チョン・ドヨン&リュ・ジュンヨルら出演、新ドラマ「人間失格」予告映像を公開

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写真=JTBC
「人間失格」が濃い感性に加わったリアルな共感で視聴者の心を打つ。

JTBC新ドラマ「人間失格」側は本日(12日)、平凡だからより特別な人々のストーリーを聴かせる「シノプシスを広げる」の予告映像を公開。チョン・ドヨン、リュ・ジュンヨルをはじめ、パク・ビョンウン、キム・ヒョジン、パク・ジヨン、ヤン・ドングンまで、レベルの違う俳優たちのシノプシスリレー朗読がドラマへの期待をより一層高める。

同作は人生の下り坂の途中で“何もできなかったこと”に気づく、光に向かって最善を尽くして歩んできた平凡な人々の物語を描く。何者にもなれないまま人生の道に迷っている女性ブジョン(チョン・ドヨン)と、何者にもなれそうもない自分が怖くなった、青春の終わりを迎えている男性ガンジェ(リュ・ジュンヨル)、深い闇の中で向き合った2人の男女の心染みる傷と癒やしの敍事が描かれる。

何より、チョン・ドヨンとリュ・ジュンヨルの出会いと、完成度の高い数々の「人生の作品」を作り上げた制作陣の意気投合に、最高の期待作として注目を集めている。映画「世宗大王 星を追う者たち」「ラスト・プリンセス -大韓帝国最後の皇女-」「春の日は過ぎゆく」「8月のクリスマス」など、数多くの名作を誕生させた韓国ロマンス映画の巨匠ホ・ジノ監督の初となるドラマ演出作という点も、ドラマファンをさらにときめかせる。ここに、映画「ソウォン/願い」「私の愛、私の花嫁」「建築学概論」の脚本家であるキム・ジヘが執筆を担当。人間の内面を掘り下げる深みのある洞察で濃い感性がにじみ出るウェルメイドドラマの誕生を期待させる。

そんな中で公開された予告映像は、がらんとした空間を埋める俳優たちの存在だけで雰囲気を圧倒。シノプシスの文章一行、文字一つにも真心を込めた6人の俳優の淡泊だが力のある声が、視線を釘付けにする。

「人の人生を大まかに光の人生と闇の人生、こうやって2つに分けるとしたら人々はどのような人生を生きたいと思いますか?」」というチョン・ドヨンとリュ・ジュンヨルの質問に、「当然最善を尽くして光の人生を選んで生きていく」という答えが続く。今の現実を何とか耐えて、耐えて、努力しながら生きていく人生。しかし「人間失格」は、「本来の自分とは少し異なる人生を生きてみることができたら?」という空想を出発点に、光ではなく暗闇の中に立たされた彼らの物語を描いていくことを予告。「たった一度の人生では簡単に選択できない闇の中で、最も平凡な日常の話を聞かせたいと思います」という最後のフレーズに加えられたチョン・ドヨンの淡々とした眼差しが、ドラマへの好奇心を刺激しながらも、深い余韻を残す。

チョン・ドヨンは作家になりたかったゴーストライターのブジョン役を演じる。最善を尽くして生きてきたが、ある日、ふと失敗した自分と向き合い、生きる理由を失った女性だ。チョン・ドヨンは苦痛を抱えて生きていくブジョンの喪失と不安、空虚と寂しさを行き来する激しい感情変化を訴求力の高い演技で描いていく。リュ・ジュンヨルは、金持ちの人生を夢見る役割代行サービス運営者のガンジェ役を演じる。より高みに登るために危険も甘受するが、何一つ成し遂げられなかったことに気づき、人生の上り坂の直前に目的を失う男性だ。そこで危うく見える女性ブジョンに出会い、激しい感情変化を経験する。大人のふりをするが弱い少年のようで、冷笑的だが、心の片隅には誰かに必要な存在になりたい温かいガンジェの非常に複雑な内面をリュ・ジュンヨルがどのように作り上げるのか、彼の変身にも期待が集まっている。

ここに、ブジョンの近くて遠い夫ジョンス役のパク・ビョンウン、彼の心を揺さぶる初恋相手キョンウン役のキム・ヒョジン、ブジョンと複雑に絡み合う秘密の多い女優アラン役のパク・ジヨン、愉快な男友達で療養型病院の重患者室看護婦ウナム役のヤン・ドングンまで。平凡な人生のように見えるが、それぞれの闇の前に立っている、普通の人々の話が共感を超えて、深い響きを与える。

「人間失格」は、韓国で2021年下半期に放送される予定だ。

記者 : イ・スンギル