※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
ステージの上で披露していた溢れるタレント性をドラマにそのまま映した。華やかな照明の下で「I DO I DO」を歌っていたSecretのリーダーヒョソンは消えた。「幽霊を見る刑事チョヨン」でドラマ業界は新しい人材を手にした。

6日、OCNドラマ「幽霊を見る刑事チョヨン」が放送終了となった。OCNが2014年に初めて試みたミステリー捜査ドラマ「幽霊を見る刑事チョヨン」は、怨魂が送るデッド・サインを手がかりに事件を解決していくのが特徴であった。差別化された劇の構造や俳優たちの安定した演技で劇の完成度を高めた。

教訓を与える題材や緻密な構成、劇の隙のない展開でマニア層を確保したドラマ「幽霊を見る刑事チョヨン」。そしてこれらを可能し、劇を完璧に消化した俳優たち。その中でも断然視線を独占したのは女子高生の幽霊に扮したヒョソンであった。ヒョソンは劇の中心で広域捜査隊に漂っている女子高生の幽霊、ハン・ナヨン役を務めた。

ガールズグループのメンバーが幽霊役だなんて。さらにアイドルの演技への挑戦作がマニア層のドラマであるOCNドラマとは意外な選択でった。ヒョソンはステージの上での爽やかでハツラツとした衣装を脱ぎ捨て、女子高生の幽霊に似合う制服を着た。

第1話から第10話まで、ヒョソンはたった1着の衣装で劇で大活躍した。綺麗に見せたいという望みはガールズグループのメンバーだけでなく、すべての女性が持っているものだ。しかし、ヒョソンは劇のために喜んで1着の衣装に身を包んだ。

普段から怖がり屋で、ホラー物はあまり見ていないというヒョソンが選んだ幽霊は従来の幽霊とは異なっていた。明るくてハツラツとした性格の幽霊であるためにヒョソンはハン・ナヨン役を選んだ。ヒョソンは台本を見てすぐ自身と似たような性格のハン・ナヨン役に惹かれた。似ているだけに、惹かれただけに、ヒョソンはハン・ナヨン役に完璧に扮し、役を演じきった。アイドルには付きまといがちな演技力に関する議論や違和感などは見つけられなかった。

その中には痛みもあった。ヒョソンが演じたハン・ナヨンは過去悪鬼によって無念の死を迎えていた。特に劇中で広域捜査隊の女性刑事ハ・ソンウ役のオ・ジウンとは親友だったことが明かされ、なぜヒョソンが広域捜査隊に漂っているのか、その切ない事情が公開された。事件の手がかりが見えない度にハン・ナヨンはハ・ソンウ(オ・ジウン)にとりついた。ハン・ナヨンは抜群の捜査の才能や幽霊に会えるというメリットを活かし、事件解決を牽引した。ヒョソンは最終話では友人オ・ジウンが危機に陥ると、彼女の命まで救い、感動を与えた。

OCN「幽霊を見る刑事チョヨン」の関係者はTVレポートとの取材で「ヒョソンの活躍は本当にすごいものであった。監督、スタッフ、俳優など撮影に関わった人はみんなヒョソンを褒めていたほどだ。ガールズグループのメンバーとして幽霊役を選びづらかったと思うが、選んでくれて驚いたし、ありがたいと思った。これからどのような演技をしても上手くできるだろう」と伝えた。

こうやってヒョソンは役者としての一歩を踏み出すことに成功した。「始めたら半分は成功したと同然」という言葉があるように、次回の演技にも成功するであろうヒョソンの女優としての今後が期待を集めている。