“大ヒット”CRAYON POP、韓国音楽界で生き残ることができるのか?

OSEN |

CRAYON POPは「パパパ」に継ぐヒット曲を作り出すことができるだろうか?

「one-hit wonder(一発屋)」という音楽用語がある。1曲だけのヒット曲を発表し、その後聞かれなくなったアーティストまたはその曲を指す言葉で、長い音楽歴史の中で「一発屋」と呼ばれる音楽家(チーム)も多数存在する。

昨年のPSY(サイ)の場合、「江南(カンナム)スタイル」で一部の海外メディアから「一発屋」の可能性について囁かれたが、今年上半期に「GENTLEMAN(ジェントルマン)」を続けてヒットさせ、論争を収めた。

最近、海外メディアからもPSYに継ぐK-POPスターとして注目されているのが、5人組女性グループCRAYON POPだ。「パパパ」で8月30日に放送されたKBS「ミュージックバンク」で1位のトロフィーを獲得し、人気の頂点を極めることになった。

相変わらず様々な論争や関心の中心におり、このような要素がノイズマーケティング(PRの一丸として、世間を騒がせるようなことで注目を集めようとするマーケティング)としてCRAYON POPと「パパパ」の人気上昇に影響を与えていることは周知のことだ。確かに歳月が経ち、2013年の夏の音楽業界を思い出す時、ヘルメットを被りジャージ姿のステージ衣装を着て「直列5気筒ダンス」を踊るCRAYON POPと「パパパ」という曲を記憶することにはなるだろう。

しかし、果たしてCRAYON POPが「パパパ」ほどの人気と、ヒット曲と認められるほどの後続曲を発表できるだろうか。

ここ数年間、大手事務所が育てたアイドル歌手が音楽業界を支配し、K-POPの世界的な人気をリードし、これに便乗した数多くの中小事務所も雨後の竹の子のようにチームを作り出して音楽業界にチャレンジしたが、成功の確率は著しく低いものだった。

小規模の音楽事務所所属のCRAYON POPも、トップの座に立つまで1年を超える時間がかかった。相当な結果を得るまでは、いわゆる人気グループに仲間入りするのが難しい韓国の音楽業界で、いずれにせよCRAYON POPは爆発的な支持を得る人気グループになった。

しかし、私たちが考える正常なPRのレベルを超え、いくつかのネガティブ要素により「パパパ」が人気曲となった時点で、CRAYON POPが一発屋になる可能性はかなり高いといえる。

一つ例を挙げると、一時「パパパ」のMR(Music Recorded:録音された伴奏)削除の論争もあったが、CRAYON POPがどれだけちゃんと歌えるチームなのかについても世論とネットユーザーからの不信感がある程度存在しており、曲よりはコミカルなダンスが絶対的な人気要素として作用しているためだ。

他のトップレベルのグループのように幅広いファン層を確保しているというよりは、CRAYON POPは一般の人々から支持を得ているため、「パパパ」を超えるほどの後続曲が出ない限り“砂上の楼閣”のような結果になる可能性も排除できない。また、数々の紆余曲折の中で「パパパ」が大きな人気を得たが、CRAYON POPが今後披露する曲で今回と同じような状況があった場合、かえってメディアと人々からそっぽを向かれる可能性を念頭に置かなければならない。

特に、様々な論争が起きている状況で未熟な対応能力を見せてきたCRAYON POPの事務所にも、ポスト「パパパ」に対して深く悩まなければならないタイミングが来ているようだ。結局、多くの人々の関心が「パパパ」後のCRAYON POPがどのようになるかに移行した時、「一発屋」になるのか「永久的なヒット曲セラー」になるのかの運命はもっぱらCRAYON POPと所属事務所の努力の有無によって決まるはずだ。

2013年を超えて来年と再来年、そしてその次の年にもCRAYON POPというガールズグループに立派なステージで出会えることを期待したい。

記者 : ハリソン