「第22回全州国際映画祭」ついに本日開幕…5月8日までさまざまなプログラム194本を上映

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写真=全州国際映画祭
コロナ禍に新しい映画祭の方向性を示す「第22回全州(チョンジュ)国際映画祭」(執行委員長:イ・ジュンドン)が、本日(29日)午後7時、韓国音文化の殿堂・モアク堂で開幕式を開き、5月8日まで10日間にわたって映画祭を開催する。

俳優のクォン・ヘヒョと女優のパク・ハソンの司会で行われる開幕式は、全州国際映画祭のキム・スンス組織委員長の開幕宣言と、楽団クァンチルの祝賀公演で飾られる。また、女優のペ・ジョンオク、パク・フンシク監督、少女時代のスヨンなど、韓国の審査委員たちは舞台に上がって挨拶し、国際コンペティション部門の審査委員であるロッテルダム国際映画祭執行委員長など海外のゲストたちは、映像メッセージを通じて映画祭の観客に挨拶を伝える。「Jスペシャル:今年のプログラマー」の初の主人公であるプログラマーのリュ・ヒョンギョンも、舞台に上がって感想を述べる。

開幕式後には「第22回全州国際映画祭」の開幕作である「父の道」が上映される。「父の道」はセルビアのスルダン・コルボビーチ監督の4作目の作品で、貧しくて力のない日雇い労働者であるニコラが、社会福祉機関により奪われた子供たちを取り戻すため、中央政府の長官に会おうと首都のベオグラードまで向かう旅程を描いた映画だ。正義と権利が消えた腐敗した社会に投げる重いメッセージを込めている本作は、「第70回ベルリン国際映画祭」など世界有数の映画祭で上映されて好評を得た。

全州国際映画祭は本日の開幕式を皮切りに、世界自主映画の歴史に深い印象を与えた女性監督7人に注目した「スペシャルフォーカス:インディペンデントウーマン」と、新型コロナウイルス感染拡大以前と以後の人生を垣間見ることができる「スペシャルフォーカス:新型コロナウイルス、ニューノーマル」、新たに披露する特別セクション「Jスペシャル:今年のプログラマー」など、全州国際映画祭ならではの個性が際立つ映画194本を劇場で上映する。また、この中で142本は昨年と同じく、OTTサービス「WAVVE」を通じてオンラインで上映される。

5月3日には、全州国際映画祭の映画産業プログラム「全州プロジェクト」が開幕して、韓国国内外の映画産業の関係者の関心を集める予定だ。才能ある映画人たちの可能性あるプロジェクトを紹介、支援する「全州ラップ」ショーケースをはじめ、韓国ドキュメンタリーをメンタリングするプログラム「K-DOC CLASS」、映画界の問題と談論を全州国際映画祭の視覚で提示する「全州コンファレンス」、「全州プロジェクト」に参加するプロジェクトと「第22回全州国際映画祭」の上映作の一部を対象にする「ビジネスミーティング」が4日まで行われる。

対談とトークプログラムなどは、全州国際映画祭の公式YouTubeチャンネルを通じて配信される予定だ。

記者 : ヤン・ユジン