「海にかかる霧」JYJ ユチョン、期待以上の演技で観客を説得…“演技アイドルを再証明”

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写真=「海にかかる霧」写真
JYJのメンバーで俳優としても活動しているユチョンが、自身の名前の前につく“演技アイドル”という修飾語に相応しい演技を見せた。

ユチョンは28日午後、ソウル往十里(ワンシムニ)CGVで行われたマスコミ配給試写会を通じて初披露した映画「海にかかる霧」で末っ子の乗組員ドンシク役を演じ、これまでの作品で証明してきた演技力を思い切りアピールした。

「海にかかる霧」は満船の夢を抱いて出航した6人の船員たちが一寸先も見えない海霧の中、密航者を運ぶことになり、収拾のつかない事件に巻き込まれるストーリーを描いた作品だ。映画「殺人の追憶」の脚本を手がけたシム・ソンボ監督が演出を務めて話題を集めた作品で、ユチョンは密航を試みる朝鮮族の女性ホンメ(ハン・イェリ)に一目惚れする純粋な末っ子の乗組員ドンシク役を熱演した。

「海にかかる霧」はユチョンにとって非常に重要な作品だ。今まで主にドラマに出演して来た彼の初の映画デビュー作であるためだ。もちろん、この作品一つで彼の今後の映画におけるキャリアが決まるわけではないが、出発点であるだけに他の作品より重要なことは事実だ。

SBSドラマ「屋根部屋のプリンス」、MBCドラマ「会いたい」、SBSドラマ「スリーデイズ~愛と正義~」など多数の作品を通じて“演技アイドル”と呼ばれるようになったものの、これだけ重要な作品には、いつにも増して緊張したはずだ。

さらに、デビュー作から実力派の俳優と共演することになったため、その負担感もなかなかなものだったはずだ。俳優キム・ユンソクをはじめ、ムン・ソングン、キム・サンホ、イ・ヒジュン、ユ・スンモクなど、演劇業界で長く活動し、映画業界でも豊富な経験を持つ俳優たちと共演することになり、一部からはこれらの俳優にユチョンの演技が埋まってしまうのではないかと懸念されたことも事実だ。

しかし、蓋を開けた「海にかかる霧」でユチョンは、このような懸念を見事に払拭した。映画の序盤と後半が180度変わるほど立体的なキャラクタードンシクをユチョンは完璧に演じこなし、実力派の俳優の間でもその存在感を失わなかった。映画が進むにつれ残酷になったユチョンの姿がむしろ目に入るほどだ。

また、ハン・イェリとの恋愛でも人一倍のケミ(俳優同士の相性)をつくり、映画にさらに没頭させた。ハン・イェリが演じるホンメ役は、映画に大きな事件を与える人物だ。そのため、ホンメに対するドンシクの恋愛が観客をどれだけ説得できるかが「海にかかる霧」の重要なカギだったが、ユチョンはハン・イェリに純粋な思いを寄せる姿から強い男性の姿まで、多彩な姿で観客を説得している。

「海にかかる霧」は映画「雪国列車」「殺人の追憶」などを演出したポン・ジュノ監督が制作を手がけた作品で、韓国で8月13日に公開される。

記者 : キム・ギョンジュ