【REPORT】ソン・ガン、日本ファンと新たなモーメント!ピアノ弾き語りからK-POPダンスまでプレゼント満載

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「Sweet Home-俺と世界の絶望-」「わかっていても」「気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!」など、立て続けにヒット作に出演し、今最も熱い注目を集める俳優ソン・ガンの初来日イベント「2023 SONG KANG FANMEETING IN JAPAN -MOMENT-」が、2月14日(火)パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。同公演のチケットは即ソールドアウト、追加で昼公演が追加され、さらに2月18日(土)・19日(日)にグランキューブ大阪での大阪公演も再追加された。Kstyleでは、日本ファンとの初対面となった横浜・昼公演の様子をレポートする。
 

甘い歌声で登場!大きなハートにファン悶絶

オープニング映像が終わると、オフィシャルロゴマークをあしらったマイクを持ったソン・ガンが登場。「キャー」という大歓声と拍手で迎えられ、笑顔で手を振りながらSUPER JUNIORキュヒョンの「深い夜を飛んで(Flying, deep in the night)」を甘い歌声で披露する。曲の最後には頭上で大きなハートを作って愛嬌を振りまき、「こんにちは。ソン・ガンです。今日はお越しいただきありがとうございます」と挨拶。続けて日本語で「愛してるよ~」とささやくと「ギャー!!」と悲鳴に似た歓声が。

まずはMCの古家正亨の進行で近況トーク。日本には何度か来たことがあるものの、公式では初めての来日ということで心境を聞くと「リハーサルまでは楽しくやっていたのですが、このように皆さんと対面してみたら、とても震えて緊張します。今日はたくさん楽しい思い出を作っていってくださったらうれしいです」と笑顔。さらにバレンタインデーということで「日本のファンのために持ってきたものがある」と胸元から指ハートを取り出し、はにかんだ表情で観客のハートをノックアウトした。

客席は黄緑色のペンライトを持った大勢のファン“ソンピョン”で埋め尽くされている。MCにファンクラブ名の“ソンピョン”の由来を聞かれると「ソン・ガンの味方という意味です。いつでも僕の味方としてそばにいてくれる方々という意味でソンピョンとつけました」と説明し「気に入ってくれましたか~?」とキュートな笑顔で観客に尋ねた。
 

ソン・ガンの特別なモーメント!誕生から今までを振り返る

ここからはファンミーティングのタイトルになっている「Moment」をテーマにした企画。まずは、これまでのソン・ガンの特別なモーメントを振りかえる「The Moment」のコーナーで、スクリーンにソン・ガンが自ら書いた人生グラフが映し出されて、ひとつひとつのモーメントを深堀りしてゆくというもの。“1994年・誕生”では生まれた時の体重が4.4kgだったと記され「小さい頃はおとなしくて、ダダをこねることもなく、ご飯だけはちゃんと食べていた」とのエピソードを明かした。“1998年・弟が誕生”では、兄弟で撮った写真が公開された。その時点のグラフがあまり上昇していない理由を聞かれて「弟が生まれたことは僕にとってうれしいことではなかったです。弟がかわいがられて、やきもちをやいたんです」と笑いを誘うと、現在の兄弟仲については「特別に仲が良いというわけではなく(笑)、時々会えば仲良く過ごします。お互いに愛し合っていることが重要なので(笑)」と男兄弟ならではの関係性を説明した。

“2017年「カノジョは嘘を愛しすぎてる」”では、演じたジヌ役について「片思いする役なので緊張しました。台本をよく読んで、どうしたら片思いを表現できるだろうかとたくさん考えました。日本の原作も見ました」とのエピソードを。“2018年「SBS人気歌謡」「ミチュリ8-1000」”では、「『人気歌謡』をしながらカメラに撮られることに慣れましたし、『ミチュリ』というバラエティ番組ではカメラ恐怖症(カメラの前で緊張してしまうこと)を克服できました」と語るとともに当時の写真も公開した。

“2019年「恋するアプリ Love Alarm」”では、オーディションで2000人の中から主役のソノ役に選ばれたことについて「監督が演技をするように言われたのですが、どんなことをさせても僕が揺るがずに自信を持っている姿を見て選んでくださいました」と秘話を公開。好きなシーンを聞かれると「ジョジョ、僕を好きになって」と低音で名セリフを再現し、観客からまたもや「ギャー!!」と悲鳴が。演じたソノとの共通点については「う~ん」と悩みながら「ちょっとツンデレなところ」と答えた。

“2020年「Sweet Home-俺と世界の絶望-」”のモーメントではグラフが大きく上昇し、その理由を「僕の名前を知ってもらえる機会になったし、いろんな面で得るものが多い作品だった」と語った。“2022年「恋するアプリ Love Alarmシーズン2」「ナビレラ」「わかっていても」”では、大躍進だった当時を振り返って「1日2~3時間しか寝ないで撮影して、終わったらまた次の作品という感じで大変でしたが、とてもいい経験でしたし、楽しかったです」とポシティブな発言で観客を和ませた。“2022年「気象庁の人々」”については、「セリフを覚えるのが大変でしたが、キャラクターを演じるのは楽でした。なぜなら(シウの)ちょっと抜けた性格が僕と似ているので。有名な先輩たちと一緒に演技することができて演技の面でも大きな助けになりました」とコメントした。

“2022年6月12日ソンピョン(ファンクラブ)誕生”では、当時行ったファンイベントの写真が公開された。「この写真の時よりだいぶ痩せたでしょう? 皆さんのためにダイエットをしたんです。運動をして食べるものを減らしました。ダイエットはつらいから自慢したかったんです(笑)」と茶目っ気たっぷりに語り、観客を胸キュンさせた。最後のモーメント“2022年「Sweet Home-俺と世界の絶望-」続編の撮影”では、現在撮影中のスチール写真を公開し続編への期待を高めた。すべてのモーメントの深堀りを終えて古家が「この後のグラフを書くとしたら、さらに上に登っていく一方ですよね」と尋ねると「今日以降は、ず~~~っと上まで伸びていきます」と上空を指さしながら笑顔で回答。ソン・ガンファンにとってはソン・ガンのことをより知ることができるコーナー企画だった。
 

ファンの手紙に感謝!大爆笑のコメントも

2つ目は、「Moment」のコーナー。ソン・ガンとソンピョンの特別な瞬間がいつだったのかを事前に募り、ファンからの手紙が公開された。「年に1度話す程度だった母と共通の趣味ができてコミュニケーションが増えました。足腰が弱くて遠出ができない母ですが、リハビリを頑張って、目標は韓国のロケ地を巡ること、そしてソン・ガンくんと会うことです」とMCが手紙を読み上げると「僕を通じてお母様との仲が深まったとのことで、とてもうれしいです。韓国でお会い出来たらいいですね。次はお母様と一緒にお目にかかりましょう」と優しい言葉をかけた。続いて「私がソンピョンになったきっかけは、初めての出産後、友人に教えてもらった『わかっていても』を見たことです。毎日疲れてなにもできずにいた時に新たなる楽しみができました。韓国ドラマに興味を持つきっかけをいただけて、今も育児の癒しとなって元気をもらっています」という手紙には「これからも育児を頑張って! 僕もこれから頑張りますので一緒に頑張りましょう! ファイト!」とエールを送った。次に「友人と一緒に『わかっていても』でジェオンがレトルトのわかめスープを置いていくシーンで大興奮。以来、私たちはお互いの誕生日にレトルトのわかめスープを贈り合っています」とのユニークなメッセ―ジには、なんと反応したらいいのか戸惑ったようで「わかめスープですか? もともとわかめスープを好きではなかったのに、ドラマをきっかけに好きになってくださったならよかったです」と、わかめスープへの発言に大爆笑。最後は「僕のためにこのように多くの影響を受けてくださったことが光栄です。これからより一層一生懸命に活動して努力します」と真摯なコメントでコーナーを締めくくった。

3つ目のコーナーは、ドラマの名シーンを再現する「Choice of Moment」で、セリフ・ジャンル・BGMの項目から用紙を1枚ずつ引き、3項目を組み合わせて演技をするというもの。またアイテムが入ったボックスも準備されており、それを小道具として使用する。最初に選んだ用紙は「Sweet Home-俺と世界の絶望-」のヒョンスのセリフ「気を引き締めてください。怪物に食べられたくなければ」と“時代劇”“童謡”というとんでもない組み合わせで、思わず「グェ!!」という奇声を上げるソン・ガン。ボックスから選んだアイテムのバレンタインのチョコレートを持ちながら演技モードに入ろうとしたが、BGMで「クレヨンしんちゃん」の「パニック、パニック♪」が流れると、動揺してしまい結局普通にセリフを言っただけに(笑)。次に選んだ用紙は「気象庁の人々」のシウのセリフ“時のシ、雨のウ、時と合わせて降る雨イ・シウです”“ホラースリラー”“POP”の組み合わせ。小道具は子ども用のお姫様変身グッズで、MCが急接近してハートのイヤリングやティアラの装着を手伝うと、うらやましさのあまり「うわ~」「ギャー」と悲鳴があがる。アクションがかかると、もはや開き直ったように設定は無視して普通にかっこよくセリフを決める。結果的に、設定はこの際どうでもよく、ソン・ガンの頑張っている姿や、お姫様に扮した姿を愛でるコーナー企画となったが大いに盛り上がった。
 

ピアノ弾き語りを披露!K-POPダンスも披露

ここで一旦衣装チェンジのために舞台裏へ。その間、スクリーンにはソン・ガンがファンのためにあるものをハンドメイドする企画に密着した映像が流される。移動中の車内でのリラックスした様子や、熱心にモノづくりをする様子など素顔が垣間見られる映像を経て、最終的に完成したのは“BY YOUR SIDE SONG”というソンピョンを英語で刻印したシルバーのバングル。このバングルは後日、日本でも販売を計画中だと明かされると、ファンからは喜びの拍手が巻きおこった。

いつの間にかステージにはグランドピアノが準備され、ブラックスーツのソン・ガンが再登場。GEORGEの「好き(something between us)」を弾き語りで披露すると、その麗しい姿と柔らかな歌声、スクリーンに映し出された長くて細い指に観客はうっとり。途中、間違えて「あっ!」と声をあげたのもご愛敬で、ファンのために一生懸命に練習したことがうかがえる心のこもった演奏に観客は酔いしれた。曲を終えると「皆さん、僕の指が震えているのが見えますか? はぁ……僕は注目されるとつらいんですよ。衣装を着替えてステージに上がる前に、どれだけマインドコントロールをしたことか! 『できる、できる』って」と緊張しまくりだったことを明かし、安堵の表情を浮かべた。

しっとりとしたピアノ演奏の後は雰囲気を一転して、ソン・ガンがミッションに挑戦して成功したぶんだけ観客にプレゼントが贈られる「Moment of Mission」のコーナーへ。1つめは握力テストということで、リンゴを素手で真っ二つに割るミッション。リンゴを立て続けに2個見事に割ると「皆さん、どうでしたか? 野獣みたいだったでしょう」と満足そうな笑顔を。2つ目は集中力テストのダーツで、5回投じて合計80点以上ならばミッションクリアとなる。「わかっていても」のジェオンを彷彿させる姿でダーツを投じていくソン・ガン。思ったより点数が伸びずにハラハラすると、突如ダーツの機械に「WIN!!」との文字が出て、ミッション進行役のMCはビックリ!! どうやら機械の設定が対戦モードになっていたようで、MCは「一体誰に勝ったのでしょうね」と苦笑しつつ、再度初めからチャレンジすることに。2度目は5回を投じて合計59点。惜しい得点に観客からは「え~~」との声があがり、クレームの声の圧に負けたMCは「あと1回だけ追加しましょう」と追加でチャンスを。結果、得点は72点となったが、その瞬間またもや機械には「WIN!!」の表示が。そこで古家は「誰に勝ったのかわかりませんが、勝ちました!! ミッションクリアです~」と強引にゲームをまとめた。

結果、2つのミッションはクリアとなったが、ダーツは実質クリアではなかったということで罰ゲームとしてダンスを披露することに。NewJeansの「Hype Boy」のBGMが流れると、振付けはだけは完璧に再現した(笑)ダンスに大歓声が。「ダンスを3回くらい習いましたが、先生に『ただ君の踊りたいようにやれ』と言われました」と自虐エピソードでも笑いをとった。さらにMCの「では、リンゴを無事に割れた喜びのダンスも見せてください」とのむちゃぶりからSEVENTEENの「HOT」も披露し、腰をくねらせる動きに黄色い歓声があがった。ミッションクリアのプレゼント抽選会では、ソン・ガンがモデルを務めるブランドの商品にサイン入り色紙などをセットにしたものなど、豪華なラインナップに観客は大喜び。抽選箱から選ばれた席番が発表されて、当選者が挙手すると、ソン・ガンはひとりひとり確認しながら手を振って笑顔もプレゼントした。
 

カッコよさと可愛さも!新たな魅力で観客を魅了

すべてのコーナーを終えて、最後は歌のプレゼント。ドラマ「賢い医師生活」でチョ・ジョンソクがカバーして再ヒットしたCOOLの「Aloha」で伸びやかで優しい歌声を披露し、会場をバレンタインデーにふさわしい甘いムードに包み込んだ。

ソンピョンとの「Moment」を記録する記念撮影の後は、改めて挨拶を。「皆さん、今日どうでしたか? どうしたらより良い姿をお見せできるか、たくさん悩んで考えました。なにかをお見せするに先立って『ファンの皆さんが好きになってくれるかな』といつも悩みます。だからプレッシャーも大きいのですが、このように皆さんとお会いすると悩んだ甲斐があったなと感じられます。今日のステキな思い出を胸に抱いて帰ります。ソンピョンの皆さんにとっても今日がいい1日、健康な1日、幸せな1日、思い出の詰まった1日になればいいと思います。ソンピョンたち、愛してる!!」。ステージを去ると、スクリーンにソン・ガン直筆の感謝の手紙が映し出される。心がこもった手紙に大きな拍手が巻き起こり約2時間のファンミーティングは幕を閉じた。

MCや通訳が話す日本語を時々拾っては「すごい~」「かわいい~」とマネをしたり、アイドルのダンスでお茶目な姿を見せるなど、作品で見せるカッコよさとはまったく別の新たな魅力で観客を魅了してやまなかったソン・ガン。なにより彼自身も日本のファンとの交流を楽しんでいる様子が伝わり、ファンが俳優に力をもらうように、俳優にとってもファンの存在が大きな原動力になるのだなと感じられた。この日の思い出を胸に、彼が次の作品でも私たちを楽しませてくれることを期待したい。

取材:安部裕子

■イベント情報
「2023 SONG KANG FANMEETING IN JAPAN -MOMENT-」
日時:2023年2月14日(火)
昼 14:00開場 / 15:00 開演
夜 18:00開場 / 19:00 開演
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール

■ファンクラブ情報
ソン・ガン ジャパンオフィシャルファンクラブ
年会費:6,600円(税込)
入会金:1,100円(税込)

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■関連サイト
・ソン・ガン ジャパンオフィシャルファンクラブ:https://song-kang.jp/
・ソン・ガン日本公式Twitter:https://twitter.com/songkang_jp

記者 : Kstyle編集部