「最終兵器アリス」ソン・ゴニ“撮影で腰を負傷も…この作品は大きなチャンスだった”

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写真=WATCHA
俳優のソン・ゴニが撮影中に腰を負傷したことがあったと明かした。

最近、ソウル鍾路(チョンノ)区三清路(サムチョンロ)の某カフェで行われたWATCHAオリジナルドラマ「最終兵器アリス」のインタビューでソン・ゴニは、作品に出演したきっかけ、キャラクターの準備過程に言及した。

「最終兵器アリス」は、殺し屋という正体を隠さなければならない転校生のキョウル(パク・セワン)と、非暴力で学校の平和を取り戻した変人だが、イケメンのヨルム(ソン・ゴニ)が犯罪組織に追われる、血の色に染まる学校生活を描くハイティーンアクションロマンスだ。ソン・ゴニは変人だがイケメンのヨルム役を演じた。

彼は「主人公を提案されたのが初めてで、とてもありがたかったです。ヨルムは苦痛を苦痛で忘れ、殴られるのを楽しむ子です。韓国ドラマではなかなか見ることのできないキャラクターだと思い、演じたかったです。ハイティーンというのも魅力的でした。監督の提案が嬉しかったです」と明かした。

また「『なぜ僕を選んだんですか?』と冗談半分で質問したことがあるのですが、ただヨルムの姿があるからとおっしゃっていました。正確には言っていませんでしたが、僕からヨルムが見えたみたいです。ヨルムは僕が演じてきた人物と違うので、僕の姿から変えてみたいという気持ちもありました」と付け加えた。

彼は「ヨルムは僕と似ているところが一つもないと思いました。母へのトラウマがあり、死ねなくて生きていて、苦痛をもっと大きな苦痛で忘れるということが理解できなかったのですが、考え方は似ていました。考える姿勢や、実際の口癖など、似ているところがありました。その部分は楽に演じることができたと思います」とし「ただ暗いだけ、というふうには描きたくなかったです。それを乗り越えたのでキョウルと対面することができたと思います」と伝えた。

また「(監督と)台詞のトーンについてたくさん話しました。ヨルムはどんな口調だろうか、どのように話すのかをとても悩みました。無愛想ですが無愛想ではない、無心そうだけどそうではないです。世間知らずの少年のようで、またとても考え込んだりする人のようですし、人から見るとよく分からない人だと思いました。口調がゆっくりなので、それを保ちながら出てくる魅力があったと思います。言葉は遅いですが、台詞の呼吸が早いですし、キョウルと対照的で面白い要素だと思います」と伝えた。

ヨルム役を演じるため、アクションスクールに通って準備をしたというソン・ゴニ。彼は「アクションスクールで学ぶ基本技があります。転び方、受け身、走ることもあるので体力の訓練もたくさんしました。蹴り、パンチも学びました。話が進むに連れ、僕は殴られて(セワン)姉さんはカッコいいアクションが多かったです。殴られるのもとても新しかったですし、殴られることは思ったよりも難しかったです。練習を繰り返していくうちに良くなり、楽しく撮影できました」と伝えた。

安全な現場で撮影したが、負傷もあったという。ソン・ゴニは「4階の屋上からのワイヤーシーンがあったのですが、息が合わず板に腰が当たりました。幸い骨折はしませんでしたが、痛すぎて言葉が出ないほどでした。骨の打撲傷で、骨に痣ができるとなくなるまで時間がかかるようです。後遺症が少しありましたが、治療は全部受けましたし、深刻なものではなかったです。撮影は安全にすべて終えました」と当時を振り返った。

また「ワイヤーを使って撮るシーンがあったのですが、少し怖かったです。やっているうちに慣れました。以前『誕生日手紙』という作品の時も似ている感じで腰を怪我したことがあり、怖かったです」と付け加えた。

主役としての心構えにも言及した。彼は「僕が最も長い時間、現場にいる人間じゃないですか。少しだけ撮って帰るわけではないので、一緒に仕事をするスタッフと楽しくやりたいと思いました。撮影が少し上手くいかない日も、笑って対応できる雰囲気にしたいと思いました。毎朝、撮影現場に行ってコーヒーを一杯飲む時間がとても幸せな時間でした」と明かした。

「最終兵器アリス」を通じて、とても成長を感じたというソン・ゴニは「僕が僕を評価することはできないですが、一歩進んだ感じです。監督とワンシーン、ワンシーン、ヨルムの感情についてどうこのシーンを構成するのか、悩みながら作っていったので、こんなに素晴らしい演技の勉強は初めてでした」と作品への愛情を見せた。

また「『最終兵器アリス』は僕の人生の中で大きなチャンスでした。監督と演技を仕上げていった瞬間が大切で、今後も記憶に残る作品になると思います。僕を一歩進めるようにしてくれた作品です」と伝えた。

記者 : パク・ジョンミン