「ファッションキング」スピーディーな展開&俳優の演技が好評…説明不足という指摘も

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写真=ドラマスクリーンショット
ファッション界で活躍する若者たちの夢、情熱、愛を描くドラマ「ファッションキング」がベールを脱いだ。

19日に放送されたSBS「ファッションキング」の第1話では、東大門で商売をしているヨンゴル(ユ・アイン)と彼の会社にミシン担当として就職したガヨン(シン・セギョン)の出会い、周りの人物との対立関係が描かれた。チョ・マダム(チャン・ミヒ)に濡れ衣を着せられ、結局追い出されることになったが、ヨンゴルの会社で才能を発揮するガヨン。アメリカのファッションスクールへの入学が決まった彼女がヨンゴルのお陰でアメリカに向うまでの過程がスピーディーに描かれた。そして、ヨンゴルが金融業を営む恋人との同衾後に、追い回されて遠洋漁船に乗るシーンは、アメリカでガヨンと再会することを暗示した。

まず「ファッションキング」は第1話からスピーティーな展開で注目を集めた。ガヨンとヨンゴルの出会いと別れ、互いに好意を持つまでの過程、ガヨンが昔会った少女であったことにヨンゴルが気づくシーンまで盛り込まれ、ドラマの進行はかなり速いものだった。退屈になる暇を与えず、一気に追い込んだのだ。

しかし、速い展開のため、説明不足という問題を浮き彫りにした。まず、悪役のチョ・マダムがガヨンを憎む理由と二人の関係に対する説明が足りなかった。そのため、ガヨンに同情することが少し難しかった。また、ヨンゴルがガヨンの名前だけを見て、彼女が昔会った少女だと気づくシーンも、納得するには無理があったという指摘が少なくなかった。つまり、速い展開はよかったが、展開の上で浮き彫りになった必然性に関する問題が残念だったという指摘である。

一方、キャラクターを見事に演じた俳優たちの演技は注目を集めた。キャンディー(日本の少女漫画、キャンディ・キャンディの主人公)系のお転婆で天真爛漫なキャラクター・ガヨンは一見優しくて我慢強い女の子に見えるが、その割にはしっかりした面もあり、悪役チョ・マダムとの対決を期待させた。

ユ・アインは若くして世の荒波にもまれたガサツな人間に見えるが、心は暖かいヨンゴルというキャラクターの魅力を第1話から発揮し、女心を刺激している。タフな面とセクシーな面を同時に持つユ・アインのヨンゴルはドラマに活力を吹き込んだ。魅力的なキャラクター設定とそれを作り出している俳優たちの演技には高い評価をしている視聴者の反応がこれを証明している。

キャラクター設定では合格点を取った「ファッションキング」が、これからもしっかりとしたストーリとスピーディーな展開を見せながら視聴者を虜にすることを期待したい。

記者 : ハ・スナ