「花よりお姉さん」イ・スンギからユン・ヨジョンまで、女優への偏見を一気に吹き飛ばした5人の役割とは?

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「花よりお姉さん」お姉さんたちの全盛時代

おじいさんに続き今度はお姉さんだ。tvN「花よりおじいさん」を手がけたナ・ヨンソクプロデューサーのバックパック旅行プロジェクト第2弾「花よりお姉さん」が大きな人気を集めた。実はか弱い花のようなお姉さん4人と、荷運びよりも荷物に近かったイ・スンギの活躍は、第1話から視線を集めるに十分だった。気難しくてプライドが高いように見えた女優に対する偏見を一気に吹き飛ばした「花よりお姉さん」。その人気の秘訣に迫る。

“最年長”ユン・ヨジョン(1947年6月19日生まれ)

1966年、TBC第3期公開採用タレントとしてデビューした。1987年「愛と野望」をはじめ、「風呂場の男達」「長子」「カイスト~天才たちの青春日記~」などの人気作品に出演した。人々には映画「ハウスメイド」「蜜の味 テイスト オブ マネー」で見せたカリスマ性に満ちた几帳面なイメージとして記憶されている。「花よりお姉さん」でユン・ヨジョンは知的な魅力を思い切りアピールした。トルコの空港では現地の人々と英語でスムーズにコミュニケーションをとって視聴者たちを驚かせ、他人の言葉に耳を傾けてポイントを抑える能力も示した。気の強いキャラクターのイメージに包まれたその裏側には、自分の長旅により一人で過ごす母親を心配する温かさも溶け込んでいる。

“4次元のお姉さん”キム・ジャオク(1951年10月11日生まれ)

1970年、MBC第2期公開採用タレントとしてデビューした。1996年にリリースした1stアルバム「王女は孤独」を通じてお姫様のイメージを固めてから、少女のような感性とはにかんだ笑顔がトレードマークになった。2009年に放送されたMBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「明日に向かってハイキック」では、「花よりおじいさん」に出演したイ・スンジェとカップルを演じた。「花よりお姉さん」でキム・ジャオクは、良く笑い、どこででもその瞬間思い浮かんだ感情を書き留める少女のような姿をアピールした。特に、みんながパニックに陥ったトルコの空港で、平然と座ってその瞬間を記録する姿は強い印象を残した。

“雑食少女”キム・ヒエ(1968年4月23日生まれ)

1983年に映画「20年の初日」で映画デビューした。「女はなにで生きるのか」をはじめ「息子と娘」「妻~愛の果てに~」などの清純な姿だけでなく「完全なる愛」「妻の資格」などの強い役割まで、様々な演技を披露した。キム・ヒエは前に出ない代わりに、後ろから姉と末っ子のイ・スンギの面倒を見る逞しくて賢い姿を見せて「花よりお姉さん」で愛された。静かにトラブルを解決しても表に出さない態度は、普段のキム・ヒエの姿そのままだった。キム・ヒエは隠していたお笑い本能までアピールしながら活躍した。

“お転婆娘の末っ子”イ・ミヨン(1971年9月23日生まれ)

ドラマ「愛が花咲く樹」が輩出した最高の青春スターの一人。主演を務めた映画「幸せは成績順じゃないでしょう」を通じて外見と実力を両方とも認められた。「明成(ミョンソン)皇后」「黒水仙」「キムマンドク~美しき伝説の商人」などで見せたカリスマ性のある演技で馴染み深い。イ・ミヨンは「花よりお姉さん」では興奮しやすい行動派だ。せっかちな性格で言葉よりも体が先に動き、お姉さんたちの荷物も自ら運ぶ。上には3人のお姉さんたちを、下には末っ子の荷運びイ・スンギの面倒を見る「花よりお姉さん」の行動隊長だ。

“荷運び(荷物)”イ・スンギ(1987年1月13日生まれ)

2004年に1stアルバム「蛾の夢」で音楽界にデビューした。その後、MBCシットコム「ノンストップ5」に出演することで役者へと活動の領域を広げ、SBS「僕の彼女は九尾狐<クミホ>」とMBC「キング~Two Hearts」を通じて勢いに乗ったロマンス演技を披露して、昨年放送を終了したMBC「九家(クガ)の書~千年に一度の恋~」では半人半獣のチェ・ガンチ役で人気を集めた。最も信頼できる芸能人として挙げられた彼が「花よりお姉さん」では荷物持ちへと転落した悲運の男となった。一足遅い“ホダン”(しっかりしているように見えるが、どこか抜けている人)な部分はあるが、自身のミスを正直に認めて最善を尽くす姿で、もちろん好感度も最高だ。

記者 : チョン・ジニョン