シン・イェウン&カン・テオからキム・セロンまで「ドラマスペシャル2021」に出演…それぞれの見どころとは?(総合)

OSEN |

写真=KBS
KBSドラマの流れを継ぐ「ドラマスペシャル2021」が新鮮な題材、練り込まれた台本や演出で重装備した3本の単発ドラマを披露する。

本日(19日)、KBS 2TV「ドラマスペシャル2021」のオンライン合同記者懇談会が開かれた。このイベントには、単発ドラマ「デコピン一発が別れに及ぼす影響」(以下、デコピン)のク・ソンジュンプロデューサー、シン・イェウン、カン・テオ、「Between」のチェ・ヨンスプロデューサー、ソン・ユビン、ホン・スジュ、「彼女たち」のイ・ウンヒプロデューサー、キム・セロン、チョン・ダウンが出席した。

同日午後11時25分、韓国で初放送される「デコピン」は、デコピン一発のため彼氏に別れを告げた女性と別れを受け入れられない男の成長を描いたラブコメディドラマだ。同作は、KBS単発ドラマ脚本公募優秀作で、練り込まれたストーリーと映像、そして共感を呼ぶセリフを予告している。

「デコピン」を通じて初めて共演したシン・イェウンとカン・テオは、それぞれオ・ジンとチャ・ミンジェに扮する。シン・イェウンは、中学校の保健教師オ・ジン役で、古い恋人のチャ・ミンジェ(カン・テオ)のデコピン一発で、愛どころか配慮すらしてもらっていなかったことに気づき、別れを決心する人物。カン・テオは完璧なスペックと能力を誇る広告制作会社の代表チャ・ミンジェ役で、オ・ジンからの別れを受け入れられない演技を披露する予定だ。

主人公のオ・ジンとチャ・ミンジェは、3年間の交際期間が虚しいほど、いたずらで始まったデコピン一発のため別れることになる。この過程で、各人物たちの物語と恋の終わりを迎えるようになった2人の感情がどのように描かれるのか、期待を集めている。2人はビジュアルと演技力をもとに、別れに向けて走っている現実的な恋人の様子を描くという。

これに関連して、ク・ソンジュン監督は「単発ドラマで構成されているので、短いエピソードに人物の成長と起承転結を盛り込まなければならない負担があった。そのような部分に集中した」と説明。また、作品を通じて伝えたいメッセージについて「最初に誰かに会う時は、注意して警戒する。関係が深くなって近くなるほど、楽になるほど、逆説的に態度が軽率になる。些細なことで関係が壊れて崩れることを描きたかった」と述べた。

また、シン・イェウンは撮影のビハインドをサプライズ告白して、カン・テオを困惑させた。彼女はデコピンを本当に打たれなくてもいいシーンでも、カン・テオに打ってほしいと求める熱情を見せ、テイクが進むにつれて額がむくむと、カン・テオはシン・イェウンに氷と卵をあげたという。

これに対して、ク・ソンジュン監督は「イェウンさんには申し訳ないけど、本当にリアルだった。別にエフェクトを入れなくてもいいほどであり、ドラマにもそのまま出てくる」と証言した。

ソン・ユビンとホン・スジュが披露する「Between」は、韓国で今月26日午後10時40分から放送される。双子の兄弟が1人の女性をはさんで繰り広げる、未成熟な痴情恋愛が盛り込まれた作品だ。新鮮なストーリーとユニークな雰囲気、個性溢れる俳優たちの共演で、これまでになかった痴情恋愛を誕生させ、視聴者たちを期待させている。

同作を通じて、初めて成人の演技に挑戦するソン・ユビンは、双子の兄弟キム・ユニとキム・ファニに扮する。キム・ユニとキム・ファニ兄弟は、それぞれ国務院試験や映画監督志望という正反対の道を歩く人物。一人二役の演技で、兄弟間の微妙な劣等感と競争心を繊細に描く予定だ。

双子演技を披露する彼は「一人二役をする経験自体が、よくあることではないと思った。上手くできるかどうか分からないが、最善を尽くしてみたいと思った。台本の練習をする時も、二重人格のように練習した」と明らかにした。また「一人二役ではないけど、『マスク』のジム・キャリーが仮面をかぶっている時とない時の演技が違う。そのような部分に集中して観た。また、イ・ソンミンさん、ソン・ヒョンジュさんら先輩俳優たちの演技を参考にした」とし、双子演技のためにたくさんの資料を参考にしたと伝えた。

ホン・スジュは、若い年齢でデビューし、忠武路(チュンムロ:韓国映画の代名詞)の新星と呼ばれた映画監督ホン・チョン役を務めた。ホン・チョンは様々な映画祭で賞を総なめにしたが、最後の作品の後、3年目彷徨っていた中、偶然2人の兄弟に出くわすことになる。

彼女は、新鮮な題材に惹かれて作品を選択したと伝え「『Between』を通じてこのような俳優がいることを知ってほしい。ユビンさんを見てすごく勉強になった」とし、謙虚な姿を見せた。

特にチェ・ヨンス監督は「双子であるので、弟ユニの感情を積み重ねていくことに集中した。ユンとファニはすごく違うが、差別化のためにキャラクターの習慣や口調を作ることができるようたくさん努力した」と説明
。また「人間であるからこそ経験するアイロニーを収めた。人間の不完全なところがもっと魅力的だ。キャラクターの成熟さ、未成熟さが混ざっている部分が興味津々だ。『自分はしっかり生きているのか?』『自分として生きているのが?』という悩みができる時、足を止めるのが容易ではないが、『Between』を観てしばらく足を止めて、自分自身を省みる時間を持ってほしい」と付け加えた。

最後に「最高の1分を選ぶとしたら、終盤に双子が喧嘩するシーンがある。私がソン・ユビンを韓国のティモシー・シャラメと呼んでいるが、演技が本当に上手だ。手に汗を握らせる場面がある」とし、期待を高めた。

キム・セロン、チョン・ダウンが披露する、韓国で12月3日午後11時25分に放送される「彼女たち」は、宮殿に残るために王太子妃ボン氏を没落させなければならない女官ソサンの葛藤を描く時代劇だ。

約5年ぶりに時代劇に挑戦するキム・セロンは、宮殿生活14年目の女官ソサン役を演じる。これに「時代劇に再び挑戦することよりは、宮殿内の人物の生存、個人的な感情などに気を使った」とし、彼女のイメージチェンジが期待を高めている。

王太子妃役を務めたチョン・ダウンは「時代劇に対する夢があった」とし、格別な愛情を表した。イ・ウンヒ監督は「台本を初めて読んだ時、面白くて強烈だった。キャラクターがいいと思った。時代劇をたくさん観てきたため、宮殿が慣れているかもしれない。しかし現代人の観点で見れば奇妙な空間だ」とし、同作の特別なポイントを伝えた。

また、キャスティングに関して「2人と打ち合わせでお会いした時から、私が願っていた雰囲気が感じられた。シンクロ率を高めようとした。だから現場でも『このキャラクターだったら、どのように行動したと思う?』という質問を俳優たちにたくさんした」と話し、良い作品のために俳優と絶えず交流したと明らかにした。

最後に「デコピン」「Between」「彼女たち」の期待ポイントについて話す時間が続いた。まず「デコピン」のク・ソンジュン監督は、「みんなが経験してみたであろう感情に従って観てほしい」と伝え、「Between」のソン・ユビンは「人物同士のストーリーで、葛藤と痴情恋愛ジャンルらしく、危なっかしい感情がたくさん出てくる」と説明した。ホン・スジュは「未成熟な人物たちが成長していくことを観ていただきたい」、チェ・ヨンス監督は「2人の俳優が見事に演じてくれたので、期待してほしい」と伝えた。

「彼女たち」のキム・セロンは「ソサンと皇太子妃の宮殿生存機を楽しみにしてほしい」とし、チョン・ダウンは「本当に面白くて新鮮な題材の時代劇に挑戦した」と伝え、イ・ウンヒ監督は「現代的だと思えるほど、楽しく観ていただけると思う」と説明し、期待を高めた。

記者 : イム・ヘヨン