イム・ジョンヒ「流行に乗るよりも私の音楽を守りたい」

OSEN |

写真=Big Hitエンターテインメント
切ないバラードから、爆発しそうなビートの音楽まで、イム・ジョンヒの活動範囲は広い。流行に従うよりは、自身ならではの音楽の色を維持しながら様々なジャンルに挑戦したことが、彼女の価値を高めた決定的な要因だった。

イム・ジョンヒはヒップホップのリズムを基盤にしたポップR&B曲「Luv is」を8月8日にリリースした。アコースティックギターとベースがハーモニーを成すサウンドと、イム・ジョンヒの心に響く声が調和された曲で、リリースとともに音楽配信チャートにランクインした。2年以上の空白が感じられないカムバックだった。

「実はシングルで、思い残すものがありました。そこでオリジナルとヒップホップバージョンを別でレコーディングしました。イム・ジョンヒといえば切ないバラードを期待される方が多いでしょう?以前発表した『シゲ テヨプ(時計のネジ)』『ヌンムリ アンナッソ(涙が出なかった)』のように胸をえぐる曲ではありませんが、私の色を守りながら変わった姿を見せられるチャンスになったと思います。特にヒップホップバージョンでペチギの方々がラップメイキングもしてフィーチャリングにも参加してくださいました。2AMのスロンはMVに出演してくれました。私はたくさん手伝ってもらっていますね(笑)」

今回の活動中にイム・ジョンヒはアイドルグループが主に活躍する音楽番組で、ベテラン出演者の中に含まれた。イ・ジョンヒョン、コヨーテ、Defconnがいたが、彼女も最近の若者にとっては厳しい先輩であることは同じだ。控え室に訪れ、先に挨拶をする後輩たちの配慮(?)がありがたい。今や何人かの後輩歌手の顔を覚え、関心をもって見守っている。特にEXO、防弾少年団、ZE:Aなどがそうだ。

「最初はアイドルグループがあまりにも多く、挨拶をしに来てくれても誰が誰だが分かりませんでした。今は馴染みのある顔ができましたが、活動を終了してしまいました(笑) 最近は実力もあって、見ていてびっくりする時があります。EXOのベクヒョンがサッカーの試合で国歌を歌っているのを見ましたが、本当に上手でした。まだ若いのに。競技場には伴奏もなければ、モニタリングもできず、どこから入ればいいのか慌てやすいですが。びっくりしました」

最近音楽業界では女性ソロ歌手の活躍が目立っている。T(ユン・ミレ)、SISTAR ヒョリンがSBSドラマ「主君の太陽」のOST(劇中歌)を歌って音楽配信チャートでトップになり、ペク・チヨンもKBS 2TVドラマ「グッド・ドクター」のOST「泣いてばかりいる」で強力なパワーを見せた。先輩や後輩たちの活躍は、イム・ジョンヒにも大きな力になっている。

「良い意味での競争になることもあると思います。女性歌手が注目されるという点で嬉しいです。特にペク・チヨン先輩がいて本当に心強いです。『私もさらに頑張ろう』と思ったりもします(笑) しかし、周りからトレンドと呼ばれることに左右されるよりは、私の音楽を守ることが長く続ける秘訣だと思います。そのようにそれぞれの個性が共存すれば、一緒に成功できると思います」

イム・ジョンヒも公式的に“空白期”だった昨年、OSTに参加した経験がある。ファンが「何をしているんだろう」と気になっていた頃も、彼女は地道に活動を続けていた。ミュージカルもこのときに経験したことのひとつだ。昨年「ロック・オブ・エイジズ」、2011年には「オオカミの誘惑」を通じて舞台に立っている。イム・ジョンヒにとってミュージカルは、彼女が持つエネルギーを発散する良い機会となった。

「ミュージカルでは振り付けも必要で、演技も必要で、共演者と息も合わせなければなりません。一人でステージに立ちながら感じた心残りを、ミュージカルを通じて解消していると思います。それだけ、ミュージカルというジャンルに対する愛情も大きいです。これからもっと学びながら良い作品に出演したいです」

3週間音楽番組に出演したイム・ジョンヒは、これからラジオ、コンサートなどを中心にしたライブステージを通じてファンの前に立つ予定だ。主にラジオになると思われるが、年末コンサートの構想まで、頭の中は様々な考えでいっぱいだ。

「私も空白期間に何をしたんだろうと思います(笑) 考えてみると、ミュージカルもして、公演もし、OSTにも参加して、忙しかったです。新曲の発表をしなかったので、空白期間が長かった印象を与えたと思います。そこで、今年の残りの時間は、引き続き良い歌を紹介したいと思います。前もってレコーディングしておいたものもありますので。私の長所は維持しつつ、新しいスタイルをお見せします。ご期待ください」

記者 : イム・ヨンジン