン・コリア集計基準、以下、同一基準)の視聴率を記録した後、毎回自己最高視聴率を更新した。早くから「おバカちゃん注意報」を抜いた「ルビーの指輪」は結局、「オーロラ姫」まで乗り越え、5年ぶりに再編成されたKBS毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)の華麗なる復活を告げた。特に今月1日の放送分は24.6%の高い視聴率を記録した。

ドラマのゴールデンタイムに放送されるミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)も20%突破が難しいときに、「ルビーの指輪」のこのような活躍は当然、拍手を受けるべきことだった。KBSドラマに第2の全盛期を与えた「ルビーの指輪」の人気は昨年12月31日に開かれた「KBS 演技大賞」でも確認できた。キム・ソクフン、イ・ソヨンが毎日ドラマ部門男女優秀賞を総なめにする底力を見せ付けた。

そして「ルビーの指輪」の後番組として、新たな復讐劇が視聴者の元を訪れる。ユン・ソイ、パク・ジョンチョル、クォン・ユル主演の「天使の罠」は聖女になりたかったが、復讐のために悪を選んだ女と、財閥3世として生きたかったが、愛で悪まで包み込む男の熱い愛を描いたラブストーリー。韓国で6日の午後7時50分から放送される。

記者 : シン・ナラ