上半期の韓国映画…最もブームとなった男優&女優は誰?

OSEN |

上半期の韓国映画館で、韓国映画は5月までの市場平均占有率53.3%を記録し、海外映画を制し底力を発揮した。韓国映画の独走は良質の作品のためだけではない。プームを作る俳優たちあってこそ可能だった。その主人公は。

男優としては、ハ・ジョンウを挙げることができる。数々のヒットの成績だけでなく、人気度を最も表すCMまで。ハ・ジョンウは韓国映画界を掌握し、信頼できる演技派俳優の姿に、人気スターとしての姿も兼ね備えた。コーヒーCMで共演したコン・ヒョンジンの「超人気のハ・ジョンウがコーヒーいれてる~!」という台詞は、上半期のハ・ジョンウの人気をそのまま反映している。

ハ・ジョンウシンドロームを巻き起こした作品は、上半期の韓国映画最高ヒット作の「悪いやつら」だった。ヤクザ映画の新しい歴史を書いたこのノワール映画で、ハ・ジョンウは組織のボス、チェ・ヒョンベ役としてカリスマ性溢れる姿を披露した。「生きてた~」などの流行り言葉も残した。ハ・ジョンウはその勢いを、ラブコメディの「ラブフィクション」にまでつなげた。

今年2月に公開された「悪いやつら」は468万人(映画振興委員会公式集計)を動員し、「ラブフィクション」は171万人を記録した。これでハ・ジョンウは、上半期だけでおよそ639万人の観客の足を映画館に運ばせたことになる。

また、映画「建築学概論」のチョ・ジョンソクは助演にも関わらず、コミカルで身近なキャラクター“ナプトゥク”で一気に人々の脳裏に記憶された。“ナプトゥク”役はCMへも繋がり、MBCドラマ「キング~Two Hearts」でも人気を増した。

この他にも「ダンシング・クィーン」のファン・ジョンミン、「折れた矢」のアン・ソンギ、「悪いやつら」のチェ・ミンシクなど演技派俳優の底力が輝いた上半期だった。

一方、上半期の映画界は“女優ブーム”とも言えるほど女優の活躍が続き、ヒット性と大衆的な人気を両方とも手に入れた主人公を一人だけ挙げることは難しいのが事実だ。

あえて最大の功労者を挙げるなら、「建築学概論」のmiss Aスジだろう。409万人の観客を集め韓国のロマンス映画史を塗り替えた「建築学概論」で、スジはソヨン(ハン・ガイン)の大学時代を演じ、若々しく清楚な魅力をアピールして“初恋の象徴”としてのイメージをものにした。

スジは4月に開かれた第48回百想芸術大賞で映画部門の女性新人賞を受賞し、今年の映画界で最も際立った新人の一人であることを証明した。それだけでなくスジは、K-POP、ドラマ、映画のエンターテイメント3分野でトリプル新人賞を受賞する記録を立てた。特にスジは、この全てを最短期間で達成した点でも芸能関係者を驚かせた。ガールズグループのメンバーから演技者に、新人女優からアイコンに超高速成長したケースである。

それを追いかけるのがイム・スジョンだと言える。底力で長期ヒットに突入して観客数350万人を突破した「僕の妻のすべて」のイム・スジョン。映画では夫を呆れさせる毒舌美女ジョンイン役を演じ、大胆で共感できるリアルな演技で好評を博した。役者としてのイム・スジョンの長所である、綺麗な声と正確な台詞まわしの力が輝いた。

彼女はこの作品で、トレードマークだった“童顔美女”から脱し、信頼できる韓国の代表的な30代女優であることを明確にした。化粧品のモデルとしても長期間愛されているイム・スジョンは、この映画以降CM業界からもオファーがさらに殺到しているそうだ。

この他にも、「火車」のキム・ミニは本人の個性を十分に生かしたミステリー演技で“見直した女優”だと絶賛され、「ハナ~奇跡の46日間~」のペ・ドゥナは北朝鮮の卓球選手リ・ブンヒ役で無愛想だが深みのある演技を披露し、その個性で観客に強い印象を残した。また「ダンシング・クィーン」のオム・ジョンファは、年齢に関係なく偉大なラブコメの女王であることを証明した。

記者 : チェ・ナヨン