「芸・体・能」バドミントン史上初の完敗…理由は他にある?

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写真=KBS 2TV
バドミントンは決して易しい種目ではなかった。「芸・体・能」チームがバドミントン史上初めて完敗を記録した。

「芸・体・能」チームは試合前半から「不思議なくらい試合が上手くいかない」と難しい顔をした。実はこの日、「芸・体・能」で初めて記者団を招待し、現場公開をした日だった。当時、収録現場には多くの記者が試合を見守っており、「芸・体・能」チームは「僕たちこれだけ成長しました」と見せたいがゆえに、プレッシャーを感じていたようだった。これまで歯を食いしばって練習してきた時間が水の泡になると「芸・体・能」チームは残念な気持ちと涙を隠せなかった。

3日に韓国で放送されたKBS 2TV「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~芸体能」(以下「芸・体・能」)ではバドミントンの全羅南道(チョルラナムド)和順(ファスン)チームと「芸・体・能」バドミントン対決が行われた。

これに先立ち、「芸・体・能」チームは泰陵(テルン)選手村で韓国代表キム・ハクギュンコーチの指導の下、猛特訓した。砂場での特訓はもちろん、それぞれの弱点を把握したキム・ハクギュンコーチのピンポイント指導を通してレベルアップした姿を見せた。

本格的な対決が始まり、最初に「芸・体・能」チームのイ・マンギ、イ・ジフンと和順チームのカン・テフン、チョ・ヨンジュン選手がコートの上に立った。学生時代、バドミントン韓国代表イ・ヨンデと一緒に選手生活をしていたチョ・ヨンジュン選手は余裕たっぷりにラケットを動かした。1-4で負けていた「芸・体・能」チームは大胆な方向転換とラインを狙った攻撃、体を張った防御などで相手に追い討ちをかけ、4-4の同点に追いついた。

現場の雰囲気はますますヒートアップし、「芸・体・能」チームも序盤の不振から抜け出し、再び活力を取り戻した。しかし、簡単に崩れる和順チームではなかった。作戦を立て直した和順チームはイ・ジフンをターゲットにし、凄まじい攻撃を繰り広げた。結局、体を張ったイ・ジフンの防御も、イ・マンギの鋭い攻撃も和順チームの前で跪いてしまった。和順チームは国家代表の試合に出てきそうなジャンピングスマッシュを見せ、セットスコア11-7で第1試合の勝利を手にした。

先制に失敗した「芸・体・能」チームは非常事態に陥った。第2試合ではコンディションが最も良いイ・スグン、チョ・ダルファンがソン・ナムチョル、カン・ソンスク選手を相手に出撃した。今回の試合は経歴2ヶ月と20年の対決。言葉通りベテラン選手を相手にしなければならないプレッシャーがのしかかった。

和順チームは前半からコーナーに素早く入り込み、「芸・体・能」チームの集中力を切らせた。しかし、緊張したようにミスをおかし、「芸・体・能」チームに勝利への希望を与えてくれた。ここに体を張ったイ・スグンの反射神経も1勝に対する希望を倍増させた。

緊張感走る対決に現場の雰囲気も一緒に盛り上がった。シャトルの動きに合わせて観客の頭が自然に動くほどだった。「芸・体・能」チームは試合後半、同点のチャンスを手にしたが、得点のチャンスをすべて逃してしまった。また重苦しい雰囲気になり、チョ・ダルファンとイ・スグンの顔からは笑いが完全に消えた。

危機に直面するたびに、窮地に立たされた「芸・体・能」チームを救った東方神起のチャンミン、イ・ジョンスが第3試合「芸・体・能」チームの救世主になるべく、乗り出した。しかし、勝たなければならないというプレッシャーが再び「芸・体・能」チームに重くのしかかった。軽やかな体の動きを見せてくれたが、チャンミンとイ・ジョンスは立て続けに点数を取られ始めた。現場ではますます不安が募った。

この日、チャンミンはまともにサービスを入れることができないほど緊張した状況だった。最後の試合であるだけに、両チームのサービスが行われるたび現場はシーンと静まり、観客や選手共に集中力が最高に達した。しかし、今回も「芸・体・能」チームに勝利の女神は微笑まなかった。

試合を終えたイ・ジョンスは「勝ち負けは重要ではないが、本当に後悔のない試合をしようと誓ったのに……」と言葉を詰まらせた。汗と共に流れるイ・ジョンスの涙に現場の雰囲気はさらに粛然とした。

チャンミンは「僕が海外にいる時間が多いがために、ジョンス兄さんが被害を被っているのではないか、いつも申し訳なかった」と自責した。

これに先立ち、京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)中山洞(チュンサンドン)チームは「バドミントンは短時間でのレベルアップが難しい種目」とし、時間の重要性を強調したことがある。今回の和順チームにしろ、始めて4年になるスポーツの分野に従事している人がC組に入り、バドミントンを教える方も19年ぶりにD組からC組に昇格するほどだった。やっと2ヶ月が経つ「芸・体・能」チームにとっては当然の結果なのかも知れない。

“僕たちは上手くやっていると思う”というジョン・パクの言葉通り、「芸・体・能」チームは努力する過程を通して少しずつよくなる姿を見せてくれた。大器晩成という言葉もあるじゃないか。挫折するにはまだ早い。ハラハラさせられた1勝よりは誰が見ても完璧な試合内容で価値のある1勝を手に入れることを願う。

記者 : シン・ナラ