「人生最高の贈り物」イ・ジャンウ“作品を通して大変な時期に笑いを届けたかった”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=プロダクションH、MONSTER UNION
俳優のイ・ジャンウがドキドキのロマンスはもちろん、親近感のある温かな魅力で最後まで「人生最高の贈り物」の完成度を高め、“魅力的な男性主人公”の底力を証明した。

イ・ジャンウは韓国で最近放送が終了したKBS 2TV週末ドラマ「人生最高の贈り物」で、業界で実力が認められた若い建築事務所の代表で、愛する妻ビッチェウン(チン・ギジュ)の前では限りなく優しく、スウィートな夫ウ・ジェヒ役を熱演し、視聴者から愛された。

ウ・ジェヒは相手に対する配慮とマナーが身についた優しい性格と、困難な状況に置かれている人を見過ごすことのできない義理を持っている。一方では人に弱いところを見せたがらない強いプライドとトラウマも抱いている複合的な人物だ。イ・ジャンウはウ・ジェヒが持っている親近感のある頼れる魅力だけでなく、内面に抱える傷まで卓越かつ繊細な演技力で表現し、ドラマを引っ張った。

何よりも彼は、恋の前では率直なウ・ジェヒを通して視聴者をときめかせ、「人生最高の贈り物」のバラ色のロマンスを披露した。「好きなんだよ」と叫び、ビッチェウンに対するジェヒの心のこもった告白をリアルに描いたイ・ジャンウは、その後、甘い愛のセレナーデが加わったロマンチックなプロポーズまで披露し、女心をくすぐった。

誰に会ってもぴったりと合うケミストリー(相手との相性)を披露できたのもイ・ジャンウの力だった。彼はビッチェウンの前では優しい夫で、両家の両親の前では頼れる“国民的婿”の一面を見せ、微笑ましい光景を演出した。

“信頼して見ることのできる演技力”で出演する作品ごとに愛され、高い視聴率を記録してきたイ・ジャンウは、軍除隊後、ドラマ「たった一人の私の味方」「優雅な一族」に続き、「人生最高の贈り物」まで連続ヒットの記録に成功し、“視聴率プリンス”の威厳をさらに強固なものにした。

今回「人生最高の贈り物」を終え、作品とキャラクターに対する愛情と演技に関するイ・ジャンウの率直な考えを盛り込んだ一問一答を行った。

――放送終了の感想を教えてください。

イ・ジャンウ:何事もなく無事に終わったことに感謝しながらも、最後だと思うと残念な気持ちがありました。最初から終える瞬間まで最善を尽くしてくれた監督、スタッフ、そしていつの間にか深く親しくなった先輩、後輩、同僚の俳優の皆さんに感謝を伝えたいです。おかげさまで楽しく撮影することができました。そして僕たちのドラマを最後まで見てくださった視聴者の皆さん、本当にありがとうございます。

――約8ヶ月という時間の間、サムグァンビラの入居者ウ・ジェヒとして過ごし、再びイ・ジャンウに戻ることになりましたね。特別な気分だと思いますが、いかがですか。

イ・ジャンウ:ウ・ジェヒからイ・ジャンウに戻ってからあまり経っていないので、一人でいる時間が少し寂しいです。これからジェヒのいない人生に慣れていかなければならないのですが、まだ実感が湧かず……明日にでも撮影現場に行かなければならない気がします(笑)。

――イ・ジャンウが選ぶ「人生最高の贈り物」の名場面は何ですか? そして撮影の間、一番記憶に残っている瞬間はありますか?

イ・ジャンウ:ジェヒのプロポーズを取り上げたいです。歌いながら感情を伝えるというのは、思ったよりも難しい作業でした。上手に歌いたいという意欲もありましたが、それよりもビッチェウンに対するジェヒのときめく気持ちと愛をお見せしたくて、たくさん練習して努力し、おかげで素敵なプロポーズが誕生したようで記憶に残っています。

――イ・ジャンウが見たウ・ジェヒはどんな人物でしたか?

イ・ジャンウ:ジェヒは裕福な家庭であるにも関わらず、それを見せびらかしたり、安住しないで、自分の力で困難を乗り越えてきた人物です。義理もありますし、愛も逃さないために頑張って走り回る好感の持てる青年でもあります。ジェヒが持っている様々な魅力とディテールを生かすために本当に悩み、研究しました。

――ジェヒというキャラクターを演じるために参考にしたモデルはいますか?

イ・ジャンウ:大変な時期に「人生最高の贈り物」を通して笑いと面白さを届けたかったです。そして個人的にも面白い演技をしたくて、ヒューマンコメディ映画を参考にしました。

――「サムグァンビラ」は様々な人がぶつかり合い、疎通し、愛と情を分かち合う空間でしたが、実際にサムグァンビラの人々との共演はどうでしたか?

イ・ジャンウ:サムグァンビラの中で起きるすべてのことが楽しかったです。長い時間を一緒に過ごしながら本当に仲良くなり、集まって(セリフを)合わせていく作業が楽しかったです。わいわいと一緒に暮らす姿を演じながら、胸温まる情も感じることができました。何よりも作品を通して以前、私たちの周りにたくさんあった温かな下宿の感性を再び感じることができて良かったです。

――ウ・ジェヒは、イ・ビッチェウンと甘い恋をしました。イ・ビッチェウンを演じたチン・ギジュさんとの共演はどうでしたか?

イ・ジャンウ:チン・ギジュさんは長所が多い女優だと思います。撮影現場でチン・ギジュさんを見たとき、本当に感嘆しました。偽りなどなく、真心を込めて真剣に演じる姿を見てたくさん学び、おかげで気楽に演じることができました。後輩ですが、本当に立派な女優です。

――ウ・ジェヒと切り離せないケミストリーが、父親のジェームス、ウ・ジョンフだと思います。親子で共演したチョン・ボソクさんとの実際のケミストリーはどうだったのか気になります。また母親のミンジェともとても仲睦まじく見えましたが、チンギョンさんとのケミストリーも教えてください。

イ・ジャンウ:チョン・ボソク先輩、チンギョン先輩と「人生最高の贈り物」を通してもう一度共演できて本当に光栄で、幸せでした。二人の先輩が優しくしてくださって、演技の息もぴったり合っていましたし、おかげで楽に撮影できました。先輩たちを通してもう一度演技とは何かを考え、たくさん学び、(先輩たちに)ついていこうと努力したおかげで、良い演技ができたのではないかと思います。

――ジェヒはイ・ジャンウにとってどんなキャラクターとして心に残りそうですか? そして今回の作品で得たものはありましたか?

イ・ジャンウ:ウ・ジェヒは僕にとって挑戦のような役割でした。「人生最高の贈り物」の中のウ・ジェヒと、人間イ・ジャンウは年齢だけ似ていて、その他に似ているところを見つけるのが難しかったからです。より良い姿をお見せするために演技的に試みた部分もありましたし、これを通じて学んだことも多く、長い間記憶に残りそうです。

――「人生最高の贈り物」の後にやりたい演技のジャンルや役割があるとしたら何ですか? またこれからのフィルモグラフィはどのように作っていきたいですか?

イ・ジャンウ:何かを決めて制限するよりは、流れるままに僕を信じて任せてくれたすべてのことに最善を尽くしたいです。それでももし僕に何か一つ選べる権限が与えられるとしたら“幸せな演技”を選びたいです。それ一つで十分だと思います。

記者 : イ・ヘミ